えっ、こんなところで俺が投げるの?

2024.5.25(土) 

DeNA 6-9 広島 横浜 

個人記録がかかっていた栗林を同点の9回裏に出した新井。

今年の新井は「同点の9回裏」に栗林をよく出します。

セオリーでは先攻チームは「勝ち越した回の裏」にクローザーを出します。去年の新井もセオリー通りやってました。

なのに今年の新井は「同点の9回裏」に栗林を出します。昨日でたぶん4回目くらいです。

 

林、宇草、石原の一打

新井が笑う度、カープは強くなる。

8番林がセンターオーバー二塁打。代打宇草もレフト線二塁打。反撃開始。

この二人が昨日の試合を振り出しに戻してくれましたね。チームに「行ける、勝てる」のムードを引き戻しました。

二人が打った時の新井の笑顔は「お父さん」にも見えるし、「お母さん」のような温かい眼差しにも見えます。

「お前たち、ずいぶん大きくなったな・・・」

と顔に書いてあるようでした。

 

もう一人、新井を笑顔にさせたのが、代打石原貴規の同点ソロホームラン。 

ドヤってましたねえ、石原。

まあ、お前にはドヤる資格があるよ。

石原の本塁打は読みで打った本塁打です。

山崎のツーシームの後、配球を読み切ってストレートをレフトに放り込みました。

「んなワケないだろ、単なるイチかバチかのヤマ張りだよ」

「康晃の失投と、風のおかげだろ」

うっせえな。いいじゃん、石原がカッコよかったんだから。

 

石原の同点ホームランは8回裏、2死無走者から飛び出しました。

これがもし2死2塁とかなら田中広輔か會澤翼が代打に行ってたと思うんですよ。

ところが2死無走者。

新井のメッセージは「一発打ってこい」です。

私も2死無走者で石原が出てきて嬉しかったです。

遠目のカメラでは石原が一瞬二俣に見えたので、

「え、なんで二俣やねん。ここは石原やろ」

と思いました。やっぱ石原でした。

 

矢野を認めないわけにはいかない

7番ショート矢野。5打数3安打1四球3盗塁2美技。打率はついに.263まで上昇。

ハッキリ言って昨日の勝利の立役者。一昨日も立役者。大活躍。

ショート矢野を認めたくありませんが、認めないわけにいかなくなってきました。

 

レイノルズが復帰すればレイノルズはファーストに入ってもらいましょうか。

シャイナーは代打メイン。もしかするとずっと二軍かも。

キクと小園を使う限り、内野のポジションは残り2個しかありません。だからレイノル、シャイナー、矢野のうち2人しか試合に出られません。

普通の大人は「レイノルとシャイナー」を選択します。しかし矢野は自らの力でそれをひっくり返そうとしています。

 

まあ今はショート矢野を容認します。

打順7番もしっかり機能しています。私は2番矢野か3番矢野でもおもしろいと感じています。今のカープは3番が2番なのでね。

 

12回裏の河野佳

新井貴浩のハートウォーミングベースボール。

極めつけは「延長12回裏の河野佳」です。

 

矢野の盗塁と二俣のタイムリーで一気に3点リードしたので、河野の重圧も軽くなったと思いますが、もしかすると1点リードや同点の場面でも新井は河野佳を12回裏のマウンドに送った可能性があります。

黒原が11回裏を12球で仕留めました。私は「回跨ぎだろう」と思ってました。

黒原は3連投でしたが球数は少ない。13球、10球、12球。

二俣のタイムリーがなくて、7対6のままなら新井はどうしていたでしょうね? 私が監督ならハッキリ言って黒原の続投です。 

 

時は2022年11月。

新井新監督が秋季キャンプを訪れ、二軍の選手たちに言い放ったセリフがこちら。

お前たちが思ってる以上に、俺はお前たちみんなに期待している。

シーズン入ったら、

「え、こんなとこで俺が投げるの?」

「え、こんなとこで俺が代打なの?」

という場面が増えると思う。

 

これが新井新監督の第一声でした。

まさに有言実行。宇草の抜擢、林のスタメン、代打石原、ショート矢野。

んでコイツらが打つんですよ。レフトでバンザイしてたヤツもいるけどさ。

林と石原は守備でも頑張ってる。矢野なんて昨日3盗塁です。暴れすぎ。もっと暴れろや、オラオラ。

 

新井カープには長打力がありませんが、さりとて緻密なスモールベースボールをやってるわけでもありません。

12回裏に2ヶ月ぶりの河野佳をマウンドに送るなんて、スモールベースボールではあり得ません。

もし河野が頭部死球を与えたらどうするのか?

