2026.6.6(土)
広島 7-4 オリックス マツダ
良き試合でした。高の火消しと名原の2点三塁打が勝利を決めた。
宗と若月
今日はまずオリックスの話から。
宗佑磨の誕生日って6月7日だそうです。ええ、本日です。
宗は今日で30歳になるそうです。昨日代打で出て来て「20代最後の試合」とか言ってましたから。結果は四球。
あの宗が30歳。
宗はカープの誰と同級生だと思います?
まずドラフト同期は 塹江敦哉 であります。
塹江の誕生日は2月。2月で塹江は30歳。
同級生は 末包、栗林、島内、大盛 の4人。末包は5月で30歳。以下7月、8月、10月。
カープ選手の年齢はイメージ湧くけど、オリックスの年齢は湧かない。宗はレギュラーじゃないから若く感じるのかも。
宗は昨日、一打同点の場面で高と対峙しました。コワかったねえ。
今年の宗は元気がいいです。三塁守備は折り紙付きですが、打撃が復調傾向。
昨日は4対2の8回表に代打で登場。雰囲気と迫力ありました。
高は4球で四球。上がりっぱなで緊張してたせいもあるけど、宗も怖かったですよ。
宗は8番宜保への代打でした。
オリックスは7回表に若月に代打を出したので2人目の捕手が宜保でした。
チャンスで回ったので宜保に代打宗。確かにここでご簿に代打を出さないと試合は5対4のままで終わります。
残りの捕手が0人になろうが、控え野手が1人なろうが、追いつかないと延長戦もないわけで、岸田の作戦も男らしかったです。
新井なら持丸をそのまま打たせて、控え野手をごっそり残して延長戦の準備をしたまま9回で負けていたでしょうね。どっちが正解なんでしょうね。
宗四球で2死満塁。
怖い代打はもういないだろう。
だから持丸と高は宗を歩かせたんだろう。
と思って見てたら、9番投手の代打に出てきたのが 来田涼斗 でした。
1戦目で一番コワかったオリックスの打者、皆さんは誰です?
ホームランを打った中川や同点打の西川龍馬も怖かったたですが、こいつらが怖いのは試合前からわかってたことですよね。紅林もそう。
私が1番コワかったオリックスの打者は 宗と来田 です。ハッキリ言って。
来田涼斗
私はこの二人をナメてました。近年あまり打ってないから。
今季の来田は64打数16安打。0本塁打9打点11三振。打率.250、OPS.566
ちなみに名原は59打数18安打。1本塁打7打点6三振。打率.305、OPS.780
60打席の数字なんてあまり意味ありませんが、来田のスイングはオリックスで一番鋭い。ファールが怖い。
8回表5対4、2死満塁。投手高、打者来田。
高は1死満塁で登板し、平沼翔太には高めに抜けたスライダーで二ゴロ。併殺崩れ。
宗には逆球祭りで4球で四球。再び満塁。代打来田。
持丸がマウンドに行き、菊地原も出てきた。
ここでアナウンサーが「残りの野手は野口一人になりました」と発言。
「まあしかし、オリックスも追いつかないことには延長戦もないからな」
と思いました。
来田は初球のスライダーを痛烈にファール。
抜けたスライダーを強振してライト線にファール。
打った瞬間ファールの打球でしたが、打球速度は速かった。160km以上出てたんじゃないか。
来田は明らかにストレート狙いです。持丸は外角にミットを構える。
「アカンなあ。たぶん中に入るぞ」
と思って持丸を見てました。来田はストレートを引っ張りタイミングで待ってます。
内角ストレートを投げれがライトスタンド目指して強振してくるでしょう。
ここでキャッチャーの意見が分かれるのです。
達川は相手打者が待ってないタマを投げますが、私と坂倉は 相手打者が待ってるタマ を投げます。
その理由は 1球で決着がつくから です。
持丸は初球でワンストライク取れましたから、2球目はコースギリギリを要求しました。セオリー通りなんですが、それだけに相手打者から読まれやすい配球です。
来田がそういう打撃をできるかどうかわかりませんが、例えば西川龍馬や秋山翔吾にそのタマを投げると、ちょこんとレフト前ヒット打たれます。あいつらは1球ごとに狙い球を変えるからです。
カウント0-1。
外角低めのボール気味に構える持丸。うなづいた高。
2球目は高めに浮いてボール。151km。高はここまでストレートが全部浮いている。
実は平沼の時も宗の時も高のストレートは浮いていました。内角要求して高のストレートが抜けると押し出しデッドボール、甘くなると逆転長打を喰らいます。だから外角を要求するのがセオリー。
玉村昇悟は実は左打者の内角ストレートが弱い。弱いというか、あんまり強くない。
