ラーメンライスの歴史

今日は久しぶりにノンカープ。

コロナ禍で、私の引きこもり生活ももうすぐ2ヶ月。

運動不足もさることながら、私が今困っているのは「ラーメン不足」です。


 

ラーメンライスが好き

自宅では作ってます。インスタントラーメンや生麺で。私けっこう料理は得意です。

自分一人が食べるときはインスタントのこれ。関西代表「好きやねん」。なんか東京では売ってないそうですね。アンビリーバブル。

子供たちにはインスタントを食べさせたくないので、生麺タイプのものに野菜たっぷりで作ります。

西山製麺さんとか生タイプのちゃんぽん麺とか、あと永谷園の煮込みラーメンも非常に「おかず感」があって美味しいです。何味でもハズレ無し。

 

ただ、自宅ラーメンには一つ問題がありまして、

 

それはラーメンライスにした時です。

 

バシッと締まらないんです。自宅のラーメンライスには何かが物足りません。

 

例えるなら岡田明丈が155kmで空振り三振を取ったんですが、アウトローを狙った球がインハイに抜けてシュート回転。「逆球で結果オーライ」みたいなカンジ。スッキリしない。

家で食べる野菜タップリ健康ラーメンと炊きたてホカホカご飯。

爽やかだけど何か違うんです・・・

 

関西人とラーメンライス

私は関西人なので、一時期よく

「あんたたち、よくお好み焼きとご飯を同時に食べられるわねぇw」

と東京人に小馬鹿にされたものでした。

 

大阪の「お好み焼き定食」をディスられる時、私は必ずこう反論しました。

「ほな、オマエらのラーメンライス、ありゃ一体何なんじゃい!」

 

私は若い頃、ラーメンライスがちょっぴり苦手でした。

お好み焼きとライスと味噌汁も最初は苦手でしたが、中学生あたりで克服しました。広島のお好み焼きと白ご飯は今もまだ無理です。お好み焼き定食は関西風に限る。

んでラーメンライスを食べられるようになったのは20歳くらいの時です。それまではラーメンとライスを一緒に食べる習慣はありませんでした。

 

なんで20歳でラーメンライスに目覚めたかと言うと、あの悪魔の食い物「天下一品こってりラーメン」と出会ったからです。

京都に本店がある「天下一品」のこってりラーメン。

初めて食べたときはそれほど美味しく感じなかったんですが、ある時チームメイトから「この辛子味噌をたっぷりかけると劇的にウマい!」と教えてもらい挑戦。

これがもうど真ん中のストレート。いきなり大好物となりました。笑

 

ここからです。私のラーメンライス人生が本格化したのは。

天下一品のこってりラーメンは濃厚でご飯に合うんですよ。

自宅のラーメンライスを草食系さわやか男子とするならば、店で食べるラーメンライスはガテン系のチカラ飯。

家系ラーメンとか鶏だくラーメンは女人禁制の世界なのであります。笑

 

ラーメンライスの歴史について

そんなラーメンライスの歴史について。

ウィキペディアによるとラーメンライスのルーツは札幌だとか東京だとか諸説あるようです

・・・って、ウィキペディアに載っとるんか! すげえぞラーメンライス。驚 お好み焼き定食は載ってませんでした。

 

私のイメージではラーメンライスって東京下町のイメージです。札幌説は違うと思う。

なんで東京かと言うとそれはもう圧倒的に松本零士先生の存在ですよ。

 

どーん。スリーナインです。カタカナにすると野球っぽいな。笑

正式名称は銀河鉄道999。1978年にテレビ放送が始まりました。チャーリーマニエルが活躍してヤクルト優勝。王さん800号。今井雄太郎完全試合。31歳の山本浩二が初めて本塁打王を獲った年。キャンディーズ解散。

で、主人公の星野鉄郎(ほしのてつろう)がどの惑星に着いても必ず「ラーメンライス」を注文するんですよ。

んでメーテルも付き合って、汚い食堂で鉄郎と一緒にラーメンライスを食べるんです。

いい女です、メーテル。笑

 

私は宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999を見て命のはかなさと心の美しさを学び、江川卓を見て欲深い巨人の不潔さを学びました。

鉄郎のラーメンライスにも挑戦しましたが、まったく美味しくありませんでした。

それもそのはず。

この昭和50年代のラーメンは薄味な中華そば。ラーメンライスの組み合わせは貧乏の象徴でした。

お金持ちはラーメンとギョーザでした。ギョーザがおかずで、ラーメンが主食。

 

松本作品のラーメンライスは「貧乏な男が四畳半で食べるもの」でした。

アルフィーの高見沢さんは「チャーハンをおかずにご飯を食べていた」と言ってました。

日本がまだ食べるのに必死だった頃、若者が腹を満たすための食べものが「ラーメンライス」だったのです。

美味しんぼのラーメンライスも美味しそうでした。チャーシューと海苔のラーメンライスは「ご馳走」です。

一方、松本零士先生の描くラーメンはいつも生卵。そういう時代だったんですよ。

フォークソングと昭和のラーメンライスは似てると思います。貧乏でそこはかと切ないのです。

 

令和の今、醤油ラーメンに刺さった海苔がメーテルのあの黒い帽子に見えてきます。

ラーメンスープにメーテルが隠れているようです。笑


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