2026年の伸びしろ「広島カープ再建計画」

黒原拓未が契約更改。3400万→2700万

今季は二軍でも登板ゼロでしたからダウンは仕方ないにしても、減額制限に近い700万ダウン。20.5%

昔は「公傷か否か」で選手と球団が揉めてたけど、公傷は近年すっかり死語ですね。

  

ケムナ誠と塹江

ケムナ誠も23.8%ダウンの2100万→1600万で更改。

ケムナは契約してもらえただけでもありがたい立場。来年頑張ろう。

ケムナは来季31歳。あの剛球が戻っても、ケムナのキャリアハイって43試合で防御率3.20なんですよね。2022年

何かを成し遂げたわけでもなく、3連覇したころのケムナはまだ二軍にいました。

 

ケムナが「昔に戻りたい」と考えたところで、ケムナには実績がなく戻る場所なんて無いんじゃないか。

だったらケムナは変わらないといけない。力で押すスタイルを替えなきゃいけない。

シュートを覚えりゃ全てに万能ってわけでもありませんが、過去のスタイルを変えて新しいケムナを見たい。

 

塹江敦哉も同様で、佐々岡時代にケムナと勝ちパターンで投げてた仲。

栗林・森浦・島内に差を空けられ、被打率も慢性的に高い。

MLBですっかり定着した「ワンポイントリリーフ禁止」はまだNPBでは採用されていません。塹江はまず左キラーにならないと苦しい。

今季は右にも左にも被打率.300。今のままでは現役ドラフトでも拾ってもらえないでしょう。

 

育成と作戦

ここから本題。

今日はカープの「伸びしろ」の話をします。

昨日も書きましたが、カープは阪神に30ゲーム差を付けられて5位に沈みました。

まあ最後の方は坂倉も小園も下げて、若い選手で戦ったのですから、実質20ゲーム差くらいの差でしょうか。それにしても差は大きい。

 

カープはどうやれば阪神に追いつけるのか?

巨人とヤクルトは4番が抜けますが、阪神は1~5番が全員残留。立石正広も入ってくるし、外国人野手でいい選手を獲ってくる可能性もある。

カープはというとマエケンと新外国人投手を獲る可能性が残されていますが、野手の補強は終了でしょう。小園以外レギュラー白紙。

 

どこで阪神との差を詰めるかというと、やはり市民球団は「育成」と「作戦」で戦うべきだと思います。

今季はファビアンとモンテロが上位を打ってたので、足をあまり使いませんでしたが、小園や奨成はヘタなりによくスタートを切ってました。

新井がポリシーを曲げて、初回に送りバントをしたことも数回ありました。矢野や野間で。

新井は4番上本や4番小園をやった男なので、作戦面で柔軟性を発揮することはできると思います。今年は選手を信じて2番ファビアンに一度もバントさせませんでした。来年はやろう。

 

作戦面は春のキャンプを見ないとわかりません。

今、語れるテーマは「カープの伸びしろ」についてです。

 

菊地ハルンと辻大雅

阪神との20ゲーム差を詰めるには「作戦で10ゲーム、育成で10ゲーム」縮めたい。これでもまだ並んだだけで最終的に同率です。負ける可能性もある。

だからそれぞれ10ゲーム以上縮めることを目標に置く。

 

昨年飛躍した若手投手、辻大雅(20)。

彼はきっかけを掴みました。年俸もアップ。

高太一もきっかけを掴み年俸アップ。

ただこの二人で阪神との差を縮められるかというと、まだ無理かな と思います。私の評価では勝率.400の投手が勝率.500になったイメージ。若い彼らがチームを勝利に導くのはもう少し先です。来季も育成。

 

菊地ハルン(19)が投げるたびに結果を残し続けていて、素人が大喜び。

確かにストレートが独特でプロのバッターがことごとく振り遅れているんですが、ハルンもまだ育成段階。一軍戦力に加えたらハルンが潰れます。まだ育成段階でよい。

 

常廣羽也斗と斉藤優汰

来季のカープで一番大きな伸びしろを持ってるのは常廣と斉藤優汰じゃないか。

常廣はよくわかりませんが、斉藤のストレートは計算できる。

「先発ローテが空いてない」「斉藤の投球パターンも少ない」などの理由から、斉藤がリリーフに回される可能性もあります。

理想は先発完投型ですが、そうは言っても栗林までの4本柱と今年結果を出した玉村・森・高がまずは開幕ローテ候補。岡本駿もいる。

 

イヤだけど斉藤と滝田のリリーフ起用は大いに考えられる。

んでもっとイヤなのは斉藤と滝田が 短いイニングなら一軍で通用しそう なところなんですよね。

2人のストレートは今年めっちゃ良くなりました。変化球がしょぼいのにストレートで空振りが取れるのはスゴイことですよ。

辻大雅と塹江が代わりばんこに左キラーをやって、斉藤と滝田が代わりばんこに 7回の男 を務めるとかね。

滝田と斉藤には大きな伸びしろを感じます。2人で 4~5ゲーム差 縮められる可能性を感じる。

 

常廣はよくわかんない。タマは相変わらずシュートしてるし、言ってるコメントもよくわからない。

エース候補であること間違いないし、カットボールは右にも左にも使える。フォークはもちろん一級品。

常廣も先発で10勝できるポテンシャルはあると思います。中村奨成の時ほど確信は持てませんけど。

 

坂倉と末包

阪神との20ゲーム差のうち、10ゲームを伸びしろで埋めないといけません。言っときますが阪神も伸びしろを持ってますので、あいつらより10ゲーム伸びないといけませんからね。

単純に「5勝増えたから、5ゲーム縮まる」わけではありません。

「阪神が3勝伸びたら、こっちは8勝伸びないと5ゲーム差は縮まらない」と言っているのです。

 

「プッ、2.5ゲームしか詰まってないじゃんw」

本題