8月1日(土)の中日戦でこんなシーンがありました。
4回裏0対5。1死満塁で9番斉藤優汰の打順に代打二俣翔一。中日の先発は左投げのマラー。
ファールチップ
ここで2点でも3点でも返せたら試合展開がわからなくなる重要な場面。
中日のマラーと石伊は決め球のナックルカーブで二俣を追い込む。二俣はナックルカーブに全くタイミング合っていない。
4球目のナックルカーブが高めに浮いたが、二俣はミスショット。ファールでカウント1-2のまま。
5球目もナックルカーブ。今度は低めのいいところに決まる。
二俣空振り。石井はワンバウンドを前に落とすが、1死満塁で振り逃げはない。前に止めるだけでよい。
ここで二俣が球審にアピール。
「バットの先に当たってます。ファールです」
「ダメ。空振り三振」
「そんなあ・・・」
スゴスゴ引き下がる、マジメな二俣。
歩きながらまだブツブツ言っます。そりゃそうです。この1球がアウトかファールで大きく違います。
諦めきれない二俣がもう一度振り返る。キャッチャー石伊と目が合う。
「石伊さん、ファールっすよね」
「おう。ファール」
それを聞いて打席に戻る二俣。だってファールなんだもん。
ピッチャー・キャッチャー・バッター・球審の4人の中で、バットにボールが当たったか当たってないかが一番わかるのがバッターです。その次がキャッチャー。ハッキリ言ってピッチャーと視聴者には全くわからない。
では球審の場合はどうか?
球審は音でわかるという意見もありますが、ストレートのファールチップなら確かに音が聞こえる時もあります。でも110km台の縦割れカーブはほとんど音が聞こえません。プロの球審ならわかるのかな? 私はわからないと思います。「三苫の1ミリ」をヒトが肉眼でジャッジするようなものです。
キャッチャーはバッターの次にファールチップか空振りかがわかると思います。ファールチップなら ボールの軌道が変わるから です。
ただしこれもストレートならわかりやすいが、縦割れカーブの場合は難易度が上がります。縦割れカーブはバッターが空振りしてもワンバウンドするので、キャッチャーにも軌道の変化がわかりにくいからです。
とはいえ、空振りかファールかがバッターの次にわかるのはキャッチャーです。
石井にはわかっていたのでしょう。だって振り返った二俣に
「ファールっすよね」
と聞かれて
「おう、ファール」
と答えていましたから。
二俣は
「やっぱりそうでしょ」
みたいにバッターボックスに戻りかけます。
すると球審の森口さんが
「ダメダメ。お前は三振。ダメ」
と二俣を一括。
球審のこの態度は至極真っ当です。選手とキャッチャーが「当たった」と言ったところで、球審のジャッジは変わりません。
令和のキャッチャー
今の空振り三振であなたは 誰が一番悪い と考えますか?
【1】二俣翔一
【2】石井雄太
【3】森口球審
【4】誰も悪くない
若い方は【3】森口球審と答えそうです。若造は人間よりロボットを信頼していますから。
【1】と【4】を選択された方は心の広い優しい方。
私が一番悪いと思うのはぶっちぎりで【2】石井雄太であります。
なんでだ?
どこが悪いんだ?
当たり前でしょうが。なぜ敵に正直なことを教えてんのよ。タコか。私が中日の監督なら罰金か抹消です。大チョンボです。
昭和の野球では相手チームに絶対本当のことを教えませんでした。こっちに幸運なミスジャッジがあれば、「ラッキー♡」と笑いつつ、顔にはそれを出さないのものです。
令和のキャッチャーは相手バッターとよく喋ります。
昭和のキャッチャーもよく喋ってましたが、それはバッターの集中を妨害するために話しかけてました。達川なんて大杉にバットで殴られたこともあるくらいです。
令和のキャッチャーはのんびりしているというか、1死満塁で相手バッターに「おう、ファール」なんて正直に教えてる場合かという話です。
これはマラーへの裏切り行為です。
せっかく球審が空振り三振とジャッジしているのに、
「いや今のファールです」
と言ってるようなもの。
「スポーツマンシップやんけ!」
なに?
確かにそうだな。正々堂々だな。
だが昭和のマニュアルではウソをつくのが正しいとされてきたのだよ。
達川なんていつも正直に「当たった当たった」と言ってたでしょうが。
誰だったか忘れましたが、阪神のバッターが巨人キャッチャーの山瀬か誰かに
「今のカーブ?」
って聞いてるんですよ。カウントは忘れました。
バッターがファールを打った時、球審に
「今のを見逃せばボールですか、ストライクでしたか?」
と聞くことは昔からよくある。アホの村上宗隆が年上の球審にタメ口でよく聞いていた。
しかし敵チームのキャッチャーに
「今のカット?」
「今のスライダー?」
と球種を聞くバッターはいませんでした。だって教えてくれるはずないからです。
しかし私は今シーズンだけで2回見ました。
相手バッターから質問されているキャッチャーを。
それが今回の石井雄太といつぞやの巨人のキャッチャーです。いや違う。キャッチャーに質問していたのがバッターの山瀬だ。聞かれていたのが石原か持丸。
とにかく「教えるわけないだろ」と言うことを、今のバッターもキャッチャーも教え合ってる節がある。
ファールチップとデッドボールをバッターに聞く球審も昔からいる。
これはアマチュア野球でもよくいる。だって当たったか当たってないか、本当にわからないんだもん。
だから達川光男みたいな正直者が得をする時代でした。
でも昭和の名誉のために言っときますが、正直に「当たってない」と答えるバッターも多かったんですよ。
プロではあまり見ませんが、高校野球 では正直に当たってないと答えるバッターが多かったです。全員が全員、達川光男だったわけではありません。
本日のゲームプラン
栗林vs山崎伊織
巨人は昨日キャベッジを登録抹消しました。何でも理由は「変化球を打てないから」らしい。
なんかどこのチームも似てるねえ。私はキャベッジがいるだけで怖いけどねえ。
新井も右投手の時はモンテロを外します。相手ベンチは喜んでると思います。
キャベッジが低めの変化球を振ると言っても、ピッチャーが全部そこに投げ切れるとは限りません。キャベッジがいなくて丸佳浩あたりが出てくるのかもしれませんが、カープはとても楽ちんです。