NHKの「ゆるふか」がおもしろい

2023.6.25(日) 

広島 3-2 巨人 マツダ 

週末の結果は最低限の2勝1敗でした。

勝ち方も最低限。島内矢崎を2連投させて2勝1敗。

アホの巨人相手に1点差。できれば島内矢崎を休ませて2勝1敗しておきたかったところです。

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森翔平と大道温貴

森翔平は最高の仕事をしました。5回2失点。無四球。

最低限というのは森のことじゃなくて九里と大瀬良のこと。どちらか一人はリリーフを休ませて勝利してほしかった。

マツダスタジアムでヒット打つだけのアホ巨人が相手でしたから、5点差くらい付けて1勝はできたと思うからです。

 

私が巨人を憎んでいることは事実ですが、私はヒットを打つだけのアホ野球も心の底から憎んでいます。

佐々岡と朝山の「機動力を一切使わず、選手任せのタイムリーヒット待ちアホ野球」を私は2年間ディスり続けてきました。 

原野球も佐々岡レベル。昔は増田大輝や鈴木尚広でいろいろ仕掛けてきましたがね。

 

森翔平の結果は良かったし、自信も付けたことでしょう。

ただストレートとフォークで三振を奪うピッチングは私の求めるものではありません。

森にはカットとツーシームでゴロを打たせるピッチングをしてもらいたい。一球一球シャウトしながら投げたり、力を込めた150kmストレートで打者を押し込むスタイルは森の持ち味ではないと思います。

非力な巨人打線には通用してもDeNAやヤクルトには通用しないと思います。

森には涼しげなポーカーフェイスでゴロの山を築いてもらいたい。

 

大道温貴も今季初めて1点リード時にリリーフ起用されました。

同級生・森浦大輔の不調をカバーした大道温貴。中日で売り出し中のルーキー松山晋也も大学の後輩です。

1イニング30球近く投げましたが、ファールで粘る中山礼都に根負けせずストライクを投げ続けたのはたいへん立派です。

大道もまた大人の階段を一歩上った試合になったと思います。 

 

NHKの野球中継

さて昨日はいつものJSPORTSの他に、NHK地上波でもカープの試合が生中継されました。

なぜかNHKは衛星放送で毎朝メジャーリーグを中継しています。高校野球も全試合。

読売、朝日、毎日、中日などの新聞社と張り合ってるつもりなのでしょうか?

理由はよくわかりませんが、とにかく野球に熱心なNHK。私の大好きな球辞苑もNHK。

 

そのNHKがまた変わったことを始めました。その名も「ゆるふか・プロ野球」

 

私も昨日はNHKでプロ野球を見ました。

 

結論から言うと、 

 

NHKの新しい取り組みは

 

なかなかおもしろかった

です。

 

いつものプロ野球中継はセンターカメラからバッターとピッチャーを映します。

だけど昨日の「ゆるふか」では3塁側のカメラから内野全般を映していました。

ピッチャーの投げた球は見えづらいですが、内野の守備位置や走者のリードが見られて非常に面白かったです。

 

またスタジオゲストが「あそこ映して」と言うと、カメラさんは親切にそこを映してくれます。

昨日は野手が守備の時にぴょんとジャンプして打球に備える仕草をカメラマンが徹底的に追いかけていました。

巨人の吉川と中山が1球1球ジャンプしたり、カープのタナキクが1球1球ジャンプする姿にスタジオは大盛り上がり。

 

「へえ!知らなかった!!」

「おもしろ~い!」

「次は中田翔を映して!中田はジャンプしないと思う!」 

 

んなアホな。

内野手で1球1球ジャンプしないヤツはいませんよ。笑

もしジャンプしないヤツがいるとすれば落合博満くらいじゃないか。

 

私も20年ぶりに試合に出ている気持ちになって試合を見ることができました。

打者が田中広輔の時に、巨人はやや右寄りのシフトを取ってました。

「へえ、そうなんだ。三遊間広いけど大丈夫か?」

と思ったら広輔は三遊間にタイムリーヒットを打ちました。3点目のやつね。

カープの内野はDeNA佐野の時には大胆なシフトを敷きますが、巨人戦では極めてオーソドックス。中田にも岡本にも中山にも秋広にも9人全部同じ守備位置でした。これもおもしろかった。

 

あとはマツダスタジアムのホームランガールが持ってくるあのぬいぐるみ。

昨日はデビッドソンがツーランを打って、ホームランガールの女の子がデビッドソンにスライリーのぬいぐるみを手渡しましたが、あのぬいぐるみはなんと「使い回し」でした。コレは知らんかった。驚いた。

ホームランガールがデビにぬいぐるみを渡す。デビはベンチでマネージャーにぬいぐるみを返す。マネージャーはベンチ裏の通路を通ってそのぬいぐるみをまたホームランガールに手渡す姿がNHK地上波で全国放送されました。コレは驚いた。セコすぎる。笑

 

ボールボーイの男の子を映したり、観客席のスクワット応援を映したり、外野手の太陽対策を映すなど、角度を変えた野球中継に挑戦していて非常に好感を持ちました。

ただ勝負所になるとやたら選手の表情をアップで映すのは時間の無駄だと思いました。ああいう場面でこそ内外野の守備位置をしっかり映してほしかったです。

8回9回のピンチでは選手や監督の顔のアップばかり。ああいう場面こそしっかり野手の守備位置を映しながら解説してほしかったです。マニアックすぎますかね?笑

  

NHKの挑戦

NHKでは球辞苑というマニアックな野球番組が放送されています。

ネクストバッターズサークルをテーマに1時間番組をやったり、ハーフスイングだけで1時間番組を作ったこともあります。

私たち野球経験者には非常に興味深いテーマですが、データしか見ることのできない朝山野郎みたい人にはつまらない番組だと思います。

 

秋広優人の打率が3割。私がセンターを守る時、秋広が打席に立てば私は「大幅に左中間寄り」を守ります。右中間はライトにカバーしてもらいます。

1塁に味方走者がいる時、私はキャッチャー大城にウソの盗塁サインを見せてウエストさせ、ボールカウントを1個稼ぎます。

 

データ野郎が打率3割、OPS.800、スピン量2500とか言って紙切れを見てる時、私と坂倉はバッターの反応やピッチャーのクセを探しています。

秋広3割はまさに傑作です。データ野郎の戯言。素人でも秋広は引っ張れないと一目で気が付きます。

NHKの野球中継が始まった一番最初に、秋広優人の等身大パネルを持ってきて「デカいですねえ!」とやりました。

立て続けに「当てるだけでなく、もっと強く振ってほしいですねw」と言いました。傑作でした。

今週も「ゆるふかプロ野球」が放送されます。カープvsDeNAの首位攻防戦もゆるふか。ゆるく深くの意味だそうです。※NHK