玉村は右打者の内角ストレートがセリーグでもトップ級に強いので、左には少し物足りなく感じます。玉村は左の内角によくシュートを投げます。
だが高太一は左の内角に強いストレートを投げられます。だから火消しとセットアッパーを任せれています。
持丸だって知ってるはずなのに、なぜ高の内角ストレートを使わないのか? 3球目も外角低めに構えています。
私はそれを見て
「フム、スライダーか。確かにツーストライクまでは振ってこないだろうけど…」
と思いましたが、まあ弱気です。この場面は「相手のウラ」より「味方のオモテ」で勝負したい。高が若いからです。
高が若いしテンパってるから、高の長所を生かすのが私と坂倉のリードです。
平面チャート図で見れば持丸の配球が無難に見えますが、実際の試合で相手を抑えられるのは坂倉のリードです。
来田の2球目の見逃しもストレートタイミングでした。1球目に泳がされたので、引っ張りよりもセンター返しのタイミングに見えました。
「ここで内角をビシッと突ければ絶対詰まる。問題は高が投げ切れるかだが、抜けた時の心配より投げ切った時の自信の方が大きいぜ、持丸よ」
3球目、持丸は外角ストレートを要求。
高のタマは抜けて内角高めへ。来田は振り遅れてサードファールフライ。スリーアウトチェンジ。
結果オーライなんですが、この一球でカープは勝利して、高と名原がヒーローインタビューに呼ばれました。
来田はセンター返しに意識があった分、詰まりました。
引っ張り10割なら右中間を抜けていたかもしれません。
でもチームが1点負けてて2死満塁。代打で出てってホームランを狙うのはけっこうな 度胸 が必要です。
阪神森下や広島平川なら平然とホームランを狙うでしょうが、普通の小園や坂倉なら来田と同じようにセンター返しするでしょうね。んで詰まってアウトになると死ぬほど後悔します。
来田はいいバッターになりました。スイングが強くて鋭い。
ポイントが近くてスイングが鋭いですから、スタメンで出せば打率.280ぐらい打てるでしょう。
とにかく来田は現在23歳。二俣翔一、小林樹斗、佐々木泰らと同期。
高3春のセンバツで来田は小林樹斗からサヨナラホームランを打っている。来田はこの試合、先頭打者HRとサヨナラHRの2本塁打している。※日経新聞
わかりやすい大活躍に当時の素人は大騒ぎでした。今のカープの名原みたいなものです。
「今年のドラフトは来田涼斗だ!」
おいおい、待て待て。カープには左の外野が大勢いる。来田を獲ってどこで使うんだ?
元謙太も要らん。あいつの動きはショートじゃねえ。どうせいずれ外野転向だ。
カープに必要なのは智辯和歌山の小林樹斗。1位は早川か栗林でいいが、クジを外せば小林樹斗に行け。
というのが当時の私のドラフト構想でした。※参考記事
6年前の私は来田がここまでいい選手になるとは思いませんでした。
こないだのロッテ戦では2試合連続中森に抑えられましたし、明石コンビもプロで頑張っています。
2026年ドラフト戦略
さてここからカープです。
以上を踏まえてカープのドラフト戦略を語っていきますが、今日は「2026年誰を指名するか」とか、そういう短期的な話をしません。
カープは今弱い理由はゾンビたばこではなく、
ここ10年のドラフト戦略の失敗にある
と断言します。
この話はとても1記事で収まる話ではなく、佐々岡時代から今日現在に至るまでの 大河ドラマ であります。
どうせ今年の優勝はもうありませんから、残り90試合をかけて徹底的にカープ球団のこの6年のドラフトの大失敗を猛省していきたいと思います。
それは栗林ドラフトから始まっていたのです。
2019年10月のドラフトでカープは小園海斗を1位指名。
2020年3月のコロナで日本は緊急事態宣言。
2020年10月のドラフトでカープは栗林良吏を1位指名。栗林は来月で30歳にになります。
2021年の1位は黒原拓未。左投手を3人連続1位指名しました。
2022年は新井新監督が斉藤優汰を1位指名。
2023年以降は常廣、佐々木泰、平川蓮。
泰と平川は宗山と立石の外れ1位でした。
1位指名だけでドラフト戦略を評価できませんが、とにかく佐々岡以降
即戦力ドラフト
の色が明らかに濃くなっています。
「チームが弱いから即戦力で補強する」こともセオリーですが、金のないカープがセオリー通りの「がっぷり四つ」なら、金のある球団に勝てないと思うのですよ。
金のない球団が金のある球団に差を付けられる最大のポイントが ドラフト戦略 だと思います。どうです? 異論あります?