新井は矢野に投げさせるつもりだったみたいです。スポーツ報知

やんちゃだなあ、新井貴浩。まあ激しく支持しますけど。

 

主力の皆さん

コゾスエサカのネーミングは全く定着しないですが、3人がチームの主力であることは間違いありません。

末包の送りバントは意味がわかりません。なんかハートウォーミングな理由があるんじゃないですかね。例えば「末包がWBCに出た時の練習」とかね。

 

小園は高めのボール球を振って空振り三振。今年あの高めストレートを振ったのは4回目です。ファール2回、空振り2回。私数えてんですよ。

去年の8月から小園に高めストレートは来なくなりました。

今年も4月は1球も来ませんでした。

5月に入って小園の打撃が上向き始めると、小園は調子に乗って高めのストレートに手を出し始めました。

この配球を始めたのは巨人の岸田が一番最初です。私、覚えてんですよ。変態ですから。

当然セリーグのスコアラーは全員それを見ました。なんたって今、セリーグで一番手に負えないバッターは小園ですから。

んで昨日、山本祐大がマネした。小園三振。

反省しろ。あれを振ってちゃ打率4割打てないぞ。

 

坂倉は「鬼リード」で河野を引っ張りました。

メジャー帰りの筒香には栗林のフォークを見せない。

玉村には5失点の後、スライダー多投で無死満塁を切り抜けました。

同点の9回裏、ピンチの場面でファールが坂倉のキンタマに当たりました。

普段痛がらない坂倉もさすがにトレーナーさんを呼びました。

だが坂倉は5秒で復活。坂倉は冷や汗をかきながらも、栗林のテンポを守るため、すぐにマスクをかぶったのです。

 

あと代走羽月の初球盗塁。

完全に「今から走ります」って感じの予告盗塁でした。

11回表、6対6、2死無走者。ここで2番野間がヒット。2死1塁、野間の代走羽月隆太郎。

私は「ウソだろ、こんなの初球で走らないと意味ないやん」と思いました。するとホントに走った羽月隆太郎。

DeNAは投手徳山、キャッチャー山本でした。

山本はおそらく自らの強肩に酔っていたのでしょうね。牽制もウエストもなく、羽月に盗塁を決められます。

2塁送球もワンバウンドでした。まさかとは思うが、初球から走ってくると思ってなかったのかね?

 

本日のゲームプラン

大貫vsアドゥワ。

アドゥワに勝ち星が付けばハーラートップの5勝目です。頼んだぞ、勝利の女神。

カープは大貫がけっこう苦手です。頼んだぞ、小園坂倉。

なんか唐突に今日テイラー=ハーンが一軍昇格するそうです。※デイリー

なんやねん、こないだは松山までのフェリー代5000円をケチったくせに、広島ー横浜新幹線の2万円は出すんかい。一軍のグリーン車なら3万円。

ハーンは火曜日のオリックス戦からでいいと思いますけどね。今はブルペン9人もいるんだし。

 

カープは2試合連続延長戦でリリーフ陣を休ませたいから、3万円も使ってハーンを上げるのでしょう。

登録抹消はケムナらしい。んで本日のベンチ外はおそらく森浦。

島内と栗林はベンチ入りするが3連投になるので、延長戦にでもならない限り今日は出てこないでしょう。

だから本日の9回裏は矢崎拓也。

んで1点リードの8回裏がハーンか塹江です。

ハーンは二軍で157kmを出したらしい。マジか。私は見てません。


おしまい
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ありがとうございました。

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