モンテロの全力疾走とヤクルト古賀のリード

2026.7.7(火) 

広島 4x-3 ヤクルト マツダ 

昨日の試合の5回裏。

グラウンド整備の時間に、マツダスタジアムの内野席にいる体の大きな4人のドミニカ人がテレビにチラリと映りました。

一人はラミレスに似てるなあと思ったんですが、あとの3人は誰かわかりませんでした。

ロベルトとアリアはいなかったと思います。あいつらは今、阪神SGLにいますから。

 

石原のリード

カープのスタメン捕手は石原でした。3タコでしたがスイングは強い。

5回裏のあわやゲッツーという打球もよいバッティングでした。

相手がエラーしなければゲッツーでしたが、バッティング自体は良かったので石原の名誉のために書いておく。

記録はエラーですがグラブにさわってないし、トンネルでもないし、少しイレギュラーもしてるし、私は「ヒット」でも良かったと思います。後で訂正の可能性あるよ。

 

リードと守備は相変わらずいただけない。

3月は良かったんだけど、あれは週2~3回だからいいように見えたのかな。坂倉の裏で坂倉の逆のリードをするから、バッターのタイミングを外せていたのかな。

岡本駿が3失点したイニングは先頭サンタナの四球以外、捕手の責任ではありません。

あの3点はヤクルトが上手く打ったし、岡本の変化球が全部ボールになっていたので真ん中にストレートを投げさせるしかありませんでした。よってあの3失点は石原のせいではありません。

 

私が問題視するのはボール先行。サンタナへの四球。あと6回表島内への変化球要求です。

石原はとにかく 初球の入り方がヘタ。ヘタというか慎重。慎重はカープの伝統。

21世紀の今日、こんな弱気な「ボール先行」の攻め方をするのはカープだけだと思います。どこのチームもストライクを初球からボンボン投げ込んできます。だからカープ打線はいつも初球を振るのです。

 

石原とアツはいつも外角スライダーから組み立てます。これは9回裏2死満塁のリードです。勝負所で1点もやりたくない時のリード。ピッチャーが消耗するリードです。

無死無走者でサンタナ。そりゃ怖いのは怖いけど2死満塁のサンタナほどは怖くありません。

ここボール先行してると、いざ2死満塁でサンタナに回った時に投げるタマが無いのですよ。無死無走者のサンタナを甘い球で打ち取っておかないといけないのですよ。

私の考えが古いのかな? 今、こういうリードをしている捕手は広島・坂倉、ヤクルト・古賀、ロッテ・佐藤都志也の3人しかいないと思います。パリーグは詳しく知りません。

 

6回表の島内もいきなりチェンジアップの連投で四球。続くサンタナにもチェンジアップを打たれて無死12塁。

ここで石原は「送りバントもあるぞ」と指示を出せていませんでした。

テレビに映っていないところでやってたのかもしれませんが、だったらなぜ島内がああも慌ててギリギリアウトになったのか。もしセーフなら無死満塁になるとこでした。

 

バント成功で1死23塁。6番岩田へはストレート攻めで三振。これは見事なリードでしたが、アツも石原も新井もピンチになってから本気を出すから遅いんですよ。

「本気」というのは「ギアを上げる」とは別の話で、無死無走者の先頭打者に「最初からストレートで押しとけ」という話です。

ストレートで押し込んでおいて変化球を投げる方が効果的だし安全です。事故が少ない。

変化球を多投してストレートで打ち取るピッチングも有効ですが、これはストレートの力とコントロールに自信のある投手でなければ難しい組み立てです。島内はストレートの力とコントロールに自信があるからできるんですけど、ストレートで押してたまにチェンジアップ投げるのが島内本来のスタイルだと思います。

さっき赤線引いた「最初からストレート投げとけ」は坂倉のサヨナラホームランへの 伏線 ですので、ちょっと記憶しておいてください。

 

モンテロの自動スタート

5回裏の石原ゲッツーもどきの場面。

あれは実は1死13塁でカウント3-2だったんですよ。 

 

5回裏0対3、1死13塁。投手山野、打者石原。

石原は3球で追い込まれます。カウント1-2。

山野は絶好調ではありませんでしたが、それでもキレと球威はありました。いつもより少しだけストライクボールがハッキリしてました。

 

ここでファールで粘ってフルカウントまで持ってった石原のファールは見事でした。私はホメるとこはちゃんとホメます。

私は石原のファールをホメますが、それにしてもこの場面で モンテロを自動スタートさせる勇気 はありません。さすがにコワい。

モンテロの足が遅いことは事実。

石原がファールで粘ってると言っても相手はファン投票1位の山野です。阪神高橋を抑えて1位の山野。

 

しかし新井は走らせた。ここまでスケベだと逆に気持ちいい。

石原ファール。怖すぎる。キモ冷やしたぜ。

「新井は今の6球目をスライダーだと確信して走らせたのか?サインを出してるのは福地かもしれないが…」

 