カープが3連覇した栄光時代を思い出してください。
確かに先発投手はドラフト1位とメジャーリーガーでした。
でも抑えは中崎と育成のフランスアでしたよ。
野手は徹底的に素材型の選手たちです。タナキクマルもドラフト下位指名。エルドレッドやバティスタも素材型の選手だったでしょうが。
強かった頃によく言われた話が
2008年以降のドラフト組が大成功した
という話。
2008年に巨人や西武の裏金騒ぎがあって、ドラフト逆指名が撤廃。
ドラフト会議が正常化され、そこからカープは強くなりました。
前田健太はともかく、堂林や鈴木誠也は逆指名制度があったら獲れたかどうかわかりませんよ。
2009年にマツダスタジアム開場。それから7年後にカープは3連覇を達成します。
やはりチームを立て直すには長期的な計画が必要で、その計画というか「戦略」自体は昔も今も大きく変わってないと思うんですよ。
ではカープを取り巻く何が変わったかというと
【1】データ野球の浸透
【2】猛練習の禁止(猛暑とパワハラ)
【3】スカウト能力の低下
あたりかなと思います。
【1】と【2】は似ています。
【1】は計測機器による「野球の見える化」の話。
【2】はパワハラと猛暑で練習量が減ってる話。
「だからドーム球場にしろ!」って話は今日はしません。今日のテーマは【3】スカウト能力の低下 です。
スカウト能力が低下してないか?
さっき言ったように私は2020年以降のドラフト選手が非常に気に入らない。
栗林と黒原が悪いと言ってるんじゃありません。彼らは1位指名にふさわしい素晴らしき選手たち。
私が文句言ってるのは「補強ポイントはそこじゃねえ」って話と
「下位指名のたたき上げが激減してる」って話です。
カープは去年も立石正弘と1位指名しましたし、一昨年は宗山塁でした。
こんなドラ1位って過去にあります? 2年連続でサードの右打者を1位指名したチームって過去にあります?
絶対ない と私は断言します。
まあ原辰徳の翌年に岡田彰布を指名したチームはあったかもしれませんが、もし原と岡田が同じチームに入ったらどうするつもりかという話です。
ちなみに岡田はセカンドじゃありませんよ。早稲田の岡田はバリバリの四番サード長嶋タイプでした。掛布がいたからセカンドに入ったまで。
「立石は外野も守れる!」
それはそうかもしれないが、カープは佐々木泰が打たないから立石を獲ったんだろと私は勘繰っています。
んでカープが弱くなったもう一つ大きな理由が
「下位指名のたたき上げが激減しているところ」です。
こちらも非常に寂しい。丸と誠也とキクみたいな選手が久しく出てこない。
床田寛樹や坂倉将吾みたいな選手がもっと次々現れないとカープは弱い。
新井が今ルーキーをバンバン試合に出してますが、それをもっと佐々岡の時代からやっとくべきでした。
3連覇を支えた苑田さんと二軍監督の水本さんが抜けた影響も大きい。
田村恵や高監督もよく頑張ってると思いますが、結果として二軍から上がってくる選手は現状少ないです。
苑田さんは掘り出し物を探す能力にも長けていましたが、入団後の選手の面倒見がいいことでも評判でした。
苑田さんが肩を壊した川島堅の整骨院まで通った話は有名ですが、今二軍でくすぶっている林晃汰、ケムナ誠、アドゥワ誠はなぜ出てこないのか?
スカウトだけの問題ではないと思いますが、実際高卒と大卒の下位指名選手が伸び悩んでます。
金のないカープがソフトバンクや阪神に勝つ方法は「育成力で勝負する」ことだと思うんですよ。そこも負けてちゃ、そりゃ勝てないです。
新井は今季「横一線・競争」と言って開幕。開幕スタメンは1番新人4番新人でした。
昨日のスタメンも5番モンテロ6番ファビアンでした。ファビアンとモンテロも育てない行けない素材型の選手です。ガマンして3番4番で育てるべきです。
カープを強くする方法は補強ではなく育成であるべきだと思います。
私は遠藤淳志と中村奨成を強く育てて、他球団に差を付けたいのです。
本日のゲームプラン
という話を残りシーズンでシリーズ化しようと思います。
6月8日(月)から大学野球選手権が開幕します。そちらも追いかけますし、カープの二軍レポートも続けます。一軍の目標は勝率5割とCSです。
本日の一軍は岡本vs宮国。降水確率70%
オリックスはローテの谷間なので、カープは試合を強行したい。
私が絶賛した来田涼斗がなぜベンチスタートかというと、オリックスの外野が龍馬・中川・杉本だから。一時大活躍した渡部遼人も控えている。
DH制が使えれば来田もスタメンが増えるでしょうけど、今日はDHがありません。
カープは小園が連日攻守に活躍してますが、やはりまだ低めしか打てない。
坂倉も昨日ホームランを打ったけど、日本ハム戦で伊藤大海のクソ難しいストレートを打ってから、少しフォームが崩れている。絶好調ではありません。
ファビアンとモンテロも打率は低いが、走者がいると何とかタイムリー打ってます。ファビモンは5番6番じゃダメだと思います。3番4番かせめて3番5番で出すべきです。小園が2番。
1番名原は続けていいでしょう。
私は名原がすぐ打てなくなって、出塁率も下がると思ってますが、昨日の勝利は名原の力です。
非論理的ですが、名原には確かに気合と根性でチームを強くする能力がありそうです。