慶應大学・渡辺和大投手について[ドラフト話2026]

2026.6.14(日) 

慶應 1-2 関大 神宮 

赤毛のアンは美しいものに名前を付ける。

美しいプロムナードを「喜びの白い道」

一本で立つ雄大な桜の木を「雪の女王様」

私は関大3年・百合澤投手を「風に逆らう赤いトラクター」と名付けたい。

 

ドラフト戦略

2連勝を楽しみにしてたカープファンには申し訳ない。今日は 大学野球の話 をします。

私は常に先を見て戦っている。楽天に2連勝しても借金は12。

カープはいったいなぜここまで弱くなったのか?

それはひとえに ドラフト戦略 にある。

 

平川蓮も佐々木泰も素晴らしい選手ですよ。

でも、チームが彼らに依存してはいけない。

チームは彼らを育成しなくてはならない。

ここまではよろしいですね。皆さん合意してくれますよね。

 

「ドラフト1位は即戦力だろ!」

と言うヤツとはここでグッバイ。お前は赤毛のアンに向いてない。

赤毛のアンは貧乏である。おまけに容姿もイマイチである。

「差別だ!」

と言われましても、私が決めたんじゃありません。モンゴメリに文句言え。

 

カープのドラフト戦略は根本的に間違っている。

カープはキレイでまとまっている選手を集めたがっている。

10年前のカープはこんなじゃなかった。

10年前のドラフトはもっと ゴツゴツ してました。

 

◆カープドラフト指名選手 2016~2018

2016 矢崎、高橋昂、床田、坂倉アドゥワ長井

2017 中村奨山口、ケムナ、永井遠藤、平岡
    育成:岡林、藤井、佐々木

2018 小園、島内、中神田中法、正随、羽月
    育成:大盛

 

チームが3連覇している背景もありましたが、ドラフト指名選手の半数が高校生でした。太字が高校生。

「誰もまともに育ってない!」

その通り。だから今、カープは弱いのです。

 

強かったカープは毎年「高校生」と「足の速い選手」と「肩の強い選手」

あと「右投げ右打ちの野手」を大勢獲ってきました。

「右投げ左打ち」も大勢獲りましたが、右投げ右打ちも忘れていませんでした。堂林、高橋大樹、美間優槻、青木陸、正随優弥。

ところが近年のカープのドラフトには がないし、 もない。いばらと書いてトゲ。

 

最近の若いアマチュア選手に多いのが

「流し打ちが得意な右投げ左打ち」

「150kmストレートとカットツーシームを操る好投手」

「155kmストレートとスプリットの剛腕投手」

ハッキリ言って、どの選手もカープに必要ありません。どこにでもいる量産型タイプ。

 

「必要ない」は言い過ぎたとしても、1位では要らないという意味です。

私が「要らない」と評するタイプはこの型に当てはまるか、広島に似合わないビッグスター。例えば大谷翔平とか清宮幸太郎とか長嶋茂雄とか。

カープが獲るべきアマチュア選手は前田智徳とか江藤智とか緒方孝市とか、いくら練習しても壊れない選手たちです。

  

慶應大学・渡辺和大(4年)

以上を踏まえて、今年の大学野球選手権で最優秀投手に輝いた

慶應大・渡辺和大 投手の話をします。

彼は昨日の決勝戦に登板しませんでした。

なぜなら準決勝の東北福祉大戦で8連続含む15三振を奪って勝利していたからです。今大会13回を投げて防御率0.00

慶應は東北福祉大戦を「事実上の決勝戦」と見たのでしょう。だから渡辺を当てました。んで決勝戦を1-2で落とした。まあそれはいい。結果だから仕方ない。

 

本日、私が問題視するテーマは、

「ここで渡辺和大のドラフト評価を上げちゃいけない」

ということです。どういうことか?

