ガチガチの送りバントはヒット打つより難しい

2021.8.2(月) 東京五輪KOステージ

日本 7x-6 アメリカ 横浜

勝ったけどミスの多い試合でしたね。

苦しんだ原因は田中でも青柳でも誠也でもありません。

6点取られた原因は菊池涼介です。非常に重罪。チームの足を引っ張ってます。グループリーグの時にもこの話をしました。2回裏の無死12塁でバント失敗、バスター空振り、強引に引っ張って6-4-3ゲッツー。こういうアホな野球をしていては強いチーム、好投手のいるチームには勝てません。

 

菊池の野球は坂本の野球

1回裏にも無死12塁で吉田正尚がショートゴロゲッツーを打ちました。

これはOKなのです。吉田は主砲だから好きに打てばいい。本当は12塁間に打ちたかったんだろうけど、吉田はフリーに打っていい選手。

いけないのはその前の坂本勇人。無死1塁でピッチャー返しをしました。抜けてセンター前ヒットになりましたが、内容は最悪です。巨人は喜ぶが品格あるカープファンは怒ってます。菊池レベルの低次元の打撃でした。ノーアウト1塁で2番がピーゴロゲッツーを打つチームが勝てると思いますか? 2番最強説のチームならやってもいいけど、稲葉JAPANは3番4番最強説です。2番がワガママしてはいけないのです。私は2番源田派です。

 

2回裏の無死12塁もキクがゲッツー。

これはいただけません。キクはここまでの3試合のうち無死12塁で走者を進められなかったのは2回目です。このチームにおけるキクの立場では1回でも許されないのに2回目です。ウソです。1回目は無死23塁でキクがクソボール球を降っての三振でした。12塁じゃありませんでした。しかしいずれにしてもキクに金メダルを取る資格はありません。

後述しますが栗原陵矢は10回裏無死12塁に代打で出てきて送りバントを一発で決めました。栗原は25歳。菊池涼介31歳。修羅場の数と年俸は菊池の方が10倍上です。情けない。

 

菊池の野球はヒットを打つ野球。去年から言ってます。一昨年から言ってた。三連覇の時も言ってた。もはや「2番キク」は通用しない。

進塁打が打てないならバントをしなさい。2017年までのキクはバント以外でも走者を進められました。2018年から突如引っ張り専門になりました。膝の故障の影響か、打撃メカニズムの問題か。私には分かりません。

2018年以降、私の愛したキクの変態的右打ちが忽然と姿を消しました。

2020年のキクは8番。2021年のキクは1番を打つことが多かった。もうキクの進塁打は見られないのかもしれません。今年の春先はちょっと頑張ってましたけど、夏にはすっかり元通りの引っ張り専門です。

 

ベテランの味

田中将大、千賀晃大、山崎康晃。

この3人はみな体調不良で代表選出にゴニョゴニョ言われていました。田中や千賀じゃなく宮城や松井や九里亜蓮だろと。

しかし私だけは納得できると豪語してました。理由は昨日のような仕事ができるからです。

千賀が6回7回、山崎康晃が8回表をゼロに抑えたことが昨日の勝因です。9回表に大野雄大を出したことは謎でした。あのまま負けたら明日の先発は誰だったのでしょうか?

千賀とヤマヤスはシーズン成績がよくありません。しかし彼らがくぐってきた修羅場の数は宮城の100倍。松井と九里の10倍です。「野球を数字で見てるヤツ」はトーナメントで負けます。数字で見てるヤツは誠也の打順を下げてチームも負けるのであります。

山崎康晃を選んだ稲葉はさすがです。千賀の代表入りにはちょっと反対でした。あのケガが2ヶ月で治るとは思えなかったからです。昨日は三振を取りましたが、まだ心配ではありますね。

 

ソフトバンクとカープの違い

昨日の7点は誠也のソロ。キクの内野ゴロ。

坂本タイムリー、吉田タイムリー。

柳田のショートゴロ、柳田のセカンドゴロ、甲斐のライト越え。計7得点。

 

