キャンプレポート2日目。JSPORTSが追い掛けない室内練習場へ潜入!

2021.2.2(火)

キャンプ2日目 コザしんきんスタジアム(沖縄市)

2日目のキャンプ中継は午前11時から始まり、11時30分には降雨のため選手は室内練習場に移動しました。

11時30分から12時頃までずっと内野のブルーシートと笘篠のつまんない話を聞かされ12時に中継終了。なんやねん!!

隣の中日は室内まで中継してたのにカープはナシかよ、JSPORTS。

しょーがないので私一人でカープの室内練習場まで潜入取材してきました。昨日より長文です。笑


 

11九里亜蓮と31坂倉将吾

潜入取材の前に午前中のレポートをします。

まずはエース九里亜蓮の120球。

初日にブルペン入りしなかった九里がこの日は朝から120球のピッチング。

JSPORTSに映ったのは最後の10分間だけでした。

九里は70~80%の力で投げている感じでした。既に100球以上投げている投手のようには全く見えませんでした。

キャッチボール感覚と言いますか、ラクにと言うか確かめながら丁寧に投げている感じ。

 

昨年の九里は20試合に登板して防御率2.96。セリーグ5位。

アツとコンビを組んだ試合が9試合で、坂倉が11試合。

この日のブルペンで九里は坂倉と組んでいました。

実際去年、坂倉とコンビを組んだのは9/15以後2ヶ月。九里亜蓮の9~11月の防御率は1.95でした。しかも10試合で6勝2敗。25試合に換算すると15勝5敗ペースです。

この日のラスト20球も坂倉とよく話していました。投げる前にマウンドから坂倉に声をかけて確認。んでこの日はカメラもよく捕手を映してくれました。坂倉がわざわざマスクを取って返事するような場面もありました。とても丁寧な確認作業でした。

さらに投げ終わった後も二人は5分くらい話し込んでました。

坂倉(22)は九里(29)に臆することなく、大げさなジェスチャーと大きな声、力強い眼光で自信タップリに自分の意見を7歳上のエースにぶつけていました。

アツや中村奨成は怒るだろうが、

もはや坂倉はカープの正捕手だ。

 

12大道温貴

ルーキー大道は2日連続ブルペン入り。

初日も結構球数を投げてました。たぶん50球以上。2日目は60球。

この日はセットだけで投げたとか。

コレはなかなかヒットです。対応が早い。

昨日の大道君は振りかぶって投げてたんですが、めちゃくちゃバランスが悪かったです。

振りかぶる時は速い球を投げたいからか「静から動」のイメージで投げていました。

が、逆に力が分散し、腕の角度もバラバラでした。

大道はセットポジションがいいと思います。佐々岡の助言だとか。

素直に監督の指示に従った大道君。素直でいい子です。昨日の栗林は口答えしてました。笑

 

投内連携~捕手編

昨日の中継は11時スタート。

この時間、ウォーミングアップが済んで投内連携をやっていました。

まずは捕手の話。62石原と22中村。

石原貴規は安定感がありました。透明ランナーの2盗を2度刺しました。どちらもベースの真上にピタリでした。

さらに無死12塁や1死13塁で内外野に守備のサインを出す時の「間」が美しい。

中村奨成は慌ただしくババババッと4~5箇所さわるんですが、石原はゆっくり丁寧にさわります。

例えば右手で「左肩→右肩→左肘→左手の平」の順にさわるサインがあったとします。

イメージ的に中村は各箇所を0.2秒さわる、石原は0.5秒さわるという感じです。

僅かで細かい違いですが、私はこれでサインミスが10~20%減ると思います。

石原君、やはり野球センス抜群です。

 

一方の中村奨成。キャッチングは上手い。地肩も甲斐キャノンより上。

ただ細かいプレーはやっぱり未熟。

無死13塁で相手がダブルスチールを仕掛けた時の守備を練習していたのですが、1回目は「2塁送球&ショートがバックホーム」というプレー。

中村奨成の球は高かったです。ショート田中が「2塁ベースの2メートルホーム寄り」で捕球してバックホームするプレーでしたが、田中は中村の送球をジャンプして捕りました。

中村の送球は「1塁走者を2塁で殺すスローイング」でした。2塁で殺すにもまだ少し高くショートの胸か腰あたりでした。

練習の意図は理解しているので、これは中村の「投げ損ない」だと思います。

3塁走者をアウトにするか、または突っ込ませない練習だったのであれば、決してショートにジャンプさせてはいけないですし、そもそも投手がカットできる高さの送球でないといけません。

