時には二軍の話を[1] 内田湘大と新家颯

昨日広島カープの公示はありませんでした。

今週のマツダ6連戦もとりあえず現状の野手陣でまず入っていきます。

今朝時点でカープの一軍メンバーは29名。今から九里→遠藤→アンダーソンの3人を一軍登録すると誰か1人を登録抹消しなくてはなりません。

現在はリリーフ投手が9人一軍登録されていますので、この中の誰か1人が抹消されるでしょう。具体名を挙げると黒原かケムナか。

 

一軍事情

まず一軍の現状。

新井は開幕戦で韮澤をベンチ外にしブルペン9人で戦いました。控え野手8人。

2戦目以降、新井は「ブルペン8人の控え野手9人」というオーソドックスな布陣で戦いました。前日に登板したリリーフ投手をベンチ外にしました。ケムナと戸根。

今日は誰がベンチ外になるか?

昨日書いたように主力選手が休養するならその選手がベンチ外になる可能性もある。例えばキクとか小園とか。

開幕3連敗したスタメンを継続するなら、黒原拓未あたりがベンチ外になる可能性もありますね。

 

とにかく本日の一軍二軍の入れ替えはございません。あるんなら月曜日に野手を抹消しているはずだからです。

韮澤や田村の本日スタメンは十分あり得ます。大盛は考えにくい。大盛は今、代走の切り札のように起用されていますので。

上本と堂林もvs西勇輝ではスタメン確率がやや低い。左の韮澤と田村が有利。相手が左投手の日に野間の代わりにスタメンはあるかもしれないです。 

 

末包昇大と中村奨成

さてここからは二軍の話をします。今シーズンは火曜の朝にちょくちょく二軍の話をします。

3試合で2点しか取れていない一軍に二軍の誰かを昇格させるかと思ったらとりあえず今日はありませんでした。

始まったばかりだし「今週の入れ替えはない」と見ていいんじゃないでしょうか。

下にいる選手を上げるより、一軍にいる韮澤や田村を使う方が順番的には先でしょう。

 

二軍の曽根海成も元気ですが、新井が開幕前に曽根より大盛を選んだので簡単に入れ替える必要はない。

磯村と石原も同じ関係。新井はまず石原でしばらく行こうと決断しました。

現在の二軍で一軍に最も近い場所にいるのは私は末包昇大だと思います。次点が中村奨成。

 

末包自身の調子が良いことも要因ですが、カープの一軍には右の代打がいないんですよね。

會澤翼がその役割を担ってほしいんですが、いまいちオープン戦から鋭い当たりが見られません。

堂林と上本もいますが、もし二人揃って対左投手の試合でスタメンすることになれば、右の代打はアツだけという状況に陥ります。

末包は今季二軍で18打数5安打。打率.278。ルーキーに出番を奪われていて打席数は少ないですが、タイミングが合った時の破壊力はカープ一軍でもトップレベルです。

 

もう一人右の代打として需要が高そうな選手が中村奨成です。

右肩の故障で長い間試合に出られませんでしたが、ここまで4試合に途中出場して5打数3安打、打率.600。

3安打は全てレフトへの二塁打。打球方向も良い。4月2日(日)の試合では追い込まれてからレフト線に痛烈な打球を放っています。

打撃はもう完全復活したんじゃないか。ポジションの問題もありますが、まずは右の代打で一軍登録しても面白い。

まあアツもいるので、奨成を慌てて昇格させる必要もないんですが、中村奨成も打撃ではアツに負けていませんよ。代打適性も意外に高いし、キャッチングは坂倉より良いです。

 

中村貴浩と野村祐輔

さて巷で大人気の育成ルーキー中村貴浩。ここまで40打数15安打、打率.375。素晴らしいのは2本塁打と11打点。OPS1.019。

当て逃げじゃなくしっかり強く振れるところが大きな魅力。今日、支配下に上げても全然悪くありません。

ただ私が監督なら中村を支配下にはまだ上げない

なんでかと言うと一軍の左打者があり余ってるからですよ。宇草も二軍だし羽月も林も二軍。中村貴浩を上げても使う場所がありません。

一軍で代打待機させるなら二軍で試合に出したいし、一軍でスタメンさせるなら田村俊介が二軍降格です。

まあ、私は今は田村俊介と韮澤雄也を使いたい。だから中村貴浩はもうちょっと待っててよ、という感じです。

 

投手でもうちょっと待っててほしいのはノムスケとコルニエル。

ノムスケは140kmくらい出てるし、コルニエルも球は高いがイニングは食えてる。

二人とも一軍で5回3失点は十分期待できる。WBCの第2先発的な使い方をしても通用すると思いますが、神宮での床田と玉村を見ると彼らは1人で7回まで行けそうなんですよね。

