今日は1月31日。
いわゆるプロ野球イブ。
今日の日南市は青空快晴ですが、明日の天気はどしゃ降りらしい。
新井カープ3年目は雨の中のスタートになりそうです。いい天気じゃん。幸運ですよ。
キクと秋山の話
こないだキクがYoutubeで
「グラブは生き物。質感は毎日変わる」
とか言ってました。
秋山翔吾もNHKの番組で
「天然芝はタフ (turf) 」
とよくわからないダジャレを言っていました。天然芝は英語で grass ですけどね。
野球のグローブの素材は牛の毛皮です。
野球のグローブの素材は天然物です。
よってキクは「同じグローブは2個無い。同じ人間が2人いないと同じ」と言い、同じ牛皮でも肩の部分とお尻の部分では質感が全く違うと言う。
私が子供の頃、この手の話を「プロっぽい」と思いながら聞いていましたが、大人になった今は、内野手のエラーするしないが牛の肩かお尻に影響してるとは思いたくありません。
天然芝はイレギュラーが多い。
マツダスタジアムはイレギュラーが多い。
ハイハイ、何べんも聞いたよ。
私たち草野球選手は常にイレギュラーとの戦いです。
グラウンドがデコボコなのが普通。もはやイレギュラーがレギュラー。まともなバウンドでゴロが来るなんて1ミリも信用できませんよ。
ワンバウンドごとにイレギュラーを想定して守るのが草野球。キクと秋山の言うことは超贅沢な話です。
いいお天気
素人の方は雨が降るとつい
「お天気が悪い」
と言うでしょ。まったくド素人。
いいですか。
野球部員にとって雨の日は ラッキー なのです。ハッピーでもある。
雨の日は練習を休める。今でも野球部と農民はカレンダーに支配されません。太陽とお天気に支配されて生きてます。この生活を晴耕雨読と言う。
今キャベツが1個500円します。お好み焼きもおちおち食えない。
雨ばかりでも野菜の値段が高くなりますが、晴ればかりでも野菜の値段は高くなる。
この「ばかり」がよくない。晴れも雨もあるから丁度いい。
人間も成功体験ばかりじゃダメなのです。苦労と挫折こそ栄養。
いいヤツがいて苦手なヤツもいるのが丁度いい。
明日のキャンプ初日はどしゃ降りだと言う。いいお天気で丁度いい。
内田と仲田の一軍デビューは雨。いい思い出だよ。
雨の日には雨の中を
昭和の日本には
「弁当を忘れても傘を忘れるな」
ということわざがありました。
53歳の私は今でもこれを実践しています。
降水確率50%の日に、梅田の地下街で傘を持って歩いてるのは私一人です。
中には折りたたみ傘を常備している人もいるかもしれないし、家から職場までずっと屋根の下を通って通勤できる人も多いでしょう。
53歳の私は便利すぎる時代がなんかイヤなんですよね。
キクの美技はグローブへのこだわりもありますが、キクの「保険をかけまくる準備」のたまものだと思いますよ。
マツダスタジアムで守るには草野球のデコボコグラウンドのような準備が必要。それは牛の肩か尻かではなく、ランナーの足の速さと打球の速さに合わせて慌てるか慌てないかの瞬時の判断が重要。
足の速いバッターならワンバウンド前で勝負する。足の遅いランナーでこの打球の速さならワンバウンド遅らせて捕る。イレギュラーしたらこう捕る。ディス・イズ・草野球です。
イレギュラーは一種類じゃありません。
草野球では跳ねるイレギュラーと沈むイレギュラーがあります。NHKに出てた井口忠仁は「天然芝は真横にもイレギュラーする」と言ってました。
あの有名な井口の顔面スレスレジャンピングスローは確かに真横にイレギュラーしてました。
今12球団で内外野とも天然芝の球場はマツダスタジアムオンリーです。
甲子園の内野は芝ではなく土。これはこれでたいへん美しい。
楽天の芝生はお湯で温めていると言うし、日本ハムのエスコンはやっぱり人工芝に張り替えるらしい。そりゃそうだよ、北広島は寒すぎる。
2024年のカープの失速は暑さのせいだと言うけれど、それでも私はやっぱり太陽の下で野球がやりたいです。
夏のデーゲームも確かに暑いけど、私は野球場をクーラーでガンガン冷やしてまで夏に野球をやりたくない。それなら私は朝野球をするよ。
私たち草野球人は 朝5時 から試合をします。実話ですよ。7時で終わってシャワーを浴びてそこから出勤です。
雨の日はもちろん中止。雨の日に草野球人は何してたかな。忘れたな。
農民の草刈りも朝5時から。日の出とともに試合開始です。
んで9時になったら試合終了。8月の9時はもう暑いからです。
ヨーロッパのサッカーは夏がオフシーズンです。だって暑いんだもん。
夏が暑いなら朝働いたり、冬に試合したりすりゃいいんじゃないの。
真夏にガンガンクーラーかけて人命を優先せよって話は何かがおかしいと思います。
朝から晩まで毎日ガンガンクーラーかける行為が地球と人命を危機にさらしているのいうが私の考えです。