佐々木朗希が山本由伸より上ってホントかよ?

今朝のスポニチが

「MLB関係者の多くが山本由伸より佐々木朗希のほうが有望な人材だと考えている」

と報じました。スポニチ

NPB、特にパリーグにお詳しい方は

「そんなことはない。佐々木朗希はまだ山本由伸には及ばない」

と考えているでしょう。私も同感。

だがMLBの人たちが佐々木朗希の方を有望視する理屈もある程度は理解できます。今日はその話をします。

 

完成度は由伸

山本由伸は直近3年間で投手五冠を2度、投手四冠を1度達成。合計14冠。

投球成績を合計すると「550イニング、49勝16敗、勝率.754、防御率1.44」です。まさに圧倒。

チームもパリーグ3連覇。3年連続沢村賞と3年連続MVP。全部足したら20冠。ベストナインとかバッテリー賞も足したらもう計算できません。

ちなみに「投手五冠」とは「防御率、勝利数、奪三振、勝率、完封数」らしい。2023年は完封数が1個だけだったので投手四冠らしい。

 

私はプロ野球を50年見ていますが、ここまで圧倒的な成績を残した投手の記憶がありません。

巨人の斉藤雅樹もかなり圧倒的でしたし、日本ハム時代のダルビッシュも手が付けられない感じでした。現在25歳の山本由伸もこのクラスに匹敵するでしょう。

 

なのに22歳の佐々木朗希が由伸より上?

朗希はまだ1度も2ケタ勝利したことありませんよ。

メジャーリーグはいったいどこを見てるんだ?

それはおそらく将来性であります。

 

将来性は朗希

メジャーリーグは山本由伸に投手として史上最高額を提示しました。12年で465億円。

もちろんメジャーは由伸にも「高い高い高評価」をしているのです。

じゃあなぜ山本由伸より佐々木朗希が上と考えるのか?

 

正しく言い直しましょう。

MLBは「朗希が由伸より上だ」とは言っていません。

朗希は由伸より有望だと言ってるのです。

これなら話はわかります。

由伸もそうとう有望ですが、大勢の人が朗希を推す理由もわかります。

日本のファンは朗希に「ロッテに貢献してから移籍しろ」と考えますよね。それが普通の日本人の心理。

ところがアメリカの野球ファンは「ロッテで消耗する前にこっちへ来い」と考えているのです。

 

由伸は日本で3年連続沢村賞。550イニング投げて投手20冠。

メジャーは「そんな圧倒的なピッチングはこっちでやってくれ」と厚かましいことを考えているのです。

日本人は「朗希の体がまだできていない」「1年間ローテを守ったことがない」を短所と見ます。実績不足と言ってもいい。

だがアメリカは実績がないことを長所と見ます。肩が減ってないと見るのです。

メジャーリーグは佐々木朗希を「FAの大物選手」としてではなくドラフトの目玉みたいな感覚で見ているのです。22歳だし、今から投手五冠をアメリカでやってくれと言っているのです。

 

だから朗希はポスティング

キャンプ寸前まで朗希とロッテ球団が揉めたのは裏にきっと何かがあると思っています。※参考記事

何かというのは朗希サイドの強い要求です。

2024年オフ、佐々木朗希がポスティングにかけられる可能性は大いにあると思います。

 

大いにってどれくらい?

 

例えば・・・

 

50%くらいですかね。

 

もし佐々木朗希が今年20勝5敗で投手五冠を達成したら、強い態度に出る可能性があると思います。

なんたって今年は山本由伸がいなくなりましたからね。千賀滉大もいないし、佐々木朗希が五冠とかやる可能性はあるんじゃない?

すればロッテも優勝できるでしょう。実はロッテはプレーオフ制度で優勝したことが2度ありますが、シーズン130試合で優勝したのは54年間ありません。※参考記事

朗希が20勝でMVP。久しぶりの完全優勝となればロッテ球団も折れるかもしれない。

 

朗希の切り札は?

朗希ポスティング騒動に関して最近よく言われているMLBの25歳ルール。

25歳未満の選手とMLB球団はメジャー契約を結べないというもの。

ただしこれはメジャーの試合に出られないとは言ってません。大谷翔平も23歳でマイナー契約を結びメジャーの試合に出ていました。初年度の年俸は推定6000万円。

んで大谷はいきなり1年目にトミージョン手術をしました。

大谷がわざと手術を受けたわけではないですが、結果的に大谷翔平はメジャー1年目と2年目の「ほぼ打者専念」で過ごしました。

 

朗希サイドがもしトミージョン手術をチラつかせたり、ロッテ優勝をネタにゴネたりすればロッテ球団も折れるかもしれない。

ロッテの狙いは山本由伸と同じように25歳になったシーズンで100億円規模の移籍金を得ること。ロッテ球団の総年俸が28億円くらいですから半端な額ではありません。だからロッテも簡単に朗希を手放すわけにはいかない。保有権はロッテにあります。

朗希がトミージョンをするならするでロッテは全然困らない。もし2026年までの3年間で朗希が1試合も登板できなくてもポスティングにかければ50億円くらいの移籍金が見込めるからです。

本来ならいくらゴネても朗希は球団に逆らえないはずです。ポスティングは球団の権利だから。

 

それが年末年始に1ヶ月くらい雲隠れしたり、やっと契約したかと思いきや

「心ここにあらず」

みたいな会見を開きました。大きな騒ぎになって申し訳ないと思ったんでしょうけど、会見の朗希は元気がありませんでした。

ちょっと見てください。

1年前の朗希君。2022年12月、3年目のシーズンを終えた朗希君はとても元気よく来シーズンの抱負を語っていました。

この会見は1年前の契約更改の時のものです。クリスマスイブ。

この年は完全試合も達成したし、シーズン20試合に先発、防御率2.02、9勝2敗の好成績。

3000万→8000万に倍増。

1年前の朗希君はルンルン気分で

「来シーズンは25試合先発したい!」

と力強く宣言しました。1年前の朗希君には「ロッテのために一生懸命プレーするぞ」って気持ちが見えました。

 

ところがこないだの会見では全く元気がありませんでした。

「まずはチーム」「とりあえず優勝」みたいな発言に終始しました。

一連の騒動に疲れたからかもしれませんが、非常に歯切れの悪い会見でした。

元々マスコミの前でニコニコする子じゃありませんし、内心ではしっかり25歳までロッテのために頑張るつもりかもしれません。

「まずはチーム。とりあえず優勝目指して」みたいな言い方では、何が何でも優勝!と意気込んでいる新井カープと温度差を感じます。

悪い大人が朗希君に入れ知恵してる可能性もありますが、なんか去年の会見と今年の会見に違和感を覚えました。

 

以上のことから私は2024年のオフに朗希のポスティング騒ぎがもう一度起きる可能性は50%くらいあると予想します。

ロッテファンには申し訳ないが、私はカープファンなので野次馬的に今後の朗希君を見守ります。日本シリーズで会いましょう。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感