2021.3.19(金) オープン戦
ソフトバンク 2-1 広島 福岡D
カープもけっこう本気で勝ちに行ったんですが完敗でした。
やっぱりバンクは強いな。
ありがてえ、偽物じゃねえ・・・
逆転された塹江敦哉を解説
昨日はカープが1点先制して、7回裏に塹江が2失点して負けました。
中途半端にカープ情報をかじった福岡のアナウンサーと松中信彦が
「ほれ見ろ、カープの穴は中継ぎだ。わーいわーい」
とほざいてましたが、塹江は全く悪くありません。対左は昨日もピシャリパーフェクト。2三振。対右に3打数3安打されました。
塹江は右打者対策として「シュート」を持っていますが、昨日は一球も投げませんでした。
パリーグ相手ですから、隠すことなく投げても良かったと思うんですがねえ。アツが隠したのか、それとも塹江が投げられない状態なのか?
前回(3/16)の西武戦では右打者に普通にシュートを投げて内野ゴロ2つ取ってます。しかし昨日は投げませんでした。
調べませんけど、私の印象では塹江のオープン戦は対左に10打数1安打。対右に9打数6安打ぐらいです。イメージですよ。スライダーをよくミートされてる印象です。
対左へは完璧な投球をしています。昨日も完璧でした。球威もコマンドも100%仕上がってます。セリーグに塹江を打てる左はいません。たぶんパにもいないだろう。
例の村上宗隆への失投だけが塹江の反省点。
あとは完璧。昨日も良かったよ。配置転換はナシ。信頼は揺るぎません。塹江はワンポイントではなく8回のセットアッパー。当然、右打者にもぶつけますよ。
じゃあなんで打たれたのよ?
塹江が完璧なのになんで2失点したのよ?
それは守備が悪いから。私のゲームプランは先発の石川柊太を見た瞬間から「1対0」でした。
塹江は被安打3。デスパイネの右中間2塁打。松田の右中間2塁打。代打川島レフト前安打。
デスパイネの打球は曽根が捕れました。
「マジ!?」と思う方と、
「ムリ!!」と思う方と両方いらっしゃるでしょう。
まあ、この映像を見て下さいよ。
激走!! 爆走!! デスパイネ!! | プロ野球速報・ライブ中継 パーソル パ・リーグTV https://t.co/u8MjEv8kC1 @PacificleagueTVより
— ひが (@higashidesedai) March 19, 2021
見られない方はこちらへ。3分22秒当たりが7回裏のデスパイネです。
ライトは曽根でした。福岡のアナウンサーは試合中一言も曽根に触れてくれませんでした。
冷たくない?曽根は元ホークスなのに。達川なんてまだ柳田が広商だってアピールしています。恥ずかしいからやめろ、タッちゃん。広商はお前だけでいい。
とにかく京都国際高校出身の曽根海成。今年は攻守にキレが良い。野間が上がれないのは曽根のせい。
デスパイネの当たり。ノーバンでキャッチできないかねえ・・・
映像では曽根の位置とボールが落ちた位置が2メートルくらい離れているので「無理やろ!」と言いたくなる気持ちもわかります。
確かに難しい。しかし上手いライトならノーバンで捕れるんじゃないかなあ。
デスパイネって基本、ライト線の打球はないですよね。←未確認
とはいえ塹江の真っ直ぐも走ってましたので、ライン際に打球が飛ぶ可能性は確かにありました。やはりノーバンは無理かもしれない・・・
ただし2塁進塁はいただけません。
曽根のクッション処理は良かった。まあまあ早かった。
問題は中継のタナキクである。テレテレやってました。二人で5億なのに。
カットに入ったキク。プレーは問題ない。捕ってからふり向いて素速く正確に2塁へ送球しました。コース取りも良い。
何がダメか?
たぶん想像ですけど、声が出てませんね。
通常、大観衆の前でプレーするプロ野球選手は選手間で声を掛け合わないのかもしれません。私はここらへんの事情を知りません。
事実としては昨日のデスパイネの右中間二塁打に関わった3人、「ライト曽根、二塁キク、ショート田中」の3人は誰一人デスパイネを本気で殺そうとしていませんでした。
テレテレやってました。惰性です。曽根の頭を超された瞬間に3人とも「二塁へ行かれる」と勝手に自分で決め付けました。プレーを見ればわかるんですよ。
キクの中継プレーは良かったけど、もっと曽根と田中に「来い!」とか「ふたつ!」とか大声で指示してたらあの中継プレーを0.1秒短縮できたと思うんですよね。
そうすっとデスパイネは2塁でアウトでしたよ。
声だけで0.1秒は無理かねえ・・・オープン戦でそこまでやってたら疲れちゃうかねえ・・・
田中のタッチは言語道断。ぬるすぎる。
デスパイネの走塁は見えてるはずなのに、あんな場所に立ってボールをかなり前で捕って追いタッチ。ド素人のプレーでした。
我ながら「細かいなあ」「神経質なおっさんだなあ」と思いますが、こういうことをやんないと「1対0で勝つ」とか発言する資格はないのですよ。
松田のタイムリーも打たれたのは仕方ないが曽根の追い方が悪く、また単打を2塁打にしました。
代打川島のレフト前も田中なら捕れないか?無理か?集中してたか?
