キャンプレポートと御子柴スコアラーの発言

カープキャンプ初日をじっくり見ました。

感想をざっくり言うと「非常に良いスタート」です。

以下詳しくレポートします。かなり長文ですよ。笑


 

88佐々岡監督

2年目の佐々岡監督。

第一印象は「また痩せたなあ」です。

マスコットバット持ってウロウロする姿は相変わらずですが、スッキリと言うかゲッソリ痩せましたね。

なんか見る度に痩せてます。心配。

痛風には良いでしょうが、ストレスだとちょっと気の毒ですね。

まあ・・・

自業自得ですけど。

とにかくズボンのサイズがダボダボです。新しいの買いなさい。

 

ただし今年の佐々岡はコメントがなかなか良い。

昨日の発言で良かったのを二つ紹介します。

「先発失格者でなくリリーフ適正のある者を後ろに回す」

「投手を中心とした守り勝つ野球を目指す」

まあ至極普通の発言なんですけど、一軍投手コーチ時代から「先発失格者をリリーフに回す」と言い続けてきた佐々岡監督にすれば飛躍的な改善です。

「守り勝つ野球」は古い考えかもしれないですが、私は激しく支持してついていきますよ。昨シーズンの戦い方を見てもここは筋が通っています。

 

79河田雄祐

河田の背番号は79番でした。ビックリしました。体格も緒方孝市に似ているしマジで一瞬ドキッとしました。

んでヘッドコーチ初仕事が一塁ベースで走塁指導。笑

河田は20年間走塁コーチでしたから、コレは河田の本能なのでしょうか。

それとも最優先で指導しないといけないほど去年の走塁がどんくさかったのでしょうか。

とにかくウォーミングアップが終了して河田雄祐が一番最初に指導したのが「一塁走者のリードの取り方と帰塁の仕方」でした。

河田の意図までは読めませんが、機動力野球からスタートしたキャンプ初日。私は良いことだと受け取ります。笑

 

90玉木朋孝と69羽月隆太郎

午前中の内野ノック。

ほとんどカメラに映らなかったのですが、おそらくノッカーは玉木朋孝・内野守備コーチで間違いないでしょうね。

初日ということもあり、ほぼ全打球が「正面の緩いゴロ」で終始しました。

ラスト一球を終えた選手は次々とグランドを去り、最後に残った小柄な二塁手がものすごい大声で

「おりゃあ!ラスト来いやあ!!」

みたいな気合いを出していました。

んでセカンドゴロを捌くと、セカンドからホームベースに向かってダッシュ。んで意味不明なヘッドスライディングを見せました。笑

「崇司よ、コロナなんだからちょっと落ち着けよ」

と思ったら、その二塁手は羽月隆太郎でした。ヘッドスライディング後に上本崇司とグータッチしてました。

 

1鈴木誠也と10ケビン=クロン

スポーツ紙では誠也の声出しが報道されていますが、JSPORTSではカットされてました。

「一人一人がチームに何を求められているか考えて」

素晴らしいコメントですね。意識高い系。キャプテンどころか誠也に監督を任せたいくらいです。去年から言ってます。

その誠也がマスコットバットでフリー打撃。

いろんな打ち方を試していました。完全に遊び半分でした。誠也の打撃の引き出しがいくつあるのか、私にはサッパリわかりません。

誠也の打撃をじっくり観察していたのがクロン。クロンの打撃もアツと松山がじっくり観察していました。

ちなみにクロンはこの日、ファーストの守備練習とフリー打撃だけでお役御免でした。早めに来日していた割にはゆっくり目のスタートです。初日の半分は休憩と見学でした。

クロンのファースト守備はまあまあ上手い。まだ初日ですけど「捕ること」と「投げること」は普通レベルです。的は超デカいです。サード堂林には朗報ですね。笑

 

20栗林良吏と18森下暢仁

注目の二人。

まず20栗林。

阪神の御子柴スコアラーが「大崩れする感じではない」と評していましたが、この意味は

投球フォームが安定している

という意味です。

さすが社会人ドラ1位。

栗林はたぶんコザしんきんスタジアムのブルペンは初めてかと思うんですが、第1球目から踏み出した左足がビタッと止まって、右腕はキレイなオーバーハンドで出てきます。

31球全部同じフォームでした。たぶん変化球も投げていると思うんですが、横からのカメラでは球種が全くわかりませんでした。

ちなみに57田中法彦や12大道温貴は横からのカメラでまっすぐかフォークか丸わかりです。この二人はまだまだです。栗林は即戦力。

そして栗林の強心臓も健在。

10球目あたりで佐々岡監督に何かアドバイスされていたんですが、なんと栗林・・・

口答えしてました。

いや口答えと言うより「意見交換」なんでしょうけど、それにしてもビックリです。

キャンプ初日のルーキーが初めて監督から球場で技術指導されたんですよ。

普通は「ハイ」と「わかりました」しか言えないはずです。

それを栗林。

「イヤ、ボクはこういう意図でコレをやってるんですよ」みたいな話を30秒くらいやってました。佐々岡も少し押され気味でした。笑

驚いた新人です。

まさにクローザー向き。笑

ブルペンで30球投げた後、締めはなんと牽制練習

え?