 

渡辺は大学選手権で評価を上げました。すごく目立ってました。変化球キレキレ。

まるで「9年前の中村奨成」のようでした。全国大会で目立ってMVP。ドラフト順位が1~2個上がる。

奨成の時は、カープが2~3位で狙ってた奨成を他球団がマークし始めたため、仕方なく1位に上げた側面もあったでしょう。あの年は即戦力投手も少なかったし、奨成は久々の地元選手だし、チームも優勝してたし。

 

でも今年は事情が違います。

渡辺は香川県出身で慶應大学。順位を上げる必要はありません。

渡辺は高松商業出身。浅野翔吾と一緒に甲子園に出た投手。

慶應も勉強で入って、野球部はついでだったそうです。彼は勉強がめちゃくちゃできて、野球はそこそこだったみたいです。

それが慶應入って急に伸びて、今じゃバリバリプロ志望。

 

ただ私は彼を1位指名はしない。

なぜかと言うと彼のピッチングをじっくりと見たからです。

 

早稲田大学・霜結太(2年)

早稲田大学に霜結太という選手がいます。右投げ右打ちレフト。しもゆうた。

彼、あることで非常に話題を集めました。覚えてます?

5月30日(土)の慶應戦。

2年生の霜は公式戦初打席で初ホームランを打ったのです。

打った相手は慶應のエース渡辺正大でした。

 

2026年の春のリーグ戦。早稲田は5位に沈んでました。

この状況で最終戦は慶應戦。早慶戦が最終戦。

慶應は明治と優勝を争ってます。早稲田に勝てば春優勝。選手権への扉が開く。

ハッキリ言って慶應は必勝。早稲田は消化試合。

 

だから小宮山監督は2年生の霜結太を1番レフトでスタメンさせました。

カープで言えば4番サード佐々木泰で開幕するようなものでした。

その霜がいきなり慶應エースから先頭打者ホームラン。1対0。

しかし渡辺は後続をゼロで抑え、終わってみれば慶應は1失点のみでした。8対1で勝利。

 

2戦目は早稲田が勝利します。

慶應は広池Jrが先発。4回2失点。

7回裏4対2。慶応2点リード。このまま勝てば慶應優勝。

ここで代打霜結太。またしてもホームラン。4対3。

 

試合はとうとう9回裏。

この回を抑えれば慶應優勝。マウンドにはエース渡辺が上がる。

9回裏4対3、無死1塁。投手渡辺、打者霜。

ここを抑えれば慶應優勝。渡辺はチェンジアップを投げるが、高めに浮いて霜が弾き返す。これで無死1塁3塁。

その後、色々あって早稲田が逆転サヨナラ。

 

この試合は5月31日(日)のデーゲーム。

あの 令和の天覧試合 がこの試合でした。

覚えてます? 2週間前、天皇陛下の前で早稲田がサヨナラ勝ちした早慶戦があったでしょ?

あの時サヨナラ打を打たれたのが渡辺。ホームを踏んだのが霜でした。

 

んで月曜日の最終戦。

明治は既に2連勝して勝ち点4。慶應とタイ。

慶應は月曜の試合に勝てば勝ち点5で優勝。負ければ明治と決定戦。

 

この試合に先発したのが慶應・渡辺和大。

早稲田の1番は霜結太。

試合の結果は3対0で慶應勝利。歓喜の優勝。

渡辺8回0失点11三振。霜は4タコ4三振。

 

関西大学・百合澤飛(3年)

慶應は勝ちました。

しかし4年生渡辺は2年生霜にオール変化球を投げました。

結果はチームの勝利。霜を4打数4三振に抑えました。

 

渡辺は早慶戦3試合に3日間で3連投。そりゃストレートばかり投げられません。

東北福祉大も大学選手権で最強の相手。そりゃストレートばかり投げられません。

渡辺はどちらの試合でもベストを尽くしましたよ。私も一生懸命戦ってる大学生に文句をつけたくありません。

 

でも私がドラフトで指名したい選手はこういう完成度の高い投手ではないんですよね。

私が指名したい選手は関西大学の 百合澤飛 投手(3年)です。ゆりさわ・たか。

優勝してMVPを獲ったのは4年の米沢投手ですが、選手権で一番魅力を感じたのは3年の百合澤投手でした。

 

