黒原拓未セットアッパー構想

2022.2.15(火)

やっぱ沖縄はあったかいねえ。今年の宮崎は寒かった。

そこでカープの3本柱が揃ってフリー打撃に登板。ルーキー3人はシート打撃で実践投球。

内容をじっくり詳しくお届けします。


 

大瀬良が早い調整。九里と森下はスロー調整

九里→大瀬良→森下の順番でフリー打撃に登板。

九里はバッターが打ちやすい球を投げていました。ほとんど全球が真ん中。キャッチボールの延長みたいな感じでした。打者に予告してからクイックモーションやスライダーも試していました。

大瀬良は調子が良い時の「沈み込む投球フォーム」で、バッターのアウトローをズバズバ突いていました。30球目まではほぼ全球ストライク。30球超えるとちょっとボールが浮き出しました。

大瀬良いわく

「ストライクゾーンに投げて、バッターに気持ち良く打ってもらおうと思った」東スポ

まーたこの大ウソつきが。

あんなにコーナーにズバズバ決められたら誰も気持ちよく打つことはできません。

林、末包、ケンティーの打球の半分はゲージから出ず、外野まで飛んだボールもわずかでした。押し込んでましたね。空振り&見逃しストライクも少々ありました。

解説の達川いわく

「こりゃ開幕投手は大瀬良じゃ。本日決定!!

勝手に決めるな、である。

 

森下のボールが一番暴れてました。昨年の疲れがあるため、栗林と森下は開幕後にピークが来ても良いでしょう。まだまだ100%は程遠い感じでした。

私の開幕投手は森下でしたが、昨日の大瀬良と森下を見て考えがちょっとブレてきました。達川の解説とは無関係ですよ。笑

 

シート打撃

フリー打撃の後、若手主体のシート打撃。

一言で言ってグッダグダでした。笑

黒原のことは最後に書きます。何がgdgdかって守備ですよ、シュビ。

 

まず挟殺プレーを2回やって2回ともセーフ。2回目はファースト堂林がアウトにする間に、3塁走者大盛がホームインしたのですが、これでいけないのはキャッチャーの石原です。声が出てません。

続いては韮澤のライトオーバーを3塁打にした中継プレー。映像には映りませんでしたがあの当たりで3塁まで行かれてはダメ。ライトはケンティー、セカンド羽月、ショートは小園でした。

 

石原はブロッキングとキャッチングでもポロポロやってました。4イニング守ってワイルドピッチが2個、パスボールが1個でした。リードについては触れません。こないだやったばかりなので。

 

森翔平は持ち味を出せてたと思います。打者8人に被安打1。タマが高いと言っても彼もまだ調整段階で100%の仕上がりではありません。都市対抗を見る限り、森は要所でギアを上げるタイプの先発投手です。走者なしではのらりくらりと甘い球を投げます。んで走者が出るとインローにストレートをズドンです。森の決め球はスライダーでもチェンジアップでもなくストレートだと私は見ています。

 

松本竜也が昨日のMVPでした。打者7人をパーフェクト。誰にも自分の打撃をさせませんでした。

1イニング目は石原と組みましたが、先頭打者を追い込むといきなり石原のサインに首を振りました。ピッチャーらしいピッチャーです。笑

まっすぐで押し込み、カーブは誰も反応できない。カットとフォークはコーナーに決まります。達川も絶賛。

だが私はまだ安心しない。たぶん彼、強心臓と言うよりも怖いもの知らずなんだと思います。「栗林さんの前を投げたい」と言ったそうですが、ちょっとプロ野球をナメてますね。いいピッチャーですがそこまでの信頼度はまだ無い。経験を積んでこれからの話です。

 

島内颯太郎。カープの8回の男は打者7人に1安打。全体的に順調だと思います。正隨にソロを打たれましたけど、腕の振りやボールの角度は良かったです。

実は島内の疲労度は栗林と同等です。年間51試合登板ですが9月10月の2ヶ月で26試合です。栗林(14試合)の約2倍。去年の島内はけっこう大車輪だったんですよ。ちょっとはスロー調整させてやって下さいな。なんでシートで2イニングも投げなきゃいけないの・・・

 

バッターについては相変わらず「ストレートには強いな」という印象です。

朝山が一軍に来てからカープの打者は全員ストレート待ちです。だから松本のカーブに誰も手が出ない。

小園海斗と中村奨成は球種で絞らず、コースやゾーンで待っています。甘い球なら球種に関係なく初球から振ります。

 

