前回の続きです。
2013年以来20勝投手が出ていない。2021年の山本由伸でさえ18勝。沢村賞の選考会で村田兆治が「レベルが低すぎる」とダメ出し。朝日新聞
私は村田兆治に大賛成。ダルビッシュは時代が違うと抗議しましたが、中6日の先発投手が6回3失点はハッキリ言って恥ずかしい。中継ぎ投手と祖父江騒動が可哀相です。
完投の数は減ってもいいが、1週間に1度しか試合に出ない先発投手は最低限「勝利投手の権利」を得ないといけない。「6回3失点」は中4日のメジャーリーガーの話であって、NPBの選手には不十分です。
勝利投手の権利
先発投手の仕事は断じて「6回3失点」などではありません。「チームを勝利に導くこと」です。
21世紀のアホな若者に数字を与えるとロクなことがありません。広島東洋カープの朝山東洋打撃コーチが「巨人のメルセデスと堂林の相性が良い。だって過去4年間で打率10割だから」と発言しました。ソース
メルセデスvs堂林は過去4年間で3打数3安打。打率10割。相性が良い?ハアァァ・・・???
メルセデスvs松山竜平は過去4年間で16打数8安打。これがデータか?完全にNOである。ディスイズ誤差である。
「6回3失点で合格」も誤差なのです。
何言ってるかわからない人はオリックスとヤクルトが優勝した理由もわからない。オスナサンタナが機能したとか、杉本が30発できたとか、勝利の源はそういうことではないのです。
数字で優勝はできないのです。
朝山東洋が誤ったデータを基にスタメンを組み、巨人は誤ったデータで陽岱鋼と複数年契約を結びます。それでは試合に勝てないのですよ。
野球は会議室で起きてるんじゃない。
現場で戦っているのです。
20勝投手を作る方法
野球の目的は20勝投手を作ることではありません。チームが勝つことが唯一の目的。
岡本和真や村上宗隆はその目的に対する貢献度がまだまだ低いし、そもそも彼らの打撃スタイルは「個人成績を上げる方向」に向いている。だから私の評価も低いし、侍JAPANでの地位も低い。
ケビン=クロンも岡本村上と同タイプ。絶対に打てない急所を持ってるが、当たれば誰より飛びますよ。
カープはそういう選手をあっさり切った。私は残して欲しかった。6番7番なら使えるからです。
20勝投手やHR王がいなくてもチームは勝てます。
だから誠也のいないカープが優勝できないとは言い切れない。誠也が抜けても森下暢仁がいるからね。
カープと佐々岡は伝統的に森下の試合でテンションが上がります。ルーキーなのにエース格。大瀬良と九里が残留したのに私の開幕投手は森下です。
20勝する方法は佐々岡が一番最初に言った「一体感」ですよ。
ヤクルトもオリックスも「一体感」で最下位から一気に優勝。
ニワトリが先かタマゴが先か?みたいなものです。
20勝が先か優勝が先か?
由伸、吉田がいるから優勝できる?去年もいたよ。最下位だよ。
森下-坂倉に20勝できる力があるから優勝できる?今年Bクラスだよ。
森下が「チームを勝たせたい、優勝したい」と考えているから来年優勝できる。
森下17勝でチームが優勝できるなら森下は17勝でしょう。
ライバルが強力で森下が20勝しないと優勝できないなら、森下は20勝できる。2013年の日本一に輝いた楽天イーグルスから24勝0敗の田中将大を引くと、楽天の勝率は5割を切ります。だから田中は24勝できたのです。
私の考えではスーパースターの個人記録は後からついてくるもの。
誠也の個人タイトルが少なくて、岡本村上のタイトル数が多いのはそういうところなのです。