カープファンの体質

先日、「梵英心、現役続行!」というブログを書きましたら、大反響をいただきました。
皆さん、梵がお好きなんですね・・・笑

彼、おもしろい選手です。
キャラが高橋慶彦の正反対。
いつもクールでポーカーフェイスなんですけど、時折見せる熱血プレー!
クライマックスシリーズで魅せた貴重なタイムリー三塁打&渾身のガッツポーズ!
ソヨギストでなくても、あれはたまらんかったシーンです。
童顔なのにちょっと意地悪。笑
女子ならツンデレ。
男子なら不良のお兄ちゃんが困ってるおばあちゃんの荷物を持ってあげた、みたいな感じ。

・・・痺れます。笑

梵は三次出身で幼いころからカープファン。
ドラフト会議ではロッテも狙ってるって噂でしたが、入るべくしてカープに入団。
以来、新人王に盗塁王。
通算安打は990本。東出世代の37歳。
幼馴染の永川勝浩ともども2018シーズンもカープのユニフォームに袖を通します!!
応援しますよ!

・・・で、引退濃厚と見ていたお二人が現役続行するということは、単純にドラフト指名選手が2名減ることになります。
今季、退団が決定しているのは江草投手ただ一人。
外国人も入れ替わるでしょうが、現状の「7人」を来季は減らすのか、維持するのか。
「がけっぷち」な日本人選手もいますが、クビにするにはみんなまだ若すぎます。

10月1日から「第一次戦力外通告期間」に突入します・・・が!
私の頭の中に、今年戦力外通告したい選手は一人もいません!
マジです。例年ですと4~5人くらい見えてくるんですが、今年は本当にいない。
白濱も必要、今井も必要、飯田も必要です。小野淳平は・・・

赤松や床田と育成契約も考えたんですが、育成枠になると年俸が300万円になっちゃうんです。
これもなんだか可哀そう。
廣瀬純がラジオで言ってましたが、他球団の編成がカープの二軍を頻繁に視察に来るらしいです。
狙いはカープの二軍の選手たち。
確かに福井優也や小窪哲也、堂林翔太らは他球団から見たら魅力的でしょう。
しかし交換要員が発生するトレードなら枠は空きません。
金銭トレードで出場機会を増やすってことはあるかもしれませんが・・・

しかしなあ・・・
トレードも難しいなあ・・・
梵を残して、小窪を放出って、多分ないでしょうし、
永川を残して、福井優也を放出もなんだかなあ・・・
やはりあるとしたら若手にチャンスを与える線でしょうか。
庄司隼人なら二遊間の弱いチームでスタメン争いができそうです。堂林・・・

実は今日の時点でカープの支配下登録選手は69人。
育成枠の選手を支配下登録したり、新外国人を獲ったりするために、例年69人くらいでシーズンを戦うのが通常。
ですので、江草で1人。
ペーニャとブレイシアで2人空きます。
小野淳平を解雇したとしても1人。
これでやっとドラフトで4人指名できることになります。
外国人は5人。
新外国人を獲るとドラフト指名は3人になります。

松田オーナーは「田中広輔の弟を獲る」とか言ってますけど、正直そこの枠はありません。
今年指名しなきゃいけないのは「高校生のショート」です。

いや本当にどうするんでしょうね。
今井啓介や白濱祐太を解雇するのか、
赤松と床田を育成契約するのか、
新外国人を獲らないのか、
庄司や堂林の26歳を金銭トレードで出すのか、
いっそ今年のドラフト指名を2~3名で「選択終了」とするのか、です。

カープファンの体質として
「大物ルーキー」よりも「生え抜きの若手」を応援したくなるんです。
例えば清宮君よりは青木陸を使いたい。
中村奨成よりも坂倉将吾を正捕手として育てたいんです。

昨日「カープには左ピッチャーがたくさんいるぞ!」って記事も書いたんですが、そうすると「ジョンソンと昂也以外はみんな使えない!」みたいなご意見をいただきました。
しかしね、そんなことはありません。
まず戸田。
彼は来年復活すれば先発で二桁勝てます。
JR東日本の田嶋君もいいピッチャーですが、どちらを先発で使うべきかといえば、私は戸田です。

そして佐藤ショーマ。
彼、一軍で十分に中継ぎとして活躍できます。
推定防御率は3.80くらい。勝ちパターンに組み込むにはまだまだですが、ブルペン7人体制ならば7番目が十分に務まるボールです。
中村恭平とオスカルにも一軍で投げる力はあります。
フルシーズン活躍するのは無理でも、彼らの調子のいい時にはチームを助けられる力があります。

25年間Bクラス続きだったカープを応援し続けてる間に、20歳の私も45歳になったんですよ。
現役の20代の野球選手なんて自分の息子みたいな気持ちで見てます。
何年も付き合った彼氏を置きざりにして、イケメンのお金持ちに走るなんてことは考えられません。

カープファンはこういう人が多いと思うんです。
巨人みたいに補強はしない。
東出や新井みたいに何年も我慢してやっと出てきた選手は本当に息子みたいな気持ちで応援したくなります。
安部友裕は9年目に花開きました。

ファンもそんな球団の体質をよく知っています。
2016年のホーム最終戦の後、恒例となっている選手応援歌リレーの最後に、引退する楽天イーグルス・栗原健太の応援歌が流れました。
今年は、優勝を決めた甲子園の応援歌リレーでは梵の応援歌が流れました。
カープファンってこういう人たちなんですよ。

オールドファンは「今井啓介をクビにして、左ピッチャーを獲得するべきだ」って簡単に言えません。
今年のドラフトでもし4人以上指名するつもりなら、育成枠や金銭トレードがあると思います。
今井啓介はまだ30歳。
せっかくシュートも覚えたばかりなのに、今年クビにしたくはありません。
梵も二軍の最終戦ではショートを守りました。
なんか妙に気合が入っています。笑

今年、解雇する選手は本当に少ないと思いますよ。
福井と堂林の金銭トレードもあるかもです。
要らないというんじゃないんです。
他球団で試合に出るほうが彼らのためになるのかも、との思いです。
チームが強くなると、こういうところが苦しいんです。

菊池が台頭してきた時も東出のことを思うと胸がチクチクしました。
今は梵ですよ。
私はまだ「強いカープ」に慣れていないのです。