巨人の山瀬慎之助が契約更改を保留してトレード志願した話

巨人の山瀬慎之助(24)が契約更改を保留したらしい。

元気があってたいへんよろしい。カープに来られるとたいへん話がややこしくなる、そんないいキャッチャーです。

 

トレード志願

山瀬君の今季年俸は推定680万円。来季が高卒7年目。

石川星稜高校から2019年ドラフト5位。あのヤクルト奥川と優勝バッテリーでした。ヤクルトの内山壮真も1個下。

今年は二軍で100試合スタメンマスク。打率.300。

イニング間のボール回しで座ったまま2塁へ強いスローイングを見せ、ボールを味方投手のお尻におもいきりぶつけたこともある強肩捕手。

 

そんな山瀬君が契約更改を保留した理由とは金額ではなく、一軍での出場機会について。

山瀬君の主張はきっと以下の通りです。

山瀬「今すぐ俺を一軍の正捕手にしろとは言わないが、せめて2年後に誰が第1捕手で誰が第2捕手なのかを聞かせてもらいたい」

球団「そこは競争だから言えない」

山瀬「構想もないんですか?」

球団「競争だから言えない」

山瀬「俺が二軍で3割打っても第2捕手は岸田さんなんでしょ?」

球団「阿部監督が決めることだ」

山瀬「岸田さんがいるのに甲斐さんまで獲って、俺が第3捕手で一軍に上がっても意味ないんですよ。来年せめて第2捕手として一年間一軍帯同させてくれないと、監督にアピールするチャンスもないじゃないですか!」

 

私は去年、巨人は甲斐を獲るべきでないと言いました。山瀬君がこうなると思ったからです。※参考記事

山瀬ももう24歳。来年は25歳です。そりゃトレードでも現役ドラフトでも出たいだろう。

岸田と甲斐が揃ってWBCに出て、揃ってケガしても巨人にはまだ大城と小林がいます。今季マスクをかぶった試合数は岸田78、甲斐65、小林13、大城8、山瀬1。私はこれでも「岸田も小林も大城も今年はたくさん試合に出させてもらえたな」との印象を持っています。

甲斐がケガで離脱してコレです。ケガしなきゃ来年はどうなることか。

 

他球団のことだから私は知ったこっちゃありませんが、山瀬君がグレるのは当然であります。

山瀬は徹底的に戦うべきです。行け行け、出て行け。

 

契約更改とは…

ところで契約更改とは何なのか?

わかっているようでわからない。

まあ文字通り翌年2月1日から11月30日までの10ヶ月間の契約を結ぶことなんですが、実は保留したところで選手は自由契約にはなれないんですよ。

球団には選手の「保有権」があり、いくら保留しても山瀬が自由に移籍することはできません。だから契約更改を保留して、交渉を継続 するのです。

 

カープの選手が最近保留しないのは、昔と違って契約更改の前に選手と面談をしているかららしい。昔はFA制度がなかったので、球団は契約更改だけをしていればよかったんですが、今は契約更改の前にFA宣言の期間があるので、その前に選手と予備交渉を持つ球団が増えました。

FA権を持った選手だけでなく、持たない選手とも事前交渉は行います。チーム編成に関わることだからです。金額の話もしますが、やっぱり「来季その選手に求めること」なども伝えるんじゃないでしょうか。内田湘大に対しては「一軍のサードを奪え」とかね。

 

巨人は山瀬君に「来季も二軍でアピールを続けてくれ」とでも言ったのでしょうか。そりゃ24歳の山瀬君には到底納得できませんよ。

そのころ、堂林翔太は20%ダウンの4800万円で一発サインしていました。

堂林「契約してもらえるだけでありがたい」

さすが選手会長。よくわかってる。私は磯村を残して堂林をクビにしろと考えていました。年俸も6000万→2000万で良かったくらいです。

堂林がダメと言ってるのではありません。一軍にはモンテロと佐々木泰がいて二軍には林と内田がいるので、堂林には出番がないと言っているのです。実力と人気はあります。それこそカープを出ていいくらいです。

 

21世紀の契約更改は以上のように行われています。

20世紀の福留孝介や落合博満のように金額でゴタゴタ揉めるヤツが減った理由は、あらかじめそいつがFA権を行使しているからです。一軍選手は保留する暇があれば、さっさとFA宣言すりゃよいのです。

山瀬君は二軍なのでそれができない。だから保留して徹底的に戦うしかないのです。頑張れよ山瀬。若いヤツには代理人もいない。1人で頑張り通すしかありません。

 

現役ドラフト

巨人がFAで松本剛を獲ったので、ハムへの人的補償で行かせてやれと言う声もあるようだが、ハムは伏見寅威をトレードで放出するほど捕手の才能に恵まれている。

甲斐がFAした時に書いたけど、今12球団ホントに良い捕手が多い。健大高崎高校の箱山君が指名漏れした時もまさかと思いましたよ。

今年のドラフトでも捕手の本指名はわずか 5人 でした。

今12球団で最も捕手層が薄いのがソフトバンクじゃないか。続いて阪神。

阪神の坂本は全日本クラスですが、第2捕手の座は十分狙える。山瀬なら梅野と伏見にも負けないんじゃないか。

 

カープも捕手層が薄い。坂倉が骨折したらいきなり弱くなりました。二俣が練習を始めたほどです。

磯村嘉孝がまさかの退団。ケガで苦しんでいたみたいでした。

私はアツが引退した後の精神的支柱を磯村に期待していたので、カープの捕手層も磯村が抜けたぶん薄くなりました。

持丸はポロポロやって打率も毎年1割台。清水と高木もそろそろ一軍の第2捕手を目指してほしい。

石原貴規には何の不満もありませんが、第2捕手が安泰というほどの信頼度はまだありません。アツ石原+若手2人で一軍の第2捕手を争って、ホントなら石原が突き抜けてほしいです。

 

山瀬君は現役ドラフトかソフトバンクにトレード。東浜の人的補償でもいいかもね。

絶対的な正捕手がいるチームは逆に狙い目です。山瀬は第2捕手を狙えるからです。

正捕手の決まっていないチームの方が実は今キビシイ。ロッテみたいに若手捕手同志がバチバチ争ってるチームが今は結構多いからです。

阪神が伏見を獲った理由も同じこと。阪神は第2捕手が欲しかった。


おしまい
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ありがとうございました。

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