なぜカープが毎度8安打で1点しか取れないのか

2025.9.27(土) 

ヤクルト 3-1 広島 神宮 

消化試合なんてオープン戦みたいなものですから、ショート内田でも5番前川でも何でも新井の好きなように戦って一向に構わないのですが、私はMLBのような打つだけのアホ野球を見ていられないんですよね。

 

朝山東洋の「打率至上主義」

昨日も1回表無死2塁、2回表無死1塁、5回表無死2塁、7回表無死12塁。

ここでカープの攻撃は「三振、三振、投ゴロ、三ゴロ」で走者を1個も進められませんでした。

原因は若手を出してるからではないんです。菊池もファビアンもいつもポップフライなんですよ。

 

こうなる原因は新井と朝山が 選手を「打率」で評価してるから なのですよ。

「相手チームの左投手とカープの誰それが過去8打数3安打だ。だから今日はショートで5番だ」というスタメンの組み方をするから、選手はヒットを打って、打率を上げることにしか興味持てなくなるのです。

 

新井の1年目は「2番ライト野間」でスタートしました。

当時は当ブログも「2番野間戦法」を激しく支持していて、実際チームも一時貯金14くらいまで行きました。

あの時のチームも長打がない、打てないと言われ、マクデビを下げて上本とキクが4番を打ったりしてました。

あのチームは野間の進塁打の他にも、送りバントやダブルスチールを使って点を取ることができてました。

 

2024年は1番秋山で戦ったため、ジグザグ好きの新井は野間を2番以外の打順で使い始めました。

ただこの頃はまだ足を使ったり、バントしたり、あくまで伝統のスモールベースボールで戦っていました。

それで投手陣が疲れて9月に失速。優勝目前でガス欠しました。

 

2025年はその反省を踏まえ、ビッグベースボールに方針転換。当ブログも「打って勝つ」に方針転換して新井を応援しました。

私がなぜビッグベースボールを支持したか?

それはキャッチャーに坂倉がいて、ショートに小園がいたからです。

 

阪神のショートとキャッチャーは7番と8番です。これが普通。

カープのショートとキャッチャーは3番と5番なのですよ。

これは非常に有利で、攻撃的な野球をする立派な理由になる。セカンドを7番8番に置けるからです。

だが新井はショート矢野で開幕した。矢野は無死1塁で進塁打を打てないのですよ。だから私は矢野を1番で使いなさいと言ってきたのですよ。※参考記事

 

2024年、野間の打率は.270、矢野の打率は.260。出塁率は.350と.320でした。

野間と矢野の成績は似ているようで似ていない。ファールで粘るところは似ているけれど、野間はゴロでアウトになる。

相手もアホじゃないので、野間が進塁打を打てない時もあるけれど、野間は無死1塁で最低でもショートゴロを打つ。

併殺崩れで自分が1塁に残ることもあれば、ランナーがスタート切っててショートが1塁へ投げることもある。

この時残った結果は「1死2塁」なんですよ。

 

矢野は無死1塁で送りバントしない時、大概レフトフライなんですよ。

これは矢野だけじゃなく、ファビアンもキクもレフトフライ。大盛もレフトフライ。

全員の数字は1打数0安打ですが、私は野間のアウトを評価します。

 

2番ファビアンや2番キクは無死1塁でレフト線に二塁打を打ちます。新井のやりたい野球はこういうことなのかもしれませんが、結果は5位で昨日も8安打で1得点です。

ネットの素人野郎は「今日もあと一本が出ない」とか言ってりゃいいのですが、新井もこれではたいへん困る。

あと一本を奪い合うのが野球というスポーツで、相手はあと一本を打たせないようにボール球を投げてきます。

そのタマをいつも無邪気にクリーンヒット狙いなら、そりゃヒット数のわりに点が入りませんよ。

 

北別府学と内田湘大

昔、カープに北別府学という投手がいました。

彼は無死無走者ではストライクをどんどん投げます。

んで走者が出ればコーナーギリギリをねちっこく突きます。

北別府は新井カープとは反対に、

「ヒットは打たせるけど、ホームには返さないよ」

というピッチングをしていました。

 

別に北別府が特別に偉いわけじゃなくて、野球ってそういうスポーツなのですよ。新井や朝山は得点を争わずに打率を争ってるから、勝てないのですよ。

カープのチーム打率はセリーグ1位です。小園も首位打者。

だがチームは5位です。打率とヒット数を争ってて、試合の勝敗を争ってないからです。

 

打線というのはヒット数を争うものではありません。

得点というのは1イニング3安打したり、ホームランを打つことではないのです。

得点を取る方法は、前の打者を次の塁に送り、次の打者に打順を回すことなのです。

 

2回表1対2。無死無走者。投手吉村、打者内田。

村上宗隆に逆転ツーランを浴びた次の回でした。先頭打者は7番内田。

佐々木泰や前川誠太なら打ちに行ったと思います。内田も初球のボールを振っちゃいました。

だが内田はそこから冷静にボールを見逃し、四球を獲得しました。

 

私が内田好きだから、こういう話をしてるんじゃないんですよ。

今シーズンずっとファビアン・モンテロ・末包・矢野がボール球を追いかける姿を見てきて、疲れたからですよ。

カープのレギュラーで繋ぎの意識があるのは、中村奨成と小園だけですよ。

坂倉と秋山にもあるけど、今年は確率が低かった。

 

阪神は1回から送りバントをするし、タナキクマルの四球数はエグかった。

強いチームは1イニング1安打で点を取れるんですよ。ホームランもその一つですが、四球と進塁打、次の塁を狙う姿勢も必要だったのかもね。

 

小園海斗と佐々木泰

小園が2試合連続欠場。

わかったよ。もうそれでいいよ。

ヒット数と出塁率は並ばれた。それでも首位打者は確実だ。

 

新井は「小園と話し合ってる」と言うけれど、私は疑っている。新井が一方的に小園を丸め込んでいるのだろう。

小園は監督の言うことに「ハイわかりました」しか言わない男です。言われたポジションを黙って練習する男です。

同時に小園は攻める男です。攻撃こそ最大の防御です。チマチマ休むなんて、小園の意思のはずありません。

 

佐々木泰。

川端慎吾の顔を見てると、佐々木泰に似てるなあと思いました。昨日のヒットは引退するから打たせてやっただけですよ。

その佐々木泰がいよいよカープファンにもアベレージヒッターだと認識され始めてきたようです。

アホの安仁屋さんみたいに「そろそろ一発が見たい」とか言うの、もうやめましょう。ホームランはヒットの延長。泰はタイムリーを打てばよい。

 

鈴木誠也が30号100打点。

郷土の誇りだい。誠也は広島出身です。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感