トラックマンなんて要らない。野間のおかげで勝てた試合

2021.8.19(木)

中日 1-3 広島 ナゴド

大野vs大瀬良の引き締まった試合でした。

いつも言ってますがエース対決は先にエースを引っ込めた方が負けます。本当の話です。

球数100球だとか打席が回ってきたとかは無関係です。

中日は大野を先に下ろしましたね。こういう時、2番手はよく失点するのです。


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キャッチャーの差

中日は久しぶりにキノタクを先発させました。

非常にオーソドックスなリードでした。内角まっすぐ、外角変化球。

大野もマジメにキノタクの要求通りに投げました。

んでキノタクは野間峻祥にタイムリーを2本打たれました。私は勿体ないと思いました。

 

坂倉はエース対決の1回裏もいつも通りの「内角ズバズバ」でした。いつもより先制点が重い試合なのに内角攻め。1回裏、2死2塁で打者ビシエド。カウント0-2。追い込んだ3球目もビシエドに内角まっすぐを要求。

「マジか坂倉。ウソだろ坂倉」←私と大瀬良の心の声

大瀬良は行きました。3球目の内角ストレート。入ってるように見えましたが白井さんの判定はボール。よく投げたのう大瀬良。

ビシエドはこの球に全く反応できませんでした。私も度肝を抜かれました。4連敗しているチームでこのリード。面白すぎました。

 

その後は色々あって大野雄大6回1失点。大瀬良大地は7回0失点。

大瀬良は中5日でしたが、完封させてほしかったです。

 

中日のキノタクは追い込んでから左打者にスライダー、右打者にはシンカー(ツーシーム)を要求しました。基本に忠実。

大野のツーシームはハッキリ言ってシンカーです。落ちすぎ。ツーシームはゴロを打たせる球。大野のツーシームは空振りを奪えます。長野久義はツーシームに3打席連続三振でした。

ただし左には投げづらい球種です、大野のシンカーは左打者にとって「右投手のスライダー」のように中に入ってくるからです。現中日投手コーチの阿波野秀幸さんも左打者にスライダー、右打者にシンカーを投げて20勝した左投手でした。

とにかくキノタク。

左打者の野間にセオリー通り外角低めいっぱいに外スラを投げて野間に上手く打たれました。しかも2本も。最近の右投げ左打ち打者は外スラを打つのがとても上手いです。逆に真ん中ストレートの方が差し込まれます。特にツーストライク後はその傾向が強い。だから坂倉は自信を持ってバンバンインコースを攻められるのです。

 

この世界は「リアル」の世界。会議室では見えない景色です。

薄っぺらいデータを見ている朝山と佐々岡には到底理解できない世界です。

プロ野球にトラックマンなど要らないのです。あんなのを見てると選手の頭が悪くなります。バッテリーは紙切れじゃなく目の前の打者の反応を見よ。キャッチャー坂倉は前日打たれた堂上弟を完全にザコ扱いしてました。

 

野間誠也大地

左へ2本のタイムリー。

キノタクのリードを読み切ってました。お見事でした。

1本目も2本目も非常に内容ある打撃でした。

私はジャスト3ヶ月前の5月19日に「今シーズンは野間と坂倉で勝負を懸けろ」と言いました。ここまでの坂倉と野間には大いに満足しています。坂倉の打撃には不満ですが、野間の守備と打撃にはたいへん目を細めています。

 

大瀬良も立ち上がりはイマイチでしたが、2回以降安定しました。

鈴木誠也は守備で頑張りました。五輪後も打撃はずっとダメダメですが、その分守備で頑張ろうとする姿はさすがです。5回表の野間の先制タイムリーは、4回裏の誠也の大ファインプレーと大いに関係があるのです。