ドラフト会議の日に玉村昇悟のハナシ

NHKの広島支局が報じました。

「カープのハズレ1位は大学生投手」

「今年の指名は4人ほど」NHK

これでカープに横山聖哉が来ることはなくなりました。

常廣を外せば下村か草加あたりがカープの1位でしょう。残ってなければ専修大の西舘か。

 

高橋昂也がクビになる

昨日、私は即戦力ルーキーに「線」を引きましたが、私がなんで即戦力ルーキーを指名することに抵抗があるのか、書いた後で気付きました。

それは即戦力ルーキーを獲ると25歳くらいのカープの選手が第二次戦力外通告を受けるからです。

 

さきほどのNHKの記事の中では白武佳久が「右と左の即戦力投手を獲りたい」と発言しています。

例えば青学の常廣と大商大の高がカープのドラフト1位2位だとしましょう。

申し訳ないがフェニックスリーグに参加していない藤井黎來(24)は戦力外が濃厚。

甲子園のアイドル高橋昂也(25)もがけっぷち。戦力外がなくても現役ドラフトは大いにあり得る2023年秋。

 

青学の常廣は来年先発で7勝以上を目指せるとしても、大商大の高はせいぜいリリーフで1イニングです。

その左のリリーフがカープの弱点であり、高橋昂也も二軍で打たれている現状では昂也がクビで高を2位指名というプランが王道なのかもしれません。

だけど私はイヤなんですよ。

坂倉とコンビを組んでいた昂也君をクビにして、よそから新しいピッチャーを獲ってくるっていうのが。

 

高橋昂也が今年クビでも文句は言えません。ディス・イズ・プロ野球。

だけど即戦力即戦力って言うけど、大卒ルーキーもそれほど即戦力じゃありませんよ。一軍のバッターに慣れるまで結局2年くらいかかるんだよ。

なら高橋昂也の方が来年の即戦力度は高いんじゃないのかね。左のリリーフとしてもね。

 

相手チームもプロなので高橋昂也や塹江敦也のタマなどとっくに丸裸にしているに違いありません。

だからフレッシュな高太一ってのもわからなくはない。

だけどなんかイヤなんですよ。巨人のアホ野球みたいで。

 

この話を前提にここからは

玉村昇悟の話

を始めます。

 

高校野球とプロ野球

高橋昂也はたぶん小学校の時からエースで四番だったでしょう。

リトルとシニアで活躍して名門花咲徳栄に進学。2度の甲子園出場。

今日ドラフト1位指名される前田悠伍もその路線。

昨日の報道ステーションを見ていると

「野球ロボットのような人生を送ってきたのかな」

とちょっと思いました。リトルリーグにはああいう子が多いんです。高橋昂也も同じようなタイプだったかもしれません。

 

高校野球にはプロ野球をバリバリ意識している選手とそうでもない選手がいます。

近年ではその見分け方がとても簡単になりました。

ウェイトトレーニングをしている選手がプロ志望。

してない選手はそうじゃない選手です。

ようするにガッチリしてるヤツはプロ志望。ヒョロッとしてる子はそうじゃないってこと。

 

カープに玉村昇悟という投手がいます。ご存じプロ4年で35試合登板。9勝10敗。防御率4.12

玉村は名門校からもプロ野球からも誘いを受けましたが、実はその誘いを一度断っています

理由は自信がないから。

自分はそんなつもりで野球をやってなかったから。

 

玉村は名門校の誘いを断り県立の普通の高校に進学します。

その高校には甲子園の出場経験などありません。普通の公立。

福井県立丹生高校。にゅうこうこう。

岐阜県の高校野球は中日新聞がよく取り上げますが、福井県の高校野球はなぜか関西の新聞がよく取り上げます。大阪の子が敦賀気比高校に野球留学するからかもしれません。

4年前の夏、私は新聞の端っこで丹生高校の躍進を知りました。

その時のエースが玉村昇悟。福井のドクターKと呼ばれていましたが、正直私はプロ野球に来るタイプの投手ではないと思ってました。

 

小さな投手

小柄な玉村は毎試合二ケタ奪三振。強豪校を次々倒して決勝進出。

勝てば甲子園という県大会決勝で玉村に勝ったのが元広島の木下元秀と現巨人の笠島尚樹です。

この話は何度もブログに書きました。敦賀気比高校の話もおもしろいのでぜひご一読を。

 

高校野球で活躍する選手がプロ野球に進まないのはなぜだろうと思ったことはありませんか?

その理由はだいたい体が小さいからです。

小さな選手や非力な選手は高校野球で活躍できてもプロ野球では厳しいからです。

この点、NPBで活躍できてもMLBで活躍できないのと似ている。

上手い・下手の話だけじゃなく、なんかもう「出力」が違うのです。 

 

私は玉村君はプロでは少し厳しいんじゃないかと思っていました。

だけど彼のストレートを映像で見て「4~5年すればわからんけどな」とも思いました。

 

昔、秋田経法大付属高校に中川申也という小柄でおぼこい左投手がいました。

彼は1年生の時から甲子園に出場し、アイドル的な人気を集めていました。

高校3年生の秋。中川君はドラフト5位で阪神に指名されます。

まだプロ志望届もない時代。私はかなりビックリしました。

というのも中川君はやはり体の小さな投手で、出力弱め。しかも1年生の頃から毎年甲子園で連投してきた疲労も心配だったからです。

結局中川君は4年後のオフに戦力外通告を受けて引退しました。

 

中川も玉村もプロ入り当時は身長176cm。体も細身でした。

桑田真澄も細身でしたが、桑田は肩幅が広くて体の使い方も上手だったので桑田はプロでタフな投手になるだろうなと思ってました。憎たらしい顔もプロ向きでしたし。笑

小さな投手がプロで通用しないとは思いませんが、何て言うのかな・・・

タフさを感じない投手はプロでは厳しいと思ってます。

今年のドラフトでタフさを感じるのが常廣、西舘(中大)、上田大河の3人。

カープのハズレ1位になりそうな下村と草加もタマは一級品ですがタフさが少し心配なのですよ。年間10試合先発できればいいところじゃないでしょうか。

 

玉村世代

ところで今年の大学生は「佐々木朗希世代」と呼ばれています。

ったく・・・

また20年前のように俺を怒らせる気か。笑 

 

2002年のドラフトでは和田毅や新垣渚のことを世間は松坂世代と呼びました。

私はカチンときました。

 

何を言うか。

 

1980年生まれの子供たちは・・・

 

東出世代だ!

そこから私のハンドルネームはずっと東出世代なのです。

 

だから今年も玉村世代。

カープは今日、大学生投手を2人以上指名するみたいだけど、私は玉村昇悟の方がタフな投手だと思います。あのヒョロッとしたタマちゃんもタフな投手になったんだよ。

二ケタ勝てる可能性が高いのは佐々木朗希より玉村昇悟です。宮城にも負けないぞ。


おしまい
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ありがとうございました。

-妄想