だからノムスケとコルニエルも一軍の使いどころがない。先発ローテの誰かが故障した時に助けてくれという感じ。

順番的には玉村>アンダーソン>森>ノムスケ>コルニエル>益田かな。高橋昂也は圏外です。

 

岡田明丈と小林樹斗

故障からの復活を期す2人。

岡田明丈がだいぶ良くなってます。150km出てる球もある。私の見た感じ。

2年ぶりのマウンドなので今はリリーフ登板ばかりですが、この調子だと「先発に復帰できるかもしれないな」と思いました。

まだ先の話ですけどね。

 

今の岡田を無理矢理一軍で投げさせたら1回0失点で帰ってくることは十分できると思います。岡田のコントロールが良いからです。

もちろんそんなことをさせる必要は全くなくて、今は順調に復活への階段を上れているという意味です。一軍のブルペンが崩壊すれば夏に出てくるかもしれないし、一軍のブルペンが順調ならば来年の開幕ローテを争ってくれてもいいかもしれないです。

 

小林樹斗も4月1日(土)の試合で1回0失点。

こちらもだいぶ良くなりました。最速148km。中国新聞

腕がヨコ振りからタテ振りに戻ってきた感じ。

小林樹斗も私は先発で育てたい。同級生は中日の高橋宏斗やオリックスの山下舜平大など。

ドラフト前に私は「この中で最も好きなピッチャーは智弁和歌山の小林樹斗だ!」と豪語しました。2位は豆田君でした。現西武。

 

内田湘大と新家颯

お待たせしました。

二軍話のトリはやっぱりうっちーです。

内田湘大は二軍で29打数7安打。打率.241。本塁打0本。

7本もヒットを打ってるので、期待されているカープファンの方も多いと思うんですが、彼はまだまだ時間がかかります。

最も時間がかかりそうなのが打撃ですね。守備もまだまだですけど、打撃は本当に荒削り。いや全く削られてない原木です。

 

バットが下から出ること。

下半身より先に手が出ていくこと。

この2点が決定的にプロで通用しません。二軍でも通用しません。

7安打してるんですけど5安打はどん詰まりです。2安打はフェンス直撃。

 

魅力十分ですが一軍など論外の外。まだまだ二軍で泥まみれになる時期です。 

うっちーはたぶんドラフト4位でも取れたと思うんですが、カープと新井は2位で行きました。先見の明ですよ。現在のうっちーだけを見ていたらとても2位の選手じゃありません。

うっちーがファーストやサードで試合に出るので、二俣がショートに追いやられたり末包の打席が減ったりしています。そこでプロとは思えないスイングを繰り返している内田湘大。

この現象は実に面白い。

 

それだけ魅力があるってことなんですよ、うっちーに。

言葉で言うとフォロースルーが大きく、スイングが力強いというありきたりな表現しかできません。たぶんトラックマンの数値や何だっけあの打球角度測るやつ? あんなのでうっちーの魅力は測れないと思いますね。

他球団が機械でうっちーの魅力を測定している中、カープはスカウトの眼力で選手を見ている。

カープのスカウトは選手のご両親や兄弟まで見ています。この親の子供ならこの選手はこういう選手になるだろうと見ているのです。 

 

私がキラキラネームを嫌う理由もそういうところに要因があります。

ええカッコしいの親に育てられたんじゃないのかな? 息子の名前が舜平大? 今時ならまだマシな方ですかね。

悪いけど中日の仲地礼亜投手。日曜日にカープの二軍がボコボコに打ったけど、ドラフトの時からヘンテコな名前の子だなあと思ってました。こんなこと言うと中日ファンに怒られそうだけどAV女優さんみたいな名前だなと・・・ごめんねごめんね。

藤川球児が仲地を絶賛してたけど、私はあんまり大したことなさそうだとずっと思ってます。 

 

うっちーの親御さんはご存じの通り超ファンキーな親御さんです。

あの親御さん達を見ると、上位指名したくなる気持ちもわかります。

 

最後に育成2年目の新家颯。しんやそう。

ドラフトの時に初めて名前を聞いて、注目していたのですが彼も順調に育っています。

元々変則左腕という触れ込みで入団し、元巨人の岡島秀樹のようなノールック投法でタテの大きなスライダーを武器とする投手。

球速は最速135kmくらいですが、変化球が独特なので打者は差し込まれていました。

まあ今すぐ一軍というタイプでありませんが、もし支配下選手だったら一軍の気楽なところでちょっと試してみたい投手ではあります。

 

おまけ。中日の211番。松山投手。22歳新人。入団会見

むちゃくちゃ球が速くて強い。中村奨成を押し込んでました。

最速は155kmくらい出てました。なんで育成やねん。ジャリエル=ロドリゲス要らんやん、とまで思いました。

八戸学院大学出身。大道温貴の2個下でした。


おしまい
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ありがとうございました。

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