台風7号のため金曜日の関東3試合は木曜日に中止が決定しました。
予告されていた先発投手はヤクルト吉村、カープ大瀬良。
私はおそらくスライドなしで「土曜森下、日曜九里がともに中6日で来る」と思ってるんですが、世間ではなにやら「大瀬良のスライド登板」を予想する声が多い。なんでだろ?
九里亜蓮をナメてる?
九里亜蓮は今季17試合に先発、102回2/3、5勝7敗、防御率3.27
大瀬良の防御率がセリーグ1位の0.98、森下が2位の1.58。床田が6位の1.87。
「勝敗の収支」も3人とも黒字です。九里だけが赤字。5勝7敗。
九里の成績も最悪ではありませんが、4本柱の中で若干見劣りするのは事実であります。
「過去の数字」だけを根拠に未来を構想することが、どんなに危険で愚かなことか私はこのブログで何度も書いてきました。
「九里はここまで5勝7敗だから、10勝5敗の床田の方がこの先も勝てるだろう」
と見るのは佐々岡レベルのアホ野球ですよ。※参考記事
とはいえ、今年の九里が去年より少し元気がないのも事実であります。
私は先発投手の評価をする時、最優先する数字は防御率でも奪三振率でもなく、
投球回数を最重要視します。もっと言うと平均回数よりトータルの回数を重視します。
2023年、九里亜蓮のシーズン投球回数は174回1/3。セリーグ1位でした。
平均投球回数は6.7回でした。26先発で174回。
2024年、九里亜蓮はここまで17試合に先発して102回2/3。セリーグ15位。
平均投球回数は6.0回。イメージよりは健闘しています。
ちなみに九里は前回阪神戦で3回2失点で代打を送られており、これには「2死満塁のチャンスだったこと」と「前日の森下完投勝利のためにリリーフをたくさん使えた」などの事情がありました。
大瀬良をスライドさせてまで、九里亜蓮を後ろにズラすなど私の中ではあり得ない作戦です。
私の構想では4本柱は1年間休みなく中6日でフル稼働してもらいたい。
疲れの兆候があればリフレッシュ休暇が必要ですが、なければ休ませません。4人はチームの核だからです。
来週の火水木が巨人と3連戦、金土日が阪神戦。
同じカードが先週もありまして、結果は3勝2敗1分でした。ローテ順はアドゥワ→床田→大瀬良、森→森下→九里でした。
アドゥワ、玉村、森、ノムスケは一度抹消されたため、中6日での再登板はできません。
「カード頭にエースを」というこだわりがあるなら、ますます金曜日の大瀬良を火曜日に回すべきでしょう。
新井カープは「カード頭にエースを」より、遠藤淳志、常廣羽也斗、トーマス=ハッチも含めた「大家族ローテ」で8~9月を戦いそうな気がする。
まあハッチはわかんないけど、常廣は来る と思います。8月末のマツダスタジアムでプロ初先発とかね。
遠藤もいいタマを投げてる。先発は厳しいかもしれませんが、コルニエルが疲れてくれば一軍に呼ばれる可能性はある。
そんな夢を見ながらも、私は「4本柱の中6日」を1年間崩したくないのです。残り2枠がロマン枠。
中村奨成をナメてただろ
このブログで奨成を賞賛するたびに、
「おっさん、ウケるw」
「草w」
と書き込んでくる若者が大勢いたが、どうだね?
君たちも奨成の打撃に
兆し
を感じないかね? きざしと読む。意味は自分で調べなさい。
ヒットが出ればサルでもわかる。それが兆し。
玄人の私やベテランスカウトマンはヒットなど出なくても兆しは見えるのである。
22年前、タモリさんが連続試合出場記録でギネスブックに掲載されることが決まった時、記者会見で以下の名言を吐きました。
司会 「この喜びを誰に伝えたいですか?」
タモリ「昔、私をふったた女に」
司会 「感謝の意を伝えたい?」
タモリ「ざまあ見ろと笑いたい」
出典フジテレビ
一昨日サヨナラHRのキクの「感無量です」も新聞に載るとマジメっぽい雰囲気になりますが、奇跡のサヨナラホームランから5分後、まだ球場はガヤガヤ余韻に沸いてる中、登場したヒーロー菊池。
司会「今のお気持ちは?」
キク「感無量です」
若い頃なら「最高でーす!」で行ったと思うんですが、キクももう35歳。恥ずかしくてできない。でも何かやって球場を笑わせたい。
そこで出たのがシブい声での感無量です。
「最高でーす」を8時だよ全員集合の志村けんとするならば、
「感無量です」はだいじょうぶだぁの志村けん。石野陽子との大人の笑いなのですよ。
タモリさんの「ざまあ見ろ」ももちろんジョーク。キクの感無量も大人のジョーク。マツダスタジアムは大爆笑でした。
話が逸れたが中村奨成。突然呼ばれていきなりスタメン。4試合連続フル出場。3試合連続マルチ安打。
今日も試合がないので、奨成の記事が色々出るでしょう。今一番ホットな話題ですから。
当ブログでは優勝争いの最後のピースは中村奨成だと言い続けてきました。※参考記事
去年は奨成がいないので阪神に負けました。今年は奨成がいなくても優勝できそうですが、いた方が心強いことは間違いない。
キクのサヨナラホームランに沸いたマツダ。
その1分前に中村奨成が平凡なレフトフライを打っています。
ストレートだったか変化球だったかも忘れましたが、当たった場所がバットの先っぽでした。
あと5センチ、いや3センチかな… 慌てずに仕留めきれていれば、あのお立ち台で「感無量です」と言っていたのは中村奨成だったかもしれないのです。
「ランナー12塁で打たせてもらったんだから、せめて走者を進めなきゃ」
は完全にアホ野球でマニュアル野郎ですよ。
いいですか、6番奨成は5番坂倉のカウントがスリーボールになった時点で、ネクストサークルで小窪コーチと入念な打ち合わせをしていました。
んで打席に入る直前、3塁コーチ赤松のサインもしっかり確認しました。
赤松と小窪が出したサインはなんと「ホームランを打ってこい」でした。テレビ見てるだけでわかるんですよ。
でないと補欠の奨成が優勝争いのかかった大事な場面であんなに自信満々にマン振りできませんよ。できるのは阪神の森下とヤクルトの村上くらいです。
普通のバッターに「普通に打て」のサインを出すと、あの打席では必ず「コンパクトな打撃」をするに決まってます。普通の野球人なら普通そう。
森下と村上は若い頃から宇宙人でした。村上奨成は同い年。森下は1個下です。
まあとにかく中村奨成をナメてた素人たちがどんどん静かになっていくのが私は嬉しい。
パリで購入したワインを飲みながら、奨成のヒーローインタビューを早く聞きたい。
台風一過の東京で、
一人だけでお立ち台に立ち、
こう言い放つんだ、中村奨成。
おいA子…見てるか。
今日俺やったよ。
ざまあ見ろ!