プロ野球のクールダウンと草野球のアフターの話【前編】

2週間ほど前、黒田博樹がカープ失速の原因を「精神的なスタミナがなくなったこと」と語りました。※スポニチ

うーむ…わかるようなわからないような話ですが、プロで戦う選手には「体力的なスタミナ」だけでなく「精神的なスタミナ」も必要だったのでしょう。しかしそれだけで4勝20敗になりますかね。

 

体のクールダウン

今日と明日は2話続きで体と心のクールダウンの話をします。今日は体のクールダウン編。

「体のクールダウン」についてはぜひともNHK球辞苑様で取り上げていただきたい。

プロ野球は年々進化しており、栄養管理や野球をしていない時間の過ごし方まで詳しく研究されています。野球の技術だけでなく「体調管理」をもっとしっかり高めようとの考え方。

この分野の先駆者は何といってもダルビッシュ有

このブログで何度も紹介している有名なセリフ。20年前20歳のダルビッシュが言い放ったセリフがこちら。

「これからの野球には心技体と が大切」

コレが20年前の20歳の若者のセリフです。私はシビれました。

2024年の今で言えばアドゥワ誠が

「これからの野球に心技体とファッション」

とか言うようなものですよ。違うか。

 

とにかくダルビッシュの発言以後、野球界は変わりました。

ダルビッシュ以前の野球界は「肉を食えば大きくなる」「野菜は牛が食っている」の世界でした。

それが今では当たり前のようにベンチで選手がサプリメントを飲みまくってます。

大瀬良のあの黄色いドリンクは何?

床田のあのガルボは何なの?←チョコレート

選手はそれぞれの栄養士さんに相談し、試合中の栄養、試合後の栄養、試合前の栄養に気を配っております。

中日の米騒動2023も、元はと言えば試合中の選手の動きが鈍くならないようにと考えてのこと。

 

プロ野球は年々進化しています。

なのに昭和からほとんど変わっていないことがあります。それが本日のテーマ「クールダウン」です。

ピッチャーのクールダウンには一度革命が起こりました。

昭和50年までの野球界では「投手の肩を冷やしてはならん」という考え方が主流でしたが、カープがそこに風穴を開けました。名物トレーナーの福永富雄さんが日本に初めてアイシングを持ち込んだのです。

1975年にカープが初優勝してアイシングは一気に注目されました。

「投手の肩は投げ終えた後で冷やすものだ」という考えが球界に定着します。

そう、カープはここでも「新しもの好き」だったのです。笑

 

ところが野手のクールダウンは全く変わっていないんですよ。

ベンチ裏のことはわかりませんが、たぶん5~6球キャッチボールしてマッサージして終わりじゃないでしょうか。ここをぜひNHKさんに深掘りしてもらいたい。お風呂やストレッチの話を詳しく知りたい。

これら「体のクールダウン」分野はおそらく昭和の時代からほとんど変わっていないと思います。だって新しい話を聞いたことないんだもん。

プロ野球選手はナイターが終わってからも練習します。だからすぐにクールダウンをしないのかな?

 

私たち草野球人は試合が終わると山なりのキャッチボールをして、これを「クールダウン」と呼びます。

若い頃は整理体操する奴なんてあまりいませんでした。グランド整備が終わるとすぐにビールを飲みに行ってましたよ。

53歳の私は今、ものすごく整理体操をします。

野球はもう引退してますが、何かスポーツをした後は入念に整理体操をやります。

10分とは言いませんが5分は必ずクールダウンをします。ゆっくりじっくり筋をほぐします。やらないと次の日がたいへんだからです。

 

氷とシャワー

クールダウンの分野は動作解析やサプリメントの分野ほど進化していない。これが私の仮説です。

カープが来年以降、厳しい夏を乗り越えるためには「体のクールダウン」が大切になってくるのではないか?

 

あともう一つは「試合中のクールダウン」です。

ニューヨーク・メッツの千賀滉大は学生時代、森永製菓のアイスボックスで体を冷やしていたらしい。ソース

アイスボックスはうまいです。私も今年の夏はアイスボックスをよく買いました。サクサクフワフワの氷だから、すぐに涼しくなれます。そこがよい。値段も安い。セブンイレブンで150円くらい。

 

あとはシャワーも急速に涼しくなれます。

Tシャツに短パン姿なら5分間でシャワーを浴びて出て来られます。これだけでだいぶ涼しい。クーラー要らないよ。

畑恵仕事してる人や庭仕事してる人なら自宅でコレができる。

だが野球のユニフォームを着ている人がグラウンドでコレをできるのか?

イニング毎にはできないけど5回裏のグラウンド整備の時間ならできるんじゃないか?

全員じゃなくていいんですよ。6回表の守備に就く9人だけでいい。水風呂。

5回裏が終わると全員で風呂に飛び込んでシャワー。なんなら浴槽を水風呂にしておいてもよい。ただし浴槽の温度を変えるにはクローザーの人の許可が必要。江夏豊や山崎康晃はずっと風呂に入ってるらしい。

 

とにかく水風呂は一瞬で涼しくなれます。

んでじっくり浴びる必要もない。頭から1分間かぶるだけでもう涼しい、というか 寒い

みんなも思い出してよ。真夏のあの日、プールに入る前のシャワーの冷たさと海から出てきた時のシャワーの冷たさ。クッソ寒いでしょうが。

クーラーなんか要りませんよ。水風呂最高。

 

ミストもいいんだけどシャワーはもっと威力あります。観客にはシャワーを提供しよう。

「バスタオルがっ!」て言うけど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはお客さんをけっこうびしょぬれのまま放ったらかしてます。

選手にもシャワーですよ。「Uの字」を首に巻いてもそこしか冷えないって。

お上品な熱中症対策ではもはや「試合中のクールダウン」はできないかもしれません。

 

野球のユニフォームには 夏服 ってあるのかね? 私は聞いたことがない。アンダーシャツの半袖長袖だけで調節してました。

そうだ。カープユニの夏服も作ろう。脱ぎ着しやすく涼しいものを。

するとイニング間にシャワーを浴びれる。バッターなら打順が回ってこないイニングにシャワーを浴びれる。

おお、この話、書いてて面白くなってきた。いつか別記事でやろう。笑

 

以上で前編はおしまい。

明日の後編では「草野球のアフター」の話します。

黒田の言った「精神のスタミナ」の役に立ちたいが立たないだろう。野球を終わって何食うかという話なので。


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