日南でもそうでしたがカープ内野陣は林晃汰の打席で「強打者シフト」を敷きます。私は必要ないと思います。昨日はまんまと三遊間にゴロを打ってヒットにしました。

あと気になったのは野間峻祥がセンター前ヒットを打った後に足を引きずっていたことです。古傷ですしキャプテンだからって無理しないでほしいですね。

 

黒原拓未 投球詳細

お待たせしました。黒原拓巳を振り返ります。

打者11人に対して被安打8、与四球1。

アウトの打球も会心の打球でした。ヒットも全部会心の打撃。つまり全員に自分の打撃されたことになります。笑

[1]宇草 初球ストレート センター前ゴロヒット

[2]ケン 初球ストレート レフト越え二塁打

[3]小園 3球目ストレート ライト前ゴロヒット

[4]堂林 3球目カットボール センター前ライナーヒット

[5]林晃 2球目ストレート レフト前ゴロヒット

[6]正隨 ストレートの四球

1イニング目終了。1死も取れず強制降板。

以上、捕手は持丸。小園3球目まで全球ストレート。球速は135kmぐらい(見た目)。コースも甘々。タイミングもドンピシャ。

堂林にスライダーとカットを投げたが2球ともボールになり、投げる球がいよいよ無くなりました。持丸が仕方なしに再びストレートを要求すれば、黒原はビビって林にも正隨にもストライクが入らなくなりました。林のヒットはボール気味の高めストレートでした。

 

さて試練の2イニング目に突入します。このイニングは捕手石原

[7]上本 初球ストレート 会心のレフトライナー。1アウト。

[8]野間 1死1塁の設定でまたセンター前ゴロヒット。

※野間は高め130kmのストレートを強引に叩きつけてゴロを打ちました。本人は12塁間を狙ったので悔しそうでしたが、とりあえずゴロが大事なんですよ、ゴロが。

[9]奨成 2球目チェンジアップ 会心のレフト前タイムリー。

※石原のリードについて、やっぱり言いたい。笑

黒原の初球ストレートが高めに抜けたので、2球目を石原はチェンジアップでカウントを取りに行く。中村奨成はそれを完全に読み切ってレフト前にクリーンヒット。おそらく奨成は「打ち損じた」と感じているだろう甘い球でした。石原のリードが気に入らないのは2点。1つは先週の紅白戦で同じ配球を中村奨成に見せていること。2つ目は仮にチェンジアップでワンストライク取った所で次に投げるタマがなくなるということ。後先考えてないんですよ、石原の配球は。ここで2球目に投げるべきはストレートです。細かいコマンドを持たない投手はもっとストレートで押さないとダメなんですよ。コース突いてカウント整えようとすると苦しいですよ。バッターの打ち損じに期待する方がラクですよ。初球ストレートがボールだから2球目が変化球というのは相手バッターも当然読んでます。こんなのは全然「緩急」じゃありません。もっとストレートを意識づけなければチェンジアップは活きません。

[10]韮澤 6球目ストレート ライト越え三塁打

※ここでも石原の配球はストレート、チェンジアップ、ストレート、スライダー、カットボール、ストレートです。球種を使いすぎです。栗林vs8番バッターの時でもこんな感じです。隠しときゃいいんですよ。

※打たれた後、建さんが黒原に向かって指1本立てる。おそらく「あと一人だけ投げて」の合図

[11]末包 初球チェンジアップ 止めたバットにボールが当たりボテボテサードゴロ

 

黒原拓未は勝ちパターンで投げられる

佐々岡は「リリースが早い」と言い、

黒原は「指にかからなかった」と言い、

大瀬良は「何でも相談して」と言いました。スポニチ

 

横山竜士は笑顔で黒原を迎え、達川光男は

「これだけヒットを打たれるというのはストライクを投げられている証拠」

と言いました。私も達川に賛成ですね。

 

昨日の黒原は誰がリードしても打たれたと思います。

背番号24番になる前の大野豊は、公式戦でもっと悲惨なデビューを飾っています。

黒原は練習で良かった。セットポジションも改良中。そういう影響もありますよ。

 

黒原の長所は強い腕の振りとチェンジアップです。

カットボールは先発する時にゴロを打たせる球でした。

プロのクロはおそらくリリーフで三振を取るタイプでしょう。

リリーフのクロは四隅をチマチマ狙うピッチングでなく、豪快に「打てるもんなら打ってみろ!」で抑えるタイプと見ています。左の島内颯太郎みたいな感じ。いけると思いますよ。

弱気は最大の敵。風雪に耐えて梅花麗し。サクラがサクのは開幕してからでいいんだよ。


おしまい
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ありがとうございました。

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