野球にはテンポがある。

2021.7.7(水)

広島 3-3 DeNA マツダ

中村奨成がマツダスタジアムで初HR。ですが私は「打ったからスゴい」「打ったからよかった」と言わない主義です。

2021年も半分を過ぎた今、憶えていらっしゃいますか? 私の初夢が中村奨成だったことを。ヤツが打つのはわかっていたこと。守れることも知っています。去年の7月に私は中村奨成についてこんなことを言ってるし、一昨年の7月に行われた「大学全日本vsカープ二軍」の壮行試合で森下暢仁vs中村奨成も特集しています。

打って当然。走って当然。坂倉がコンディション不良なら中村奨成も守れるぜ。広陵の先輩・佐野恵太を抑えることだって・・・まだ無理かな。笑


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先制点はダメ

アベレージヒッターの佐野恵太に2日連続で被弾。

一昨日はフランスアの高めストレート、昨日は九里の低めチェンジアップ。

どちらも佐野が巧い打撃をしたんですが、九里vs今永の試合ではいつもより先制点の重みが増すのですよ。まあソロは仕方ないにしてもソトのツーランは不要でした。

カープの攻撃がいつも「3連打してやっと1点」で雑だ雑だと言われておりますが、実はピッチングもけっこう雑です。森下と九里がパワーで抑えていますが、精密なコントロールで説得力のあるピッチングを見せる先発投手は皆無です。一番マシなのは玉村昇悟じゃないか?っていうくらいコマンドがアバウト。そりゃ捕手もリードに苦心するし、長いイニングを食えないためブルペンも疲弊しますよ。

昨日の九里は悪くありませんでした。6回表を終わって0対3。いつ雨天コールドになるかわからない。九里は無死満塁を切り抜けて球数90に到達。

「九里は代えられるんだろうなあ」

やっぱり交代。ピンチヒッター中村奨成。

奨成のホームランから反撃が始まり3対3で終了。

九里を続投させてたら負けたかもしれない。

でも・・・

勝ってたかもしれない。九里亜蓮8回3失点。120球で7勝目。栗林が17セーブ目。

昨日2対4。今日3対3。先制点を与えなければ2連勝できてたと思います。

 

野球には「テンポ」がある

磯村のリードは大胆で良かったです。ケムナとコルニエルの時はど真ん中に構えて無失点。九里の時も抜き球を有効に使えていました。

結果、9回3失点。及第点。

しかし試合には勝てませんでした。今永も良かったですが、今日は今永攻略法の話はしない。

今日も守りの話をします。

 

野球にはテンポがあります。リズムとテンポ。日本語では流れと言ったりもする。

ピンチの後にチャンスありも格言ですし、例えばカープのコルニエル。最近は勝ってても負けてても毎日コルニエルですが、仮にDeNAにコルニエルを死ぬほど苦手なバッターがいたとします。誰でもいいよ。例えば桑原にしてみましょうか。

桑原は3対2でリードしている8回表にコルニエルと対戦します。マグレでも何でもいいから仮に1安打したとします。

すると次の対戦で2対3とリードされている状態でコルニエルと対戦すると、今度はマグレじゃなく実力でヒットを打てたりします。

野球は人間がやるものなので、勝ってる展開と負けてる展開では打席でのプレッシャーがまるで違います。

プレッシャーの少ない場面、つまり敵チームがリードしている場面で安易に勝ちパターン投手(この場合コルニエル)を出していると、次にカープがリードしている場面でコルニエルを出した時、相手を少しラクにさせるのです。なぜなら1回見ているからです。プレッシャーのない中で。

 

私は以前こんな記事も書いています。アツのチ○コにファールチップが当たって、アツが2分間悶絶しました。その後、床田は打たれました。

昨日の試合、7回表に坂倉がイレギュラーバウンドを右手で止めましたね。黒田博樹の再来だ!と喜ぶファンはダメですよ。右手は出しちゃダメ。ケガしたらどうすんの。

坂倉の弾いた打球をキクがフォローしてアウト。事なきを得ました。

この後坂倉はトレーナーさんを制してすぐに試合を再開させました。坂倉は試合のリズムを優先したのだと思います。次打者は四番のオースティン。

坂倉は1ヶ月ほど前の試合でも捕手をやっていて、プロテクターを付けていない右足太ももにファールが直撃しました。痛くないはずありませんが、その時も坂倉はトレーナーを制してすぐに試合を再開させました。

野球にはテンポがあります。こういうガマンを私は高評価したいです。

 

勝ちパターンの投手を相手チームに簡単に見せちゃいけません。対戦したことのある投手、ましてヒット打ったことのある投手と対戦する時は打者が精神的優位に立ちやすいからです。

守ってる時間が長いのも攻守両面でマイナスです。痛いのもわかりますが、チェンジになってからスプレーすればいいんです。投手を守ってやんなさい。

キャッチャー坂倉の投手への返球が早いという話も以前しました。こういうのも非常に大事です。昨日のイソはテンポも遅く、スピードも遅かった。

梅雨だし、雨だし、最下位だし、リズムに乗りにくい事情もわかる。

打順コロコロもリズムに乗れない。2番龍馬6番林7番野間は再考の余地があると思います。