プロの投手ってブルペンで牽制練習してましたっけ? 私は初めて見ました。

キャッチャーに背を向けて一塁牽制・・・をしたかと思えば、次は真後ろ向いて二塁牽制まで。笑

おもしろすぎるぜ栗林。

大した牽制ではなかったけど、カメラの前で牽制練習するのはやめときなさい。隠しなさい。・・・って栗林は言われんでもわかっていそうです。非常に意識高い系です。

 

18森下暢仁はブルペンでキャッチボール10球くらいで帰って行きました。おそらくキャッチャーも立ったまま。

貫禄十分。どこのエースなんでしょうねえ・・・

 

13森浦大輔、12大道温貴、61矢野雅哉

期待のルーキー3人。

ハッキリ言って3人ともちょっぴりガッカリです。

ブルペンの森浦は投げた後、体が前に突っ込みます。大道は投球フォームがてんでバラバラでした。

矢野雅哉も守備はまあ堅実でしたが打撃が酷い。ティーバッティングがものすごい大振りでした。強振やフルスイングは別に悪くないんですが左手を返すのが非常に早く、心配な打ち方でした。

このルーキー3人、即戦力と期待されていますが、現時点では栗林に大きく差を付けられています。

大道は元々素材だと思っていましたが、森浦と矢野には早く「得意技」を披露してもらいたいです。この二人には即戦力を期待しています。

 

66遠藤、29ケムナ、36塹江、43島内、67中村

その他、ブルペンに入ったのは66、29、36、43、67など。

去年レギュラーを掴んだこの5人は今年も初日から躍動感がありました。

43島内だけはちょっと固かったかな。森浦と島内が並んで投げていたんですが、この一角だけものすごいネクラ臭が漂っていました。この二人はキャラクターで損してますね。

29ケムナと36塹江は飛び上がるように投げていました。元気いっぱいです、

66遠藤と67中村は貫禄十分。ゆったり丁寧に投げている印象でした。

 

22中村奨成、62石原貴規

ブルペン捕手を務めたのは中村奨成と石原貴規。

ブルペンカメラは右横からの1台だけなので、投手の投げたボールと捕手のキャッチングを見ることはできませんでした。

しかし中村奨成は明るく栗林を励ましたと言いますし、石原貴規は森浦と組まずに中村祐太、遠藤淳志といった先発投手の相手をしていたように見えました。

中村のキャッチングは昨年の時点で「坂倉より上手い」と私は見ています。

石原貴規が一軍の先発投手の球を受けたことで、石原も開幕一軍争いに加わってきているのかと嬉しくなりました。

 

55林晃汰、49正随優弥、35三好匠

55林はデカくなってました。解説の笘篠は太ももを絶賛。

サード守備しか見られませんでしたが、ハンドリングはまあまあ普通。足はあんまり動いていないかなあ・・・

ただ声がよく出てましたね。良いことです。気合いを感じました。羽月と林はまだ20歳ですよ。

49正随は大人しいです。コイツもちょっとネクラ臭だなあ。別にネクラも悪くないですよ。笑

外野ノックの時、正随と松山がレフトに入り、センターが大盛と野間、ライト誠也と長野。

深い意味はないのかもしれませんが、私はレフトの選手がスタメンに近いような気がしていたので、レフト正随は嬉しかったですね。まあ長野はどこでも守れるって意味でしょうけど。

 

内野で気になったのは三好匠が一塁に入ってたんじゃないかという点。

内野ノックの時、クロンともう一人誰かが一塁にいたんですよね。松山はレフト、林と堂林がサードという状況で。

消去法的に考えると三好匠じゃないかなと思うんです。ハッキリとカメラに映んなかったんですよ。

二遊間はタナキク、上本矢野。曽根と三好がどこにいたのかよくわかりませんでした。

三好のサードは定評がありますけど、ファーストも守れたら幅が広がりますので「一塁三好」が実現するとオプションが増えて嬉しいです。

 

最後、全体的な感想

昨日はチーム全体で「流し打ちの練習」をしたそうです。

マシンが投げる90kmくらいのスローボールを右打者も左打者もみな反対方向に打っていました。

59大盛穂がこの練習にちょっと苦しんでいましたが、みんなが同じテーマの練習をするのは良いことだと感じました。たぶん河田の発案でしょう。

阪神の新人佐藤君が大きいのをかっ飛ばしてニュースになっていますが、カープはチーム全員で軽打の練習。実に対照的でした。

途中から強風が吹き始めたためか、単に初日だからか知りませんが、野手陣は午後になると早めに奥へ引っ込みました。

JSPORTSの映像はブルペンカメラ1台、グラウンドは2~3台くらいでしたかね。数が少なくて寂しいですが去年もこんなものでしたっけね・・・コロナ禍だからですかね・・・

追記。

高橋昂也を書き忘れた。結構球数投げてました。50球くらい。

前半は軽くで徐々に力を入れていき、最後の方は大きなフォームで全力投球していました。

ピッチング練習をしていると言うより術後の左腕の強度を上げている段階かなと思いました。開幕ローテを目指しているのか焦らず調整しているのか、昂也君の意図が昨日の感じではわかりませんでした。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感