7球目もモンテロは走りました。

この1球がサードのタイムリーエラーの1球です。

石原の強く鋭い打球でしたが、何とモンテロは3塁を陥れます。ビックラこいたねえ、この神走塁には。

坂倉がヒーローインタビューで「モンちゃんがよく走ってくれた」と言ったのはこの走塁のことだと思います。1死13塁が続く。

 

9番岡本駿の代打に秋山翔吾。

浅いレフトフライでしたがモンテロスタート。

こないだの大盛みたいにユニフォームが敗れそうなほどのスライディングでギリホームイン。

秋山の言った「モンちゃんがよく走ってくれた」はこの走塁だと思います。

 

モンテロは守備でも好守連発。

小園とモンテロは何度も岡本を励ましてました。

このモンテロをスタメンから外す監督が広島にいるんですよ。私には到底理解できません。

 

古賀のリード

さて次はヤクルト・古賀優大のリードを解説します。

しょっちゅう見てるわけじゃないのですが、私は彼がまだ補欠だった5年前から坂倉に似たリードをすると高く評価していました。※関連記事

そんな古賀もオールスターファン投票1位。ついに全国区の選手になっちゃいましたね。遅いくらいですよ。私は嬉しい。

 

彼のリードは強気にストライク先行です。坂倉に似てる。

今年は打撃も好調だし、2025年の盗塁阻止率はセリーグトップでした。※NPB

 

そんな古賀君が昨日山野を7回2失点の好投へ導きました。調子が悪くてもさすがですね。

私はファビアンとモンテロがいれば「山野から3点取れる」「リリーフもリランソは難しいが、キハダなら1~2点取れる可能性がある」と思ってました。ホントですよ。

ファビアンとモンテロがスタメンにいれば、の話ですよ。

二人がスタメンにいなければ坂倉と小園にストライクが来ないので、ヒットが増えて得点は入りません。いつも言ってるポジコロスケベ野球は個人軍で「点」なのです。ヒットが増えて点が入りません。

 

カープは1~2番が出塁できなかったので、ファビアンで得点することはできませんでした。

走者なしでファビアンは3タコでした。1打席目はゲッツー、2打席目はバットを粉々に砕かれるセカンドフライ、3打席目は低めワンバンのチェンジアップ(ワンシーム)を振らされて三振。

ベンチでバットをたたきつけそうになるほど悔しがってました。2打席目のセカンドフライの後も折れたバットを投げ捨てて、自分で拾い直していました。

 

内野席にドミニカの後輩がいたことをファビアンは知っていたでしょう。試合前にあいさつくらいしてるでしょう。

それとも久しぶりのスタメンで焦ってアピールしようとしていたのか。

ヤクルトの古賀がファビアンのそんな心の動きまで見えていたかどうかはわかりませんが、6回裏1死走者なしで普段の古賀ならストライク先行でスッと入りたくなるところですが、1点差なのでここは一発厳禁のリードをしました。理由はファビアンがボール球を振ってくれそうと感じたのでしょう。ここらへんの感性が「なかなかやるな」と思わせるところです。

ファビアンの次打者は4~5番です。普通なら走者を貯めたくない場面ですが、ファビアンと坂倉のどちらに一発の怖さがあるかというと、私は ファビアン だと思います。

 

素人と新井がどういう風に感じているか知りませんが、カープの中でホームランを打てる打者ランキング1位はモンテロ。2位末包、3位ファビアンというのが私の評価です。坂倉はこの3人から3.5ゲーム差の4位です。3人と坂倉はちょっと開きがある。

だから古賀はファビアンにボール先行。歩かせても次は左打者2人だと考えたと思います。古賀のこういうところがセオリーや常識に捉われない感性豊かなリードだと思います。山野もそれについて行ったのですから、普段からコミュニケーション取れてんだろうなあと感心します。

 

山野はファビアンに4球続けて外角低めボールゾーンにチェンジアップ(ワンシーム)を投げて三振。スポナビには「フォーク」と書かれています。とにかく125kmの抜けて落ちるタマです。シンカーよりサークルチェンジに近い感じ。

ファビアンはそれを追いかける。なんでかというとヒットを打って打率を上げないと試合に出られないからです。新井のポジコロスケベ野球で起こっていることはこういう現象なのです。

奨成と末包がボール球を振るのも四球だと打率が上がらないからです。

21世紀の今日、打率や盗塁阻止率でスタメンを組んでるのはカープだけだと思います。私はとても恥ずかしく情けないです。

 

おっと古賀君の話でしたね。

山野を引っ張るリードは良かったと思います。

問題は9回裏キハダvs坂倉の場面です。古賀は なぜスライダーを選択したのか?

そして坂倉に打たれた瞬間。古賀は膝から崩れ落ちています。あれはいったいどういう心理だったのか?

以下、私が解説&妄想します。

 

キハダvs坂倉

9回裏3対2、無死1塁。投手キハダ、打者坂倉、走者辰見鴻之介。

辰巳はファビアンへの代走でした。延長戦も考えるとファビアンに代走を使いたくなかったが、同点にならないと延長はないので、ここは仕方ない。代走辰見。

 

辰見は坂倉の打席で3度スタートを切り、3度ともコケていました。

新井よ、辰見のケガは本当に治っているのか?大丈夫か?

