森浦大輔鮮烈デビュー。佐々岡監督は智将かもしれない

2021.3.27(土)

広島 4-1 中日 マツダ

2020年の宮崎キャンプで私は

佐々岡監督は策士かもしれない

と書きました。

まだ就任間もない時期でしたから、もちろん期待値込みでの「策士」です。

あれから1年。

私は

「佐々岡監督は智将かもしれない」

と発言します。やっぱり期待値込みですよ。笑


 

ルーキーセンセーション

4対1と3点リードの7回表。

私の森浦大輔がプロ初登板。

5番6番を8球で退けました。

7番木下に4球で四球。全部高めの抜け球でした。

ちょっとおかしな感じでした。

さすがの森浦も興奮か緊張かしていたのでしょう。いつもの森浦より「球速が出ていて制球が甘め」でした。

次打者は8番根尾。

ここで菊池涼介が森浦のところへ声をかけに行きました。

 

マニアとしてこれには大いに萌えました。ネクラ森浦と暴君キクのツーショット。

この二人って「水と油」と言いますか「のび太とジャイアン」みたいな関係でしょ。

二人でどんな会話したのでしょうか?2秒ほどの時間でしたけど。

広島のローカル番組で答えが出たら教えて下さい。

それまで私は3つの妄想をして楽しむことにします。

キクは森浦に何と声をかけたのか?

 

【A】おい、俺のとこに打たせろや

これはありそうです。バックには仲間がついてるぞって意味。森浦を励ます意味。

 

【B】おい、田中のとこに打たせろや

バックがついてるぞを冗談混じりに言いました。笑 でも私はマジメに【A】よりこっちの方が可能性が高いと思います。森浦をリラックスさせるためでもあり、キクが広輔を信頼しているところもさらりと表現されており、なかなかお洒落な声かけとなっております。

 

最後3つ目。

たぶんこれが正解だと思います。

けっこう自信あります。キクとの付き合いも長いんでね。

 

【C】おい、いつも通り行けや

昨日の森浦はツーアウトを取ったものの、立ち上がりから「いつも通り」じゃありませんでした。

捕手が坂倉ということは無関係です。やはりプロ初登板。しかもエース九里を受け継いだリードの場面。

震えるなったって無理な話です。栗林だって緊張してましたよ。阪神の佐藤はしとらんみたいやけど。笑

 

緊張して震えたっていいじゃない。

人間だもの。

 

キクが喋っていたのは2秒ほどでした。長い話や難しいことは言ってません。

だから「いつも通り行けや」だと思います。

いくらキクでも技術的なことは言ってないと思います。

森浦に「テンポが速いぞ」とか「投げ急ぐな」とかってアドバイスを送るのは捕手の仕事ですからね。

 

その後、森浦は8番根尾を良い形で追い込んだものの最後はデッドボール。2死12塁。

今度は内野のみんなが集まりました。

9番井領にも四球。2死満塁。今度は田中が森浦に声をかける。

球場の拍手は7番木下の時からもうずっと「なりっぱなし」でした。

選手とファンが一緒になって森浦を応援しました。私も森浦にテレパシーを送ってました。

 

この時、与田監督はさりげなく1塁走者の代走に俊足の岡林を送っています。同点のランナーです。1番大島と2番阿部で「昨日の夢よ再び」を夢見ていました。

森浦は代走岡林に気が付いていたか? たぶんNOだと思います。顔面蒼白。一打同点。

あっぷあっぷの森浦でしたが最後は1番大島をセカンドゴロに切って取る。スリーアウトチェンジで無失点。

さすがの森浦もちょっぴり、

嬉しそうでした。

ベンチで笑ったよ、あの森浦が。カワイイねえ。

ヒーローインタビューに呼ばれたらマイクを両手持ちするんじゃないか?どうしよう、ドキドキしてきた。笑

 

佐々岡監督の意図

昨日の森浦はまあまあ時空を歪めることはできていました。

全ての打者のタイミングを微妙に外していました。悪かったのはコントロールだけ。「森浦らしさ」は出ていたと思います。

 

