伏見寅威の3球勝負と山里宝の手記への評価

2026.10.17(土) 

阪神 5-8 DeNA 甲子園 

CSが終わりました。次はいよいよドラフト会議。

今日のブログでは「阪神の敗因」と「カープのドラフト戦略」をもう一度詳しく解説します。

 

キャッチャーのリード

私は阪神のCSを1試合も見ていない。ハッキリ言って「あと1球コール」から打たれたあの1球しか見ていない。

だから私には阪神の敗因を語る資格がない。だって試合を見てないんだもん。

野球素人はハイライト映像だけを見て

「あそこはピッチャーを代えるべきだった」

とか

「あそこはボール球を投げるべきだった」

と平気で言う。

特に X は無法地帯だ。旧twitterのX。Xはアホの巣窟だ。

 

9回表5対4、2死23塁。投手工藤、打者三森。

カウントは0-2。1塁は空いている。チームは3連敗中。

セオリーでは高めの吊り球か低めのフォークボール。しかし工藤君はそのどちらのタマも 持っていない 様子なのだ。

 

だからキャッチャー伏見寅威は「内角高め」にミットを構えた。カウント0-2からまさかの ストライク要求 でした。

結果、このタマを三森に逆転タイムリーされたわけですが、私は伏見の3球勝負を決して間違いだとは言わない。

なぜかと言うと工藤君が0-2と追い込んだ後に、高めの吊り球と低めのフォークを投げる場面を あまり見たことがない からだ。工藤は誘い球を投げられないんじゃないか?

 

走者3塁でキャッチャーがピッチャーに投げられないボールを要求すれば、事故が起こります。三森にホームランはありませんが、工藤が暴投する可能性はある。

こうした場合、「打者のウラをかいて3球勝負」もキャッチャーの選択肢に含まれます。

そして野球ですから当然抑えたり打たれたりすることがある。昨日の伏見は打たれました。

素人のスマホ野郎は打たれた後で、Xに匿名でグダグダねちねち誹謗中傷するパターンしか持っていない。タコだから。

 

私は伏見のリードが必ず間違いだとは言い切れない。しかもハイライトでその1球しか見ていないんだから、なおさら文句を言う資格がない。

工藤が回跨ぎだったという事実も素人が食いつくポイント。アホの一つ覚え。

私が監督でも短期決戦0勝3敗の状況なら、森浦大輔を2イニング行かせたくなるケースは大いにありえる。だって今日負けたら終わりですからね。

試合を見ていない私は阪神の批判をできません。

阪神の敗因はたまたまでしょう。短期決戦では何があるかわかりません。

 

渡部海への評価

続いてドラフト戦略について解説します。

カープが1位渡部海、2位山里宝で行くことは たいへん愚か であります。暗黒時代への入り口だと何度も書きました。

 

私は渡部海と山里宝の試合を見ました。1~2試合だけど。

渡部海と山里宝を推している素人の多くは2人の試合をおそらく1試合も見ていないだろう。おそらくハイライト映像と好プレー集しか見ていない。

東都大学リーグを熱心に見ている人は渡部と山里の良さと悪さをよくご存じでしょうが、今度はカープの良さと悪さを知らないでしょう。

 

「俺はプロもアマも両方知ってる!」

とおっしゃるあなたも、きっとカープは知らないよ。

アマチュア野球に相当お詳しい 西尾典文さん も広島カープについてはハッキリ言ってド素人です。

西尾さんはプロ野球全体を広く浅くご存じですが、カープに関しては私の 足元にも及びませんよ。ハッキリ言って。

私は広島カープの試合を毎年 130試合 見ています。ほとんどテレビだけど、かなりの量だと思う。西尾さんはカープ戦を年間10試合も見ていないと思う。

 

逆に私はアマチュア野球を年間10試合ほどしか見ていません。

そのうちの1試合が7月12日の 大学ジャパンvs韓国代表 の試合です。神宮球場。

この試合で渡部海は黒田博樹に対して不遜な態度を示していました。

別に態度が悪いと言ってるわけじゃないよ。「態度がデカい」と言ってるだけ。

渡部君は22歳の若者です。黒田博樹の男気復帰は12年前のこと。阪神ファンの小学生が黒田博樹の男気など理解できるはずありません。だから仕方ありません。

 

この試合に先立ち、黒田博樹が神宮球場で始球式を行いました。キャッチャー渡部海は黒田博樹のタマを受け、その後マウンドで黒田と握手を交わし記念撮影を行いました。

この時の渡部海の態度が非常に堂々としていて、俺は決勝の大舞台も丹保代表の国際試合も数々こなしてきたんだという自負がにじみ出ていました。

渡部の相手が桑田真澄や上原浩治なら私も渡部を「大したやっちゃ」と高評価したと思います。

しかし黒田博樹を相手にそのような大きな態度を示せば、私の評価は「しばくぞ、このガキ」となるわけです。まったくもってメラメラ来ます。メラメラ。

 

肝心の試合でも鈴木泰成のボールをぽろぽろやってました。フレーミングで投手を助けたかったのでしょう。

打撃でもガタガタやってました。他のメンバーが打つので渡部は決して自分のヒットを欲しがったわけではないですが、強引なミスショットが多かったです。

私はこの試合と、渡部3年時の明治神宮大会・佛教大学戦を見ました。赤木晴哉を見たかったのでね。この試合でも渡部海はドタバタしていて「素材型の選手だな」と思いました。

 

素材型の選手をドラ1で獲ることは良い。伏見寅威の3球勝負も良い。

だがカープがそれをやってはならない、と言っているのです。

カープには22~23歳の捕手が3人います。25歳の持丸と24歳の安竹もいる。

この中の誰かをクビにしてドラ1位で22歳の捕手を獲るとカープは 必ず弱く なります。ドラフトで獲った選手にドラフトで獲った選手をかぶせるとカープは必ず弱くなるのです。なぜか?