「練習の1球目だから」で済まされるのはアマチュア野球。プロ野球の一軍はウォーミングアップ直後にこういう複雑なプレーを簡単にできないといけません。ましてや優勝争いをしている捕手は一つのミスも許されません。まだ若い中村。

続いて無死13塁のダブルスチール、2回目。

今度は捕手中村が「2塁に偽投をして3塁走者をおびき出す」というプレー。

これもダメでした。どこがどうダメかと言うと演技がヘタでした。

投手の投球を捕球して、右手にボールを持たず、ただまっすぐ立って投げるフリをしただけ。

これじゃあホームに突っ込む3塁走者は誰もいません。草野球界にもおそらくいません。

中村奨成は正直者なんですね。倉義和は何を教えてきたのか。坂倉将吾は1年目から演技が上手かったです。

 

投内連携~内野編

続いて内野陣。

選手のポジションがなかなか興味深かったです。

サードに堂林と上本。

ショートは田中と矢野。

セカンド、菊池と曽根と羽月。

ファースト、クロン、松山、林。

普通の「捕るだけノック」ではレフトだった松山とサードだった林が投内連携ではファーストに入りました。

松山のポジションは「外野と1塁」なので投内連携で1塁に入るのはわかる。

林がサードでなくファーストに入ったのがおもしろい。「上本をサードに入れたい」という考えもありますし、「林を先発で使う時はファーストで」というのもわかります。あと「細かい動きはファーストの方が多いので林の練習になる」という説もありますね。

 

クロンはやっぱりぎこちない。

中村奨成と同じで捕るのは上手いが細かいプレーがまだまだ。

昨日、ボールにさわる回数は少なかったですが、1塁クロンのバントシフトや2塁3塁へのスローイングはやや不安が残りました。牽制タッチにも注目。

 

矢野雅哉。

うーん・・・評判ほどの守備力ではないですね。バッサリ。

ショートで2盗を刺す時も捕手の送球を「捕りに行く」し、自慢の強肩を見せつける時もモーションがデカい

遠投130mはハッキリ言って内野手には必要ありません。いやさ、外野手にも必要ないです。球が高くなりタッチが遅れるからです、

遠くに投げる力よりも「捕ってから早く投げる力」が欲しいです。

矢野も「捕って1塁へ投げる」は上手いんですよ。でも2盗をアウトにするには「ボールを捕りに行ってタッチに行く」では間に合いません。同様にバックホームも「思いっきり速い球を投げる」ではアウトにならないのであります。

小園や羽月は矢野を見て安心していると思います。ごめんね矢野君、だってプロだもん。

矢野君は菊池涼介のスローイングを見て勉強して下さい。まだまだこれからですよ。

良く言えば矢野君のプレーはダイナミックです。小坂・久慈型ではないが池山・立浪型のショートかもしれない。噂の「三遊間の深いゴロ」も一度見てみたいです。

 

投内連携~投手編

続いて投手。

私はクローザー、セットアッパーを務める投手に守備力もけっこう求めます。

だっていくら160kmを投げられてもバント処理や1塁ベースカバーでミスしたり、クイックができない投手は苦しいですからね。

 

そういう意味ではコルニエルもまだまだですね。

牽制もダメ、ゴロ捕球もダメ、スローイングもダメ。クイックは良い。

先発起用はいいと思います。少々のミスや失点は取り返せるからです。セットアッパーやクローザーは怖いです。

 

あと守備が苦手な投手は薮田、ケムナです。スコットはまあまあ。

ケムナはヘタというほどではなかったですが、牽制もバント処理も固いです。プレーが固いのは体が固いからかも。

薮田も固い。あの感じでバント処理で2塁や3塁に投げることできるかな・・・?私が敵チームなら一度試したいですね。

 

上手いのは森下、塹江、中村祐太。

この3人のフィールディングは定評ありますね。

床田とスコットも「なかなかやるやん」と思いました。床田は2塁牽制がなかなか上手い。

 

室内練習場

さてわずか30分の映像でここまで長く語ってきました。笑

最後は室内練習場の様子。

実は「たかあきブログ」のパクリです。

投手陣17人全員が輪になってトレーナーさんの話を聞いているところ。

ここで問題。

輪の「6時の位置」と言いますか、正面手前に座っているグレーのシャツの人。スコットの左隣で塹江敦哉の右隣の人。

誰だと思います?

私にはちょっと意外な投手でした。

なで肩なので最初は遠藤淳志かと思ったんですよ。すると1時の方向に遠藤がいます。

ほな誰やねん?

消去法で探していくと「えっアイツ?」となりました。ユニフォームを脱ぐと結構難しいです。

さて誰でしょう? 正解はお昼頃コメント欄に書きます。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感