彼の投球はストレート中心なんですよ。

ワザとそういうスタイルなのか、変化球を投げられないだけなのか知りませんが、選手権ではストレート中心でした。

昨日の慶應戦では米沢をリリーフして3回1失点。9割ストレート。

大会防御率3.46。成績は平凡ですが、ストレートは一級品でした。

 

慶應の渡辺はコントロールもよく変化球も多彩です。ストレートも強いし、頭もいい。

もちろんこれからの伸びしろもあるでしょう。でも私なら渡辺を1位指名しない。完全に好みの問題です。

渡辺のような完成度の高い選手や、1年目から一軍で使える選手を1位指名するのはよそに任せませんか。カープは粗削りで育てがいのある選手を上位指名しませんか。

 

「誰も育ってないやんけ!」

そうです。だからカープはドベなのです。楽天に2連勝しても借金12。

カープは他球団と同じドラフトをしていては弱くなるのです。

完成度の高い投手がダメと言ってるんじゃありません。「即戦力ドラフトに偏ってはいけない」と言ってるのです。

 

一昨日勝ったのは森下です。完成度高し。

昨日勝ったのは岡本駿です。伸びしろの塊。

 

カープは森下を集めようとしてはいけないのです。なぜかと言うとクジ引きになって「運任せ」だからです。

岡本駿とか中村奨成とか鈴木誠也とか菊池涼介とかを発掘するのがカープのお家芸でなくてはなりません。

他球団に見つかって4位を2位に上げるのはやむを得ませんが、マスコミと素人がチヤホヤする有名選手に突撃してクジを外せばダメージが大きいのです。

 

百合澤も既に有名なので「来年の1位競合」となれば、私の戦略もまた変わってきます。

要はMVP獲った選手とか、青学の渡部海とかって レッドオーシャン なのですよ。

レッドオーシャンとは価格競争の激しい既存マーケットのこと。そこに飛び込んだら貧乏なチームは弱いのです。

 

まとめ

ワールドカップも見ないで長文を書いてしまいましたが、要するに近年のカープは宗山とか立石に突撃して「らしくないドラフト」が続いているということです。

2021年の隅田→山下→黒原→森翔平の「4者連続即戦力サウスポー」もアホみたいなドラフトでした。

選手には罪はありませんよ。慶應の渡辺も素晴らしく優秀なピッチャーですよ。

 

他球団が群がるスター選手にカープも飛び付いちゃいけないのです。

野茂をスルーして佐々岡真司を獲ったり、清宮をスルーして中村奨成を獲ったカープが正しくて強いと言ってるのです。

小園海斗だって結果は4球団競合でクジ引きでしたが、あの時も実は1番人気は根尾昂でした。

私は根尾より小園の方が守備範囲が広いから、小園に行けと言ってたまでです。

4球団競合するとわかっていれば、小園には行ってなかったと思います。

 

新井が監督になって佐々木泰と平川蓮を外れ1位で指名しました。

でも新井は即戦力だけではなくて、ギリギリ内田と仲田も指名しています。渡邉悠斗も右投げ右打ち。

明日の先発は 斉藤優汰 かもしれません。一軍の話ですよ。

明日の日本ハム戦に齊藤優汰。心配ですが、中6日空いてる投手は斉藤優汰しかいないのですよ。

 

今年も渡部海だとか渡辺正大だとか有名どころを1位指名するのも悪かないですが、それとは別に岡本駿や玉村昇悟みたいな伸びしろ組も獲って育てていかないと、カープは弱いままだと思います。

カープは選手育成能力でよそに差を付けないと勝てないようにできているのです。

ドラフト順位は関係ありません。名原と大盛は育成です。持丸と辻も育成。

平川と泰も伸びしろ組です。強く正しく育てていきましょう。


おしまい
 ↓↓↓ ( ※ポチッとワンクリックしていただけると励みになります)
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村

ありがとうございました。

-構想