3点差あったとはいえ、ルーキーで球の遅い森浦をエースに代えて送り出した佐々岡。

これは一見アホ采配のように見えますが、わたしは「ほう。」と唸りました。

私にはわかりましたよ。佐々岡のやりたいことが。

 

佐々岡はたぶん

「先発投手を1年間大切に使いたい」

「リリーフ投手を早いうちに登板させておきたい」と考えています。

 

これならエースの大瀬良と九里を100球以内で降ろしたことにも合点がいきます。

去年の開幕戦は大瀬良完投勝利。球数116球。三好匠の超絶美技。

今年は7回87球。九里は6回97球。

オープン戦で先発陣は「5回100球」を1~2度やっただけなので、シーズン序盤はスローペースな「抑え気味」で入るつもりなのでしょう。とても良い作戦だと思います。これが佐々岡の智将1。

 

智将2は継投策です。

第1戦は1点差で塹江→ケムナでした。

第2戦は3点差で森浦→塹江→栗林でした。

展開も複雑で、第1戦は4点差が急に1点差になったため、リリーフは「突然」でした。

一方第2戦は序盤からずっと4対1だったため、リリーフは割と「ゆっくり準備」ができました。

 

偶然かもしれませんが、1戦目にキャリアのある塹江とケムナでいったことは正解。

んで昨日はうまく森浦を試せました。大道も投球練習をしていましたが、大道は勝ち試合ではまだ出しづらい。

私は「佐々岡は森浦ではなく大道を勝ちパターンで使うだろう」と思ってました。去年のスコットのように見た目だけでね。

ところが開幕前に横山が「森浦を勝ちパターンで使いたい」と発言しました。中国新聞より

ほう。

球の遅い森浦を勝ちパターンねえ。

見る目があるじゃないか。

 

去年から「佐々岡采配の柔軟性」はたびたび当ブログでも高評価を得ていました。

1戦目は5番レフト松山で失敗すると、2戦目でさっそく8番大盛。

大盛は3三振でしたが、高橋周平のセンターオーバーを1本防ぎました。

センター大盛のおかげでレフト龍馬もファールフライをファインプレイ。レフト松山なら捕れてません。

つまり大盛の打撃成績は3タコですが、総合評価は5打数2安打。単打と二塁打のマルチヒットという計算になります。

九里と坂倉に与えた安心感も大きいはず。昨日の大盛の総合評価はもっと高いかもしれませんよ。

 

と言ったように、昨日の佐々岡は采配が見事に的中。

一昨日は敗戦しましたが大瀬良を途中で降板させることが予定通りだったなら悪くない作戦でした。

サード上本は引っかかりましたけど、それ以外は概ね視界良好だと思います。

特にリードしてる展開で森浦を出したところは非常に素晴らしい。

もし1点差でも九里は100球で交代させていただろうと思います。それが佐々岡の長期展望。1試合くらい落としてもイイ。

そして2番手は森浦だったでしょう。佐々岡は「勝ちパターンが4枚欲しい」と言いましたから。カープは育てないと育ちませんから森浦を育てましょう。

ケムナ塹江栗林プラス森浦の4人。あとは島内、大道で凌ぎ外国人を待つ。

今日も展開次第ではコルニエルを使いたい。廉はベテランなので慌てることないが、コルニエルには早めに一軍の空気を吸わせたいですね。まあ大量点を取るか取られないかしないと出しづらいですがね。

 

栗林についてはノーコメント。

差別してるわけじゃないですよ。森浦がのび太なら栗林は出来杉。いじりがいがないのですよ。

しずかちゃんは「ほっとけないから」という理由で出来杉ではなくのび太と結婚しました。カープファンもこうでなくては25年間も弱いチームを応援できませんよ。笑

今年の胴上げ投手は栗林ではなく森浦で行ってほしいです。森下の目もあるけどさ。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感