プロ野球ニュースの思い出~中井美穂は衝撃だった

プロ野球ニュース!
フジテレビの看板番組!(元)
実は最近こういう本を読んだんです。

オレたちのプロ野球ニュース

この本が面白かった。
フジテレビで佐々木信也さんを司会に据えた「プロ野球ニュース」が本格的にスタートしたのは1976年のこと。
私がカープを応援し始めたのは1978年ですから、もうこの頃にはプロ野球ニュースはあったんですね。
ナイターが午後6時とか午後6時20分とかの開始で、試合終了は午後9時とか10時とか。
プロ野球ニュースは生放送で午後11時からでした。

なにが画期的って巨人以外の試合がテレビで見られること。しかも全国放送。
当時この番組を一番歓迎したのはパリーグのファン。そしてパリーグの選手たち
野村克也とか山田久志とか、パリーグの猛者たちはオールスターで燃え、日本シリーズで燃えました。
それでも南海や阪急がテレビで紹介される機会は巨人の100分の1。
以前すこし触れた水島新司のあぶさんの連載開始は1974年。
これも舞台はパリーグで、水島新司さんはパリーグ関係者たちにずいぶん喜んでもらったそうです。

番組開始当初からプロ野球ニュースの番組コンセプトは
「12球団全てを同等に扱う」
「全試合を解説者付きでレポートする」
の2点でした。
そしてCS放送に移行した現在もこのスタイルを貫いています。素晴らしい。

当時、このコンセプトは全国のプロ野球ファンから熱狂的に支持されました。
小学生の子が見られるように・・・かどうかは知りませんが、朝6時からも前夜のプロ野球ニュースを再放送していました。私もよく見てました。

私が小学生の頃は朝のプロ野球ニュース、7時になれば「おはよう朝日です」の花井悠、7時15分には「ズームイン朝」の脇田アナウンサーへとチャンネルチェンジ。
巨人サイドには徳光和夫、平田翼、青田昇さんら強者揃い。「脇田さん、負けるな!」と思いながら見てましたよ。
おは朝の花井悠さんは温厚なお顔のわりに、よく阪神の選手を叱り飛ばしていました。

そして時は流れて1988年。
佐々木信也さんのプロ野球ニュースが始まって12年。
驚きの展開が待っていました。
プロ野球ニュースの司会者が交代!佐々木信也降板!
衝撃!でした。
当時、佐々木信也さんがプロ野球ニュースを降りるなんて考えられないことでした。
んで後任は・・・まさかの女子アナ!
その名も中井美穂ちゃん!
なんとも頼りなげで、めっちゃくちゃ可愛いって感じでもなかった。←失礼
「名前が中山美穂に似てるから私だって可愛いでしょ」
みたいな自虐ネタをお持ちでした。

誰がこの初心者感あふれる中井美穂ちゃんがプロ野球界とテレビ界に大革命を起こすと予想したでしょうか。わからないものです。
中井美穂ちゃんの天然ぼけと一生懸命さはだんだんとお茶の間に受けていきました。
そしてプロ野球のグラウンドには他局からも女子アナが大挙して押し寄せる時代が到来。
この頃からです。「プロ野球選手&女子アナ」カップルが爆発的に増えたのは。
松坂大輔もイチローも女子アナと結婚しました。
カープでは小早川毅彦、前田健太、堂林翔太、あと天谷に琢朗。
中井美穂さんがいなければどうなっていたでしょうか。別に結果は変わりませんか、そうですか。
テレビ局はギャラの発生するタレントよりも自社で抱える女子アナをアイドル化していきます。漢字が読めない女子アナもざらでした。中井美穂以後、テレビ業界も様変わりしていきます。

とにかく中井美穂ちゃんは可愛らしかった。
佐々木信也さんの落ち着いた雰囲気から、危なっかしくもほほえましい中井美穂ちゃん。
「第一印象ではそれほどでもなかったんだけど、何度かお会いするうちにだんだん惹かれていっちゃって・・・」みたいなパターンです。←妄想
だんだん中山美穂より可愛く見えてきた。
笑っていいとも増刊号のが彼女本来の魅力が出ていましたね。可愛かったです。

みのもんたの「珍プレー好プレー」や「今日のホームラン」もプロ野球ニュースの功績です。
タモリさんと並ぶ名司会「みのもんた」さんもプロ野球ニュースの副産物でしょう。

今はインターネットでいろいろな野球動画を見ることができますが、1980年代は確かに「プロ野球ニュースの時代」でした。
「野球ファンに野球を教えた」と言っても過言ではありません。
この功績が一番大きい。プロ野球ニュースは良質のドキュメンタリーでした。

現在のテレビ界は視聴率を稼ぐのが非常に大変です。
テレビチャンネルは何百個もあり、スマホで数百円を払えば無限にあるコンテンツを選択できます。
地上波ではマニアックなコンテンツは元が取れないし、制作費も昔ほどふんだんには使えません。
特に民放は自然と低コストで視聴率の稼げる「万人受け番組」を作るようになってきました。
この影響で番組制作会社のモラルも一時問題視されました。

今やプロ野球はメジャーコンテンツではなくなりました。
そのくせ、お昼のワイドショーでも大谷翔平が本塁打を打つと大騒ぎ。
大谷の本塁打が何点差で飛び出したとか、チームの勝敗も関係なく、とにかく大谷。
男前の好青年がアメリカで打った投げたで「瞬間視聴率」を稼げればいいからですよね。

私も大谷が好きです。
でもお昼のワイドショーで大谷は見たくない。
イチローの時もそうでしたね。さすがにジョージ=シスラーを超えた時はワイドショーで騒ぐ価値もありましたけど、イチローが内野安打で4-1とか、大谷がソロホームランを打って城島を超えたとか、その程度のニュースでお昼に10分も使うのは違和感しか感じません。

プロ野球ニュース以外の骨太な野球番組は今皆無です。
シーズンオフになれば興味深い企画が組まれます。報道ステーションの特集とか「球辞苑」とか中居君が出てくるやつとか。
巨人は嫌いですが徳光さんの長嶋愛とか中居君の阿部愛は好きです。笑
もっとこういうのシーズン中からやってくんないかなあ・・・
毎日やってくれとは言いません。
せめて週1回、1時間番組。
BSでも深夜でもいいよ。ビデオもあるし。

ナンチャンと栗山英樹の番組とかも復活してほしいなあ。

今私が好きな解説者は金村義明です。意外でしょ。笑
野球のことより漫談として面白いです。達川光男や柳沢慎吾的な面白さ。
野球の技術を深く掘り下げるのもドキュメンタリーなら、金村が選手の誰と誰が飲みに行ってるとか、片岡と矢野がどうしたこうしたとか、野球バラエティーです。視聴率取れないですかね・・・
サンテレビの熱血タイガース党ももうちょっと頑張ってくれたら見るのになあ・・・
ああ日曜の朝はいろいろやってますね。古田は・・・もうちょっと頑張れ。
新井貴浩で全国ネット・・・ムリか!笑

解説の、新井貴浩、見てみたい。


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