この後、坂倉がホームラン打つので辰見の足の状態はわからないままです。

 

古賀はファビアンにも全球ストレート。

坂倉にも全球ストレート。坂倉のファールは全部振り遅れの三塁方向でした。

「坂倉はキハダの変化球もケアしているな。『変化球を狙ってる』というほどの待ち方でもないが、ストレート60%・変化球40%の待ち方だ」

これは私の見立てです。古賀も多分同じ考えだったと思います。

カウントが進み3-2。坂倉と辰巳なら自動スタートは当然です。

 

7球目もストレート。154km。三塁側へフライのファール。

キハダのストレートはどんどん速くなってくる。球速じゃありません。伸びとキレの話です。

ここまでキハダは全球ストレートです。坂倉はそれでも変化球をマークし続けています。

 

私は

「辰見が走るフリをしてくれてるからキハダはストレートが増える。坂倉にはストレートを12塁間に打ってもらいたい」

と考えていました。

坂倉は違う考えのようでしたが、古賀はたぶん私に近い考えでした。

古賀の考えは

「辰見に走られても坂倉を打ち取り、1死2塁までにとどめたい。うまく行けば三振ゲッツー」

だったと思います。見てりゃわかるんですよ。

 

辰見がスタートで何度もコケている姿は「演技」の可能性もあるので、古賀は油断できません。

3-2になってから辰見のスタートは露骨に遅くなりました。坂倉は絶対空振りしないと信じているようでした。あとキハダの牽制が案外うまい。

フルカウントから154kmをファール。まだ坂倉はキハダのストレートに振り遅れている。

 

ここで古賀がスライダーを要求しました。

いやあ、気持ちはわかるが、理屈はわからん。

坂倉がスライダーを消してないことは明らかでした。古賀は勝負を急いだのか? その前のファールで坂倉が狙いを切り替えたと見たのか?

坂倉は狙いを変えていませんでした。待ち続けていたスライダーがストライクゾーンい甘く来た。もっと抜けてりゃヤクルトは四球で済んだのにね。

 

坂倉逆転サヨナラツーラン。

がっくり膝から崩れた古賀。なぜだ? なぜ膝から崩れる?

古賀はこうなるリスクを承知のうえで、キハダにスライダーを要求したんじゃないのか?

 

実はキハダってけっこう 変化球を投げます

ストレート9割と言いますが、カープ戦では変化球も結構投げる。左にはスライダー、右にはチェンジアップ。結構来るよ。カープ戦では3割くらい変化球だよ。

だから坂倉は変化球を消してなかったのです。もちろん変化球に絞る待ち方もできないけど、坂倉は打席で変化球を待ち続けました。

 

古賀だってそんなこと当然わかってる。石原と持丸はわかってないから私はイラつく。

古賀が知ってて私が知らないことはキハダのスライダーに対する「信頼度」です。

私はキハダのスライダーを信用できません。ホームラン打たれる可能性もそうですが、それよか四球のリスクが高そうに見えました。

 

ここで石原貴規と島内の 伏線 を回収します。

伏線とは石原が島内にチェンジアップを多投させた場面の話。

ストレートで押しきってこそチェンジアップが活きる。

石原みたいにチェンジアップで追い込んで、チェンジアップで決める配球は効き目が弱いぞという話でした。

 

古賀はファビアンに対して全球ストレートでした。詰まりながらライト前。

坂倉にも全球ストレートでフルカウント。

ここでキハダのスライダーが低めに決まれば効果はバツグンです。でも来るかどうかわからない。

私は 来ない と思ってました。

古賀は高い確率で 来る と思ってました。その証拠が膝から崩れ落ちて悔しがったことですよ。古賀はキハダのスライダーを信じている。

 

キハダは交流戦の間に色々あったみたいです。

私は知らないのですが。結構サヨナラ負けや逆転負けを喰らったみたい。

だから昨日もサヨナラ打たれて、古賀も責任を感じたのかもしれない。

古賀はキハダのスライダーを信じたのではなく、キハダのストレートを信じきれなかったのかもしれないね。

 

いずれにしても事故の起きるリードでした。

私ならあの場面で変化球は怖いです。ストレートなら一発と四球は無かったと思います。

 

本日のゲームプラン

長々スミマセン。

本日は玉村vs奥川。福井vs石川。

 

ヤクルトはオスナが抹消されました。サンタナも相変わらず3打席で引っ込みます。よってヤクルトは今日も送りバントしてきますよ。

奥川はコントロールとスライダーの良い投手。右打者に強そうです。

 

新井が左打者を並べれば1対2とか2対3で敗れる確率が高い。

ファビアンとモンテロを出せば今日も坂倉と小園が打ちますよ。

ファビアンとモンテロがスタメンにいれば、ヒット数は減りますが 得点は増えます。実にシンプルな話です。

 

こちらのyoutubeでなぜキハダのストレートが打たれないか解説しています。おヒマなら見てよね。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感