2022年のカープベンチは動くかもしれない

お正月の中国新聞にこんな記事が載りました。

■コーチに聞く 野手総合・東出輝裕

打線の柱、決められぬ。我慢の年」

この記事を読むと改めて東出が今シーズンのヘッドコーチ(実質)なんだなあと感慨深いです。

東出は41歳。朝山は45歳。過去2年は朝山で負けたようなものなので、この4歳差が心配でした。しかし別記事で河田が「東出に攻撃面を任せる」と言い、上の記事では東出がスタメン野手について熱弁をふるっています。

今日は中国新聞のこの記事を徹底妄想分析します。


 

東出の方針一覧

以下が東出コーチの方針をまとめたものです。

■東出コーチの方針一覧

[1]経験が浅い選手に細かいことは求めない
例:宇草に四球とれ、林に三振するな
[2]若手はガツガツし過ぎてコーチに注意されるくらいでいい
[3]経験がある選手は流れを見てプレーしてほしい

[4]四番候補はマクブルームか末包
[5]四番坂倉の条件として右打者で挟む
[6]中軸で左を並べたくない
[7]西川は2番か3番で
[8]打線の柱を決められない我慢の年になる

[9]打線で計算できるのは菊池西川會澤坂倉のみ
[10]小園は計算に入れていいかもしれない
[11]坂倉は三塁守備やるかも 林より腕一本以上広い
[12]林はよっぽど頑張ってもらわないと

[13]東出が選手起用や試合中の作戦面を担当
[14]先発のレベルは高いのでセンターラインの守りを重視する
[15]先発によっては1点もやらないようにするスタメンになるかもしれない

私は中国新聞を読んだわけではなく、ネットのまとめサイトを読んだだけです。

なので[1]~[3]については

「当然そうなるだろうな」

と予想できますが、[6][7]は東出がどういうニュアンスで言っているのかがハッキリしません。

 

例えば[6]なら

・理想を言えばクリーンアップが左3人という状況は好ましくない

・クリーンアップが左3人という状況だけは絶対に避けたい

では趣が全く異なります。

 

[7]の場合なら

・西川龍馬が4番を打つようではダメ

・西川龍馬はタイプ的には2番3番の打者

的な意味でしょう。どちらの場合も「4番龍馬を絶対やらない」という意味ではないと思います。東出の頭には当然「4番龍馬」もあると私は思います。

このように文字の「表面」だけでなく、その奥にある発言者の「意図」を汲み取り行間も読む。これが情報リテラシーというものです。東出はおそらく「龍馬の打順は2番か3番に限定する」とは言わないはずです。大人には話し手の意図がわかるのです。

 

ひが構想と異なる点

ひが構想と東出構想の異なる点は以下の3点。

[4]四番候補はマクブルームか末包

[6]中軸で左を並べたくない

[11]坂倉は三塁守備やるかも 林より腕一本以上広い

へえ・・・かなり斬新ですね。

四番マクはわかるが末包には驚きました。

私はクリーンアップが「小園・龍馬・坂倉」でも全く安心です。任せたいくらい。

東出もサード坂倉を止めてくれないことはガッカリです。

 

[4]四番候補について

末包は大卒社会人3年目の25歳。

実は落合博満も25歳でプロ入りしています。

だから末包が三冠王や2000本安打を達成する可能性ももちろんあるんですが、私はまだ末包の打撃をよく知りません。

 

[6]左打線について

「中軸に左を並べたくない」は理想ですが、中村奨成とマクが打てない場合、無理やりキクやアツをかませるのは逆に危険だと私は思います。

ジグザグにこだわる必要なんてないと思います。東出もあくまで「理想」という意味だと思います。東出は朝山ほど左右にこだわらないと思います。この話には次章でも触れます。

 

[11]サード坂倉について

アツを有効活用するために坂倉が内野なのでしょう。アツも侍JAPANでV3戦士。まだ33歳で捕手としてはおそらく今年が全盛期でしょう。坂倉の全盛期はまだ先です。正捕手をアツに任せたい人の気持ちもよくわかります。

東出の言い方も「かもしれない」です。坂倉のフットワークが良いことは去年の1塁守備でよくわかりました。実は1塁より3塁のほうが細かいプレーは少ないです。

ただそうは言いましても、私は捕手坂倉の「観察眼」と「リード」が好きなのです。デイリースポーツの石原慶幸と坂倉将吾の対談を見て下さい。私が日々繰り返しております

「坂倉は打者の反応をよく観察している」

「石原貴規は同じ球を3球続けない」

を坂倉自身が公言しました。完全に去年私が言い続けてきたとおりです。

 

ひが構想と同じ点

以下の3つが私の構想と重なる点。私は非常に喜んでいます。

[13]東出が選手起用や試合中の作戦面を担当

[14]先発のレベルは高いのでセンターラインの守りを重視する

[15]先発によっては1点もやらないようにするスタメンになるかもしれない

去年は河田ヘッドが作戦面を担当していたと思うのですが、2019~2020年の高ヘッドもあまり足を使えていませんでした。バティスタ、松山、長野のバットに期待する作戦でした。私は「それはカープの野球じゃない」「その野球では試合に負けるぞ」と言い続け3年連続Bクラスに沈みました。

東出に変わった途端、カープが走り出すとは限りませんが、東出がカープを走らせると言うより「走らせるために東出を一軍に戻した」と見るのが正しい見方かもしれません。

東出が作戦面を担当することで、カープの走塁面を河田雄祐に一任できることになります。ぜひ走ってほしいですね。

 

[14][15]も守り勝つ野球にふさわしいコンセプトです。

[14]センターラインの守りについて

額面通りに受け取るなら「センター宇草」「センター奨成」が消えると思います。まあ河田コーチの特訓によって守備力が向上すれば可能性はあります。

シーズンに入れば「センター龍馬、レフト長野、ライトマクブルーム」とかがあるかもしれませんが、とにかく東出コーチが「守備を疎かにしない」と言ってくれたことにまずは一安心です。

去年と一昨年の朝山野球は打率だけでスタメンを組みました。結果ヒット3本で1点取るのが精一杯でした。左右病にもこだわりが強く、仲間の守備で投手を助けることができませんでした。佐々岡が「与四球が多い」とか上っ面なことを言ってますが、チームのセンターラインの守備が落ち着けば投手も落ち着くものなのです。

 

[15]守備重視のスタメン

去年の交流戦で山本由伸に真っ向勝負してパーフェクト喰らいそうになったことがあります。

ああいう投手を相手にする時、センター龍馬、レフト松山、ライトマクブルームで打ち勝とうとしていたのが朝山東洋と佐々岡真司でした。

 

佐々岡「一発長打に魅力を感じる」

完全にアホです。誠也でも一人では由伸を打てませんよ。

由伸みたいな投手を相手にする時は、カープも失点しないことが重要です。

 

また、東出の言いたいことは「味方投手の事情に合わせて」という意味かもしれない。

ノムスケや矢崎拓也のようなゴロ投手の場合は林&マクじゃなくて三好&堂林で行くよとか。

こちらも悪くないと思います。私は守りの良い選手をスタメンに並べたいので、東出が少ない紙面を割いて守備の話をたくさんしてくれたのが嬉しいです。


おしまい
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ありがとうございました。

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