藤井聡太七冠の倒し方

2023.6.4(日) 

広島 2-3 ソフトバンク マツダ 

惜しかったですね。最後はモイネロをあと一歩というところまで追い詰めました。

新井の執念の継投策と執念の代打策。最後の羽月の四球。みんなよく粘りましたよ。

アンダーソンの緊急降板と栗林のポテンヒットが誤算でしたね。

 

今、日本最強の男

栗林が1イニング3失点。

太陽が目に入るポテンヒットでピンチを招き、1点もやるまいとして3点取られました。

私なら明日も勝ってる場面で栗林を出します。今までの栗林は三振でしかアウトを取ることができませんでしたが、今の状態では「ゴロを打たせる投球」をした方がいい。球が高いのを修正して、カットボールやカーブを低めに集める。打者に早めに打ってもらう。ツーストライク前に勝負する。こういうことができれば防御率2点台は目指せますよ。

 

カープの話はおしまい。

北海道の話は明日やります。

 

今日のテーマは、

 

今現在、日本最強の男についてです。

 

 

その男の名は・・・

 

 

藤井聡太。20歳。

 

 

3日ぐらい前に史上最年少の若さで名人位を獲得。カープ小林樹斗や二俣翔一とタメ。

昨日、テレビで藤井聡太の特番をやっていて、いわく

「藤井聡太は他の棋士よりミスが少なく最善手を外さない

とのこと。

 

最善手(さいぜんしゅ)とはAIが計算してはじき出す無数の「次の一手」のうち「最高得点の一手」のこと。

カープの試合で言えば「6回表に栗林」とか「代打堂林に代えて代打松山」みたいなもの。

藤井聡太はAIの示す最善手を外れることが最も少ない棋士なのだそうです。

 

現在の将棋界

断っておきますが私は将棋についてはずぶのド素人であります。

だから今から色々間違うと思いますがご容赦ください。以下は完全に私個人の妄想です。

 

2017.5.20(土) 第2期電王戦

佐藤天彦 ●-○ PONANZA 姫路城

現在の将棋界はAI抜きには語れないほどAI中心の世界となりました。

2012年あたりからプロ棋士とAIが対局する電王戦シリーズが本格化します。

序盤こそ互角の戦いを演じてきましたが、徐々にAIがプロ棋士を圧倒し始め、2017年ついに佐藤天彦名人が将棋ソフト「PONANZA」に完敗。

ここで一旦「人間とAIどちらが強いか」論争が沈静化します。

 

この一局により

「人間よりAIの方が強い」

AIは人間を超えた

と広く認識されるようになったからです。

 

そんな中、当時14歳の藤井聡太が登場。プロ棋士として将棋界にデビューします。

年齢は14歳2ヶ月。平たく言えば中学2年生です。

2016年12月のデビュー戦の相手は加藤一二三。平たく言えばひふみんです。

大接戦の末、藤井聡太はこの対局に勝利します。

 

そこから7年・・・

藤井聡太はAIの将棋を学び続け、2023年現在「藤井は最も最善手を外さない棋士」として認知されています。

 

AIが進化し始めた2010年頃からAIとともに将棋を学び続けた藤井聡太。

「藤井さんは人より明らかに精度の高い羅針盤を手に航海している」中村太地 七段

「藤井名人は人間とAIの付き合い方を実験され続けている」茂木健一郎

 

今の将棋中継は将棋盤の横に「AIの評価値」というものが表示されるらしい。

「現在の先手の勝率は55%、後手は45%」

だの

「次の最善手は7七角」

だのと表示される。

 

これを野球に例えれば

「現在ソフトバンクの勝率が55%、カープは45%」

「次の最善手は代打堂林」

といったようなもの。

私は言わせれば「やかましい、素人は黙っとけ!」って感じですけどね。

 

将棋界には風もイレギュラーもありませんので、AIが計算した通りに事が運びやすいのは確かです。太陽も目に入らないだろうし。

ドーム球場にも風と太陽がありませんが、それでもポテンヒットやいい当たりが正面を突くなど、実力通りの結果にならない要素はあります。

将棋の世界ではAIソフトが名人を圧倒してから6年が経過しました。その実力差は既に数百~数千倍に広がっているでしょう。コンピューターの成長は日進月歩ですからね。

 

藤井聡太の倒し方

脳科学者の茂木健一郎氏に言わせると、

「藤井名人は将棋脳だけでなく、自分の脳で考える脳力も両方備えている」

とのこと。日刊スポーツ

 

AIの指し方を熟知し、なおかつ自分の脳でも絶えず「伝説の一手」を探っているという。

野球で言えば過去の試合を知り尽くしたベテラン監督が、次々と新しい作戦を思いついている状態でしょうか。

なら最強なんじゃね?

勝ち目なんてないよね?

野球ならポテンヒットや相手のエラーにも期待できますが、将棋界にはそれもない。厳しいよな・・・

 

そんな藤井聡太を倒せるのは「現在の名人」ではなく「未来の名人」だと思います。

藤井聡太の歩みはAIの歩みと同調してきました。

平たく言えば小学生の頃からAIを駆使してきた若者と、本や新聞で詰め将棋やってきたおっさん。

個人的にはおっさんにも頑張ってもらいたいですが、新たな若者が過去の強者を倒して上に行くのが健全な社会です。

よって藤井聡太を倒す方法は「新たな藤井聡太の台頭を待つ」ってことでいかがでしょうか? 納得できませんか?笑

 

大谷翔平がプロ野球の常識を打ち破った途端、NPBにもMLBにも投打二刀流を志す若者が登場しました。

佐々木朗希が160km投げたらそれを目標に頑張る小学生が出てくるのです。

カープも育てながら戦う。強い相手を倒すために若い選手の成長を待つ。

 

一方、20歳の若さで「追われる立場」となった藤井聡太も名人位を獲得したその日の祝賀会が終わった途端、もう詰め将棋をやっていたそうです。

野球に例えるならWBCで優勝した。シャンパンファイトが終わった。すると大谷翔平は胴上げ投手から2時間後後、もう次のトレーニングを始めている、というようなもの。

藤井聡太を追いかける朝日新聞の記者は「こんな棋士・・・というかこんな人間を私は見たことがない」と語りました。

野球界にもこの手のエピソードがけっこう残っています。

栗原健太とか鈴木誠也とかね。

上を目指す人は常に努力を怠らないってことですね。


おしまい
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ありがとうございました。

-妄想