ベストの守備をしても塹江は1点取られてたかもしれません。しかし2点目は確実に防げたはずです。無駄な失点です。バッサリ
大瀬良は悪かった
先発の大瀬良は6回無失点。球威はありましたが制球がイマイチでした。マウンドの違いもあるのかな。
まあ80点くらいか。来週はマツダなのでとりあえず心配ないでしょう。完封くらいしてほしいです。
石川柊太は私の目には完璧に見えました。打てる気が全くしませんでした。
もし昨日が完璧じゃないなら困ります。早よアメリカに行ってくれと思いました。笑
122番の子も実に面白い。楽しみですね。
ホークスの大竹。私は彼が済々黌の頃から応援してます。大先輩に古葉竹識。好みの投手です。
ただ昨日カープが点を取るならこの大竹からでした。1点取りましたがもうちょっと取れました。球威もなくコマンドも一番甘かったです。6回のタナキクがあっさりアウトになったのが痛かった。
岩嵜、森。
モイネロよりは組みやすいです。打たないといけません。またタナキク龍馬が3者凡退。
ケムナも満点ではないなあ。75点くらいかなあ。
ただケムナの投球を見て、私は確信しました。ソフトバンクの弱点はやっぱりココだったと。
ソフトバンクに勝つ方法
以前から私が指摘し続けている、
ソフトバンク打線は外角低めを拾うのが上手い説。
去年の福岡ドームでも私、全く同じことを書いてました。笑
ホークス打線は今流行のレベルスイングをする打者が多い。誠也が取り組んでる近本打法。
ケムナが投げた8回裏。ポンポンと2死を取った後、デスパイネのボテボテ内野ゴロがリクエスト判定でセーフに変わりました。文句言いたいジャッジですがオープン戦だから今日は許すぜ・・・
とにかく2死1塁。
ケムナはポンポンと2ストライクを取って5番栗原を追い込みました。
3球目。外角に外そうとしたストレートが少し中に入り、栗原レフト前。2死12塁。
栗原は左打者です。右投手のケムナの3球目は外角ギリギリの微妙なコースでした。
この3球目がソフトバンク打線の弱点だと思いました。
ちょっと高めでしたし、打者は追い込まれているので当てに行って流し打ちました。一見するとごく普通のプレーです。
しかしソフトバンクは2018年の日本シリーズで対戦した時から、追い込まれた時の流し打ちの確率が非常に高い。
ツーストライク後は低めと外角に意識が集中するように感じます。
小兵型の選手はツーストライク前にも得点圏ではこういう打撃をしてきます。
つまり高めより低め、内角より外角を狙ってくるんですよ。ホークスは。
だから逆にカープのバッテリーは今日、
追い込んだ後にど真ん中ストレートを投げてもらいたい。
たぶん通用すると思います。
毎回やると相手にも気付かれるので回数限度はありますが、昭和時代の「アウトローの前にインハイを見せとけ!」と同じ理論です。「追い込んだらど真ん中見せとけ」理論です。
ソフトバンク打線は「ツーストライク後の外角低め」を特に強く意識します。
どこのチームでも「ツーストライク後の外角変化球」を強く意識するものですが、それでもそこだけを100%でケアすることはない。
しかしソフトバンクは100%外角低めを意識している感じがします。得点圏になればなるほどです。
「内角ストレートで三振しても査定には響かない」って項目があるんじゃないかってくらい、ツーストライクから当てるのがうまい。
当てるのが上手いは褒め言葉でもあり、皮肉でもあります。
「追い込んだら引っ張りはない、長打はない」という意味でもあります。
ちょっと今日試してほしいなあ。九里亜蓮に。
去年の九里は坂倉とバッテリーを組んでセ防御率5位でした。
今日は出るだろ、坂倉将吾。
出ないんだったら中村奨成を一軍に戻してくれ。
坂倉ならやるかもしれませんね。2ストライク後の真ん中勝負。