広島東洋カープの捕手2人システム

キャンプが無事終了。3月1日からは秋山翔吾が一軍に合流。これに伴い奨成と貴浩が二軍に降格。

奨成と貴浩が外野失格という意味ではなく、まずは秋山を試合に出すという意味です。二軍で打てばまた呼んでもらえます。

いつも言ってるようにカープの外野は飽和状態です。二軍にはまだ宇草、野間、大盛、上本もいます。本命末包。

だから今日はカープの捕手2人体制について考察します。なんでそうなるの?

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捕手2人体制とは?

捕手2人体制とは26人のベンチメンバーに捕手を2人しか入れないという意味です。

つまりスタメン捕手1人と控え捕手1人の捕手2人システム。

カープの捕手2人システムは過去に例がありませんが、実は巨人と阪神はしょっちゅうしています

 

巨人は大城と小林、阪神は梅野と坂本でけっこう長期間戦ってました。

一軍の第3捕手は不測の事態に備えるためです。石原慶幸がWBCに呼ばれたのもこの役目。

だから第3捕手が試合に出ることは滅多にありません。この枠がもったいない。ベンチ25人のMLBはほとんどのチームが捕手2人体制です。

原辰徳が捕手2人体制を敷いていた頃は寺内や石川に捕手の練習をさせていたそうです。もちろんバリバリの捕手コンバートではなく、あくまで緊急時用の軽い捕手練習。

 

その昔、古田敦也や阿部慎之助の全盛期も捕手2人体制でした。控えは米野と小林。城島健司の時代も2人じゃなかったか?

2024年は坂倉将吾の全盛期です。ならカープも捕手は2人でいいじゃん。

アツがスタメンする試合では控え捕手が2人必要ですが、坂倉がスタメンする試合は控え捕手は1人で十分だと私は思います。

 

「控え捕手が1人? なら坂倉が1回表に骨折したらどうするんだよ?」

その時はアツに1人で頑張ってもらうしかありません。

 

「なんでそんな危ない橋を渡るんだ? 普通の捕手3人制でいいじゃん」

ダメです。私は控え捕手を1人減らして外野手を大勢ベンチに入れたいのです。

  

捕手2人システムの運用方法

坂倉は週6連戦のうちの5試合に先発します。アツが1試合先発。

アツの試合は金曜日か土曜日です。金曜日は移動ゲームになる確率が高いし、土曜日はナイターの後のデーゲームになる確率が高いから。

だから火曜日~木曜日の3連戦は坂倉がスタメンマスク。

んで金曜日に外野手を1人抹消して石原貴規を昇格させます。

んで金曜日のスタメンはアツ。ベンチには坂倉と石原。

 

土曜日になれば石原を抹消。外野手を1人昇格させます。

翌週もこのパターンを繰り返します。翌週の金曜日は磯村嘉孝を上げます。石原はまだ抹消から10日経ってないので。

んでまた土曜日に外野手を上げます。

 

コロナが終わった今もベンチ入りは26人です。

スタメン9人+ブルペン8人の場合、控え野手は9人となります。

以前も書きましたが、松山、羽月、堂林はベンチに欠かせません。上本と田中も割と欠かせない。二俣の話はまた今度。

これで5人。控え捕手が1人でいいなら、外野手を3人も登録できます。

 

スタメン9人。九里、坂倉、シャイナー、キク、レイノル、小園、野間、秋山、田村。

ベンチ野手9人。アツ、羽月、松山、堂林、田中、上本、宇草、奨成、ケンティー。

1週目の金曜日にケンティーを抹消したら、1週目の土曜日には久保修を昇格させられます。

2週目の金曜日に宇草を抹消したら、2週目の土曜日には中村貴浩を登録できます。

 

つまり捕手2人システムは坂倉の試合のみ。坂倉には代走も代打も出さない。

そして飽和状態のカープ外野陣も好調な選手から順番にとっかえひっかえ起用できます。これぞまさに家族一丸。

捕手2人システムは坂倉に代打も代走も守備固めも必要ないから実現可能なシステムであります。

そして一軍で使いたい外野手が有り余っているから実現したいシステム。石原と磯村には申し訳ないが、ケンティーや貴浩の枠を第3捕手に使うのはかなりもったいないと私は思います。

 

課題とリスク

このシステムの課題は坂倉が本当に週5でスタメンできるかどうかです。年間120試合ペース。

昨年120試合にスタメンした甲斐拓也と大城卓三の本拠地はエアコンの効いたドーム球場です。

カープのマツダはクソ暑い。なんか今年は7月にもデーゲームがあるらしいけどマジか、それ?

 

キャッチャー坂倉に離脱されてはカープの優勝は絶望的です。サード坂倉で5位だったシーズンを思い出したらまた腹立ってきた。

コリジョンルールができたとはいえ、やっぱり捕手は過酷なポジション。去年102試合もスタメンして疲労も蓄積してないだろうか?

昨年は1年ぶりの捕手で102試合にスタメンできました。自信も付けた。だから今年もたぶん120試合ペースに耐えられると思います。

 

もし試合中に坂倉が骨折したら、その時はもう残された1人の捕手で戦うしかありません。

アツが頑張るにしても石原が頑張るにしても、その試合で捕手に代打代走を送れないのはちと厳しいですが、まあ1試合くらいガマンしましょう。それ以外の試合でケンティーを使える方がメリットは大きい。

中村奨成はもはや捕手としてカウントするべきではないでしょう。

延長戦で捕手がケガしたら・・・って感じでいいと思います。今の奨成は中東直己のような「元捕手の外野手」です。

 

捕手が3人必要な理由

通常のチームは捕手3人体制です。

その理由は「普通の捕手は打てないから」「捕手に代打を出したいから」

だけど坂倉に代打は要りません。

 

捕手に代走も出したい。7回裏のチャンスでスタメン捕手に代走を出せば第2捕手が試合に出る。延長に備えて第3捕手を残しておきたい。

坂倉に代走羽月を出したい時もあると思いますが、その時はガマンして送りバントしましょう。んで代打貴浩が四球でつなぎ、塁の埋まった状態で切り札松山を送り出しましょう。坂倉もベーランは速いんですよ。

 

このように捕手2人システムにはいいところしかありません。

調べてみたら新井と藤井は去年もけっこう坂倉の試合は捕手2人システムで試合していました。交流戦の頃です。※関連記事

今年は捕手2人の試合がもっと増えると思います。そうすると二軍の外野手もたくさん試合に出られます。韮澤と林にも十分チャンスがありますし、投手を9人にすれば栗林も休めます。