誠也のソロは先頭打者。相手は誠也を歩かしにくいためストライク勝負。それをフルスイングした誠也。これはヒットを打つ野球。打率3割の野球。

キクの内野ゴロは70~80%で3塁走者を帰す打撃。

ソフトバンクの柳田悠岐はフルスイングでセンター前ヒットを打った次の打席で、3塁走者を帰すバッティングを見せました。

9回裏にも1死13塁で「叩きつけたゴロ」を意図的に打ちました。

10回裏にソフトバンクの栗原陵矢は代打で初球を一発バント決めました。1死23塁となってソフトバンクの甲斐拓也はしっかり外野フライを打ちました。

カープの象徴、菊池涼介は無死23塁でクソボールを振って三振。昨日も無死12塁でバントできず併殺。3試合で2度の致命的なミス。相手がメジャーリーガーならミス1個で負けますよ。それがトーナメント戦です。

ソフトバンク勢はミスをしませんでした。

 

10回表のタイブレーク。アメリカの5番打者はトッド=フレイジャー。私でさえ名前を知ってる元大物。今はポンコツ。所属チームがない状態で代表に選ばれました。

山崎康晃は良くて、トッド=フレイジャーがダメと言うのは暴論かもしれません。トッド=フレイジャーも良いコンディションなのかもしれません。しかしグループリーグでも昨日の試合でも私の目にはノー感じでした。ヘッドも下がってるし速い球に差し込まれてるし。

栗林と真っ向勝負して空振り三振。そりゃそうだろ、と思いました。

 

10回裏の日本のタイブレークは8番村上に代打を送ってまで送りバントをしました。「1点取れば勝ち」という状況だったので代打栗原を送りました。

栗原は見事に初球を一発で決めました。栗原は五輪初出場です。シビれたと思います。

栗原がバント名人だとは思いませんが、ソフトバンクは練習をしっかりやってるんだろうなあと思いました。

チームでクリーンアップを打つ栗原がコレ。チームで1番2番を打つ野間やキクがバントミス。カープはロクな練習してないということが丸わかりですね。

選手個々はよく頑張った。誠也はホームランより2四球が立派。これが四番の仕事だぜ。素人にはわからん。打率で野球を見てるヤツは相手にしなくていい。

 

稲葉篤紀は動きすぎる

勝ったけど稲葉の采配は心配です。

6対5で1点ビハインドの9回表に先発投手の大野雄大を出してどうするつもりだったのか?

あそこは栗林か平良で行くべきだ。

 

10回裏の村上に代打栗原も不要だと思いました。

9回裏に代走で源田を使っていたので、最後の野手が栗原でした。もし11回にアクシデントが起こればDHを解除するつもりだったのでしょうが、村上に代打を送ってまで栗原にバントさせるのはリスクの高い作戦でした。

村上はバント練習なんかしたことありません。鈴木誠也も若い頃はよく送りバントをミスしてました。

主砲は送りバント練習なんかしなくて良いです。

私なら村上に打たせてました。三振でもゲッツーでも受け入れるしかない。先発で選手を送り出すということはそういうことです。スタメン選手の苦手部分も受け入れないといけない。簡単に「バントしたいから代打」ではベンチの選手が何人いても足りません。

最後の野手が「バント職人」だったら理解できます。

私の認識では栗原はバント職人ではないため、あそこは村上に任せれば良かったと思います。

 

昨日の試合を「勝ったからいい」で片付ければ明日の韓国戦に負ける可能性がありますよ。

準決勝は日本vs韓国。韓国の先発は若手のホープで、日本の先発は山本由伸。

5回6回で青柳や千賀を出すと負けますよ。由伸と森下には9回まで任せるつもりで行くべきです。

エースの試合ではあまりチョロチョロ動くべきではありません。

打順をいじらないところは好感が持てます。プレミア12は日替わりでした。


おしまい
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ありがとうございました。

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