2024.5.24(金)
DeNA 2-5 広島 横浜
延長10回に3本塁打で劇的勝利。新井監督もビックリして笑ってました。日刊スポーツ
素人の皆さんは金曜夜にお祭り騒ぎ。
玄人の私は「9回までに10安打して、なんで1点しか取れないのか」が気になります。
キクは進塁打を打てない
1回表、0対0、1死1塁。
投手東、打者キク、走者矢野、次打者小園末包。
カウント3-0。
ここでキクが何をするべきか、ゆっくり考えて下さい。
ここでキクが仕事をしていれば、昨日の延長戦3本塁打はありませんでした。東を5回で降板させて、9回5対2で勝ってたからです。
答えはカンタンですね。基本問題。
答えは「キクは2死2塁を作るべき」です。
実際の結果は何だったか?
結果はキクが自分で決めに行って併殺打です。「小園の前でゲッツー」は今のカープで一番やってはいけない攻撃です。
ここ数年「キクのワガママなバッティング」はもう100回以上見ています。
素人の皆さんは3連覇の時のイメージで、
「キクは何でもできる」
という印象をお持ちです。実際、あの頃のキクは何でもできてました。
しかし理由はわかりませんが、2018年からキクは「何でも」はできなくなりました。特にキクの右打ちが消えました。※参考記事
2018年以降、菊池涼介は右打ちができません。進塁打も打てません。
守備とバントは健在。強く引っ張る打球も健在。
サントリー烏龍茶のラベルにもなった「変態的右打ち」のみが2018年以降消えました。
右から2本目のラベルの打撃ね。今はほとんど見なくなりました。
1回表、カウント3-0からキクは四球を狙いつつファールで粘りカウント3-2。
東もストライクを投げ続けました。さすが良い投手です。
カウント3-2。キクもファールします。
ファールしますが、ファールの方向が全部3塁側なんですよね。
キクは自分でヒットを打ちに行ってるんですよ。1死1塁、次打者小園ですよ。
「いや、東のタマが変化球だからファールが3塁側に流れるんだ」
それはヒットを打ちに行ってるヤツの理論です。2017年までの2番キクは変化球でも1塁側へファールしてました。
何らかの理由があって令和のキクは右打ちができない。進塁打が打てない。この光景は令和6年間で100回以上見ました。
3番菊池は容認します
しかし3番キクは容認します。
1番秋山、2番野間が2人で1番打者の仕事をします。まず1回表に2人で1死1塁を作ってほしい。
んで3番キクは送りバントをしろっての。セーフティ気味でいい。キクの送りバントは今でも職人技です。NPBナンバーワン。
「1回表2死2塁で打者小園」を作るのがカープのベスト攻撃です。
小園が打てば先制点。敬遠されれば末包と坂倉が打って大量点です。
小園がアウトになったり、末包がアウトになったらそれはもう仕方ありません。カープはベストを尽くしたんだから負けても仕方ありません。
私がイラつくのは1死1塁でキクがゲッツーを打って「2回表が小園から」になることです。
昨日の試合がまさにそれでした。1回表にキクがゲッツー。1回裏に大瀬良が失点。2回表の先頭小園。
「こんなんでよく勝てたな」と思います。完全に負けパターンでした。東を引っ張ってくれた三浦大輔に深く感謝します。
とりあえず現状では3番キクを容認します。他に適任者がいないから。坂倉も進塁打を打てないし。
3番キクには走者を進めてほしい。送りバントでも右打ちでも何でもいいから、1回の攻撃で2死2塁を作ってほしい。すると先発投手に勝ち星が付いて、大型連勝できるっての。
8回表も1死2塁で3番キクに回ってきました。
ここは進塁打よりも、キクと小園のどちらかに同点タイムリーを打ってほしかったので、キクも自由に打ってOK。
結果は1回と同じような打球でしたが、今度は東の頭を越えて遊ゴロ。2死3塁を作り、小園の内野安打で同点とするのですが、ハッキリ言ってこれは進塁打とは言いません。
私は3番に中村奨成を抜擢したいが、長くなるから今日はその話をしません。興味ある方はここに書いてあるから読んでみて。
中村奨成はヒットも打てるし、右打ちもできる。12塁間に鋭いゴロを打てるのです。誰も知らんやろけど。
3本のホームラン
皆さんお待ちかね。末包。
延長10回に飛び出した3本のホームラン。どれも素晴らしかったねえ。
野間のホームランも久しぶり。野間好きの新井もはしゃいでいたけど、自由に打っていい時の野間なら、たまにはホームランも打ちますよ。
新井体制になってから野間は2番に固定され、ほとんどの打席で自由に打っていません。ほぼ全打席で四球か進塁打を狙っています。
だから田村俊介は野間にまだ勝てない。田村も進塁打を打てという意味じゃなく、田村はまだ野間の存在感に勝てないという意味。
小園。4安打1本塁打2打点。完全にチームの顔。3割乗ったんじゃね?
末包。4安打1本塁打1打点。1回裏の山本祐大の犠飛をよく捕ってくれました。あれが抜けてればゲームオーバーでした。
本日のゲームプラン
中川颯vs玉村昇悟。
玉村昇悟23歳。新婚。2年目だっけ?
佐々木朗希と常廣羽也斗は玉村世代です。
中川颯はオリックスの育成選手でしたが昨年クビになり、今年からDeNAで支配下で投げています。
アンダースローが注目されていますが、この子の特長はバッティングです。スイングがむちゃくちゃキレイ。
既に1本塁打打ってます。9打数2安打。
ピッチングなんかどうでもいいです。中川颯のバッティングに注目して下さい。
あと、この子ユニフォームの背中が「HAYATE」なんですよね。
1回クビになってくるくせにたいへん良い度胸です。私はこういうヤツが大好きです。アホっぽくて。
マジメな玉村は今シーズン初登板。22歳でアイドルみたいな奥さんをもらいまいしたが、玉村はマジメです。
坂倉と組んでけっこう抑えてくれるんじゃないですかね。
玉村の性格はマジメですが、玉村のピッチングはかなりやんちゃでワイルドです。やっちゃろうやあ。