昨日の記事では「計算できる野手」の話をしました。
私の中で計算できる野手は6人でした。
計算できる投手はどうだろう・・・意外と少ないかもねえ。
ちなみに栗林は計算に入りません。去年の成績を今年も出せるはずないからです。今年の栗林は去年より確実に成績が落ちます。だって「防御率0点台、37連続セーブ成功」なんて奇蹟を毎年求められてちゃ、誰もクローザーの仕事なんかできません。抑えの成功率は90%で十分です。
島内も栗林も計算できない投手
私の中で計算できる投手は4人ですかね。
名前を言います。
九里亜蓮、大瀬良大地、森下暢仁ともう一人。4人目は最後に発表します。
「計算できる」は「活躍できる」と意味が違います。
「計算できる」は期待した数字を期待通り残せる選手。
バッターならキクとアツが計算できますが、何も「首位打者を取れる」とは言ってません。キクなら.270、10発、チャンスでしぶとくタイムリーを打つ仕事。アツも同じです。.280、7~8発、チャンスで右へタイムリー打ったり死球で繋いだり、が計算できます。
ピッチャーなら九里、大瀬良、森下です。最低でも年間25試合、150イニングは計算できます。
私が推している島内颯太郎は50ホールドや40セーブをやるかもしれないが、それをチーム構想の計算に含めるわけにはいきません。島内はまだ「期待」の段階で、実績も信頼もないからです。栗林40セーブも「期待」はできますが「計算」はできない。なぜなら去年の疲労が心配だからです。栗林がシーズン中に故障離脱するリスクは大いにある。そん時カバーするのは島内、森浦、黒原たちです。
九里亜蓮はキャリアハイ
私が的中させてきた数々の予言の中でも、近年の代表例は
九里亜蓮がカープのエースになる
って話。
最初に予言したのは2019年11月。3年前から私は九里亜蓮をポストKJ、ポストノムスケとして先発投手に育てるべきだと書いています。
2回目は2020年3月。「今季は150イニングで10勝&1億円だ!」と書いてあります。結果は「8勝で8700万円」でした。防御率は2点台でしたけど。
2021年の九里亜蓮はもうバリバリのエース格だったので予言をする必要はありませんでした。ファンのみんなも首脳陣も九里の活躍を計算に入れていましたので。
ちなみに私が一番最初に予言を的中させたのは1988年の正田耕三です。
1987年に打率.333を打って首位打者獲得。オフにテレビでチャラチャラやってる篠塚利夫を尻目に正田は前年以上の厳しい練習をこなしていました。
私はこの時、予言しました。
「今年の正田は去年の成績を超えてくる。間違いない」と。
それまでレギュラーではなかった正田が初めて規定打席に到達し、いきなり首位打者を獲得しました。26歳の小柄な内野手でした。
2022年の現在で例えるなら、例えばヤクルトの山崎晃大朗(28)がいきなり打率.333で首位打者を取ったようなものです。
レギュラー1年目の中堅選手がいきなり首位打者。その選手が次の年、その数字をさらに上回るとはなかなか予言できないものです。
私は栗林良吏が昨年以上の成績を残せるとは思いません。良いクローザーですが、今年は相手チームからかなり研究されますから。
その点、坂倉将吾と九里亜蓮は昨年以上の成績をたたき出すと思います。なんでかと言うとタイトルを取っても慢心が一つもないからです。
普通の選手はFAイヤーだけ活躍して巨人と複数年契約を結び、2~3年遊んで暮らすものです。梶谷、山口、陽、ゲレーロ。
しかし九里亜蓮はカープに残留。複数年契約。
大瀬良と九里と丸佳浩は複数年契約の1年目にキャリアハイをたたき出すタイプの男。
梶谷隆幸、山口俊は複数年契約の最後の年しか働かないタイプの男。ディスっていません、これが普通の男です。複数年契約とはそういうタイプの働き方革命なのです。
しかし正田とか九里とかの練習の鬼たちは「自分に与えられた権利」より「自分の果たすべき義務」をモチベーションにして戦う男なのです。
黒田は単年契約にこだわり、誠也は契約年数にこだわっていません。
ちなみに私はオリックス杉本裕太郎とDeNA牧秀悟も昨年以上の成績を残すと思っています。彼らも義務を果たすことに生きがいを感じる九里タイプの男だからです。技術も本物だし。
4人目の男
よって2022年の九里亜蓮は最多勝を獲った2021年の成績を
軽く超えてくる
と予言します。九里の「160イニング13勝以上」を私は計算に入れてます。答え合わせは1年後。
ちなみにカープの計算できる投手4人目は菊池保則です。
ヤスもケガしませんし、勝ちパターンでも負け試合でも1イニングをしっかり抑えて帰ってくるからです。
今年もヤスの「50試合登板、防御率3.00」を計算に入れています。ケガしない投手というのは大戦力なのです。