 

それはカープが 補強もトレードもしない球団 だからです。カープはドラフトでしか戦力補強をしないからです。

5年前のドラフトで獲ったキャッチャーをポイ捨てして、5年後にまた新しいキャッチャーを獲る戦法は金満球団のやり方です。カープには合わない。このやり方では必ず負けます。

 

山里宝の手記

最後に山里宝の手記について。

手記というか私の尊敬する菊池高弘さんのインタビュー記事が昨日Xを飛び回りました。それがこちらです。※Sportiva

山里選手は

「バッターのスイングを見ればバッターの性格までわかる」

「盗塁の時はキャッチャーのクセも探す」

と語っており、ネットのスマホ野郎が「山里宝は野球IQが高い!」と絶賛しています。

 

私は茫然としました。 

この人たちはキャッチボールをしたことがあるのだろうか?

たぶん ない だろうね。一度もない。

 

バッターのスイングを見れば性格がわかるって、そんなの・・・

当たり前 でしょうが。

水が低いところへ流れるように、リンゴが下へ落ちるように当たり前の話です。

盗塁する時、ピッチャーやキャッチャーのクセを探すのは当たり前です。誰もがやってる話 です。私がシーズン中、毎日ブログに書いてる話です。

 

山里宝がこのインタビューで明かした内容は彼のIQのごく一部です。

山里は上っ面の「誰もがやってる話」を披露しただけにすぎません。手の内を全部晒すアホはいませんからね。

だから山里が本当に野球IQの高い選手である可能性はあります。しかしこの記事だけではまだわからない。山里のリーグ戦盗塁数もそれほど多くはありません。

 

私は7月12日の韓国戦にスタメンした6番ショート山里宝を見ました。

1回から9回まで山里の打撃も守備も走塁も全部見ました。テレビだけどさ。

そのうえで私の評価は以下の通り。

「勝負強さはチーム1。チャンスに強いタイプ」

「ショート守備は地味で堅実。井端弘和タイプ。プロでは二塁かも」

「ドラフト4~5位級。足はそこそこ」※参考記事

 

OBに例えると小窪哲也・今岡誠・田中浩康あたり。

現役で例えるとオリックス太田のような堅実でクレバーな内野手って感じ。

山里は玄人好みの良い選手です。しかしカープに合うのだろうか?

合わないことはないが、今のカープの補強ポイントではないと思う。今のカープの補強ポイントは 四番とエース だと思います。

 

下位で四番とエースを獲れるなら、上位で知名度の高いキャッチャーとショートを獲って良い。

最悪なドラフトは上位でキャッチャーとショートを獲って、下位で中途半端な大学社会人投手を獲ることです。

私の趣旨は「カープにはキャッチャーが大勢いる。こいつらで何とかなる」です。

私は世間の誰が何と言おうとも「坂倉将吾がNPB最高の捕手」と信じています。

私は坂倉を 10年間毎日 見てきました。カープに残留してキャッチャーを続ける可能性もまだかすかに残っています。

 

小園の抜けた穴は確かに大きいですがショートの穴は勝田と二俣でカバーできないことはない。主砲の穴は奨成と啓介でカバーする。

足りていないのは「二軍のショート」であって一軍のショートではありません。貴重なドラフト1~2位で一軍のショートを補強する必要は無いと言っているのです。

カープに足りないのはショートのレギュラーではなく「一軍の控えショート」であります。だからそこは「人的補償」や「トレード」で十分カバーできると思います。

渡部と山里がカープに来る可能性があるのであまり言いたかありませんが、カープの編成が「盗塁阻止率を上げたい」とか「ヒットの本数を増やしたい」と考えているなら「来年もまた負けますよ」と言っているのです。

 

結論

阪神の敗因は工藤が2-0からストライクを投げたことではありません。

工藤は遊び球を投げずにストライクゾーンで3球勝負する投手なのでしょう。だからそれで打たれたら本望ですよ。

渡部も山里も良いキャッチャーで良い内野手ですが、カープには同じポジションの選手がいるのでドラフトで上位指名するべきではないと思います。

 

私の第1希望は菰田陽生からの外れ1位で有馬伽久。

第2希望は近大宮原や富士大角田の単独1位。キャッチャーショートは高校生。

エースと四番は斉藤優汰と内田と仲田。

来年からDH制なのでエースと四番は何人いても困りませんが、キャッチャーとショートは1人いれば十分です。

カープの22歳のキャッチャーは清水と高木。ショートは24歳の二俣と20歳の西川篤夢。勝田はセカンド。

平川蓮をショートにコンバートできれば、カープのショートは10年困らない。やってみる価値ありまっせというのが私の第1希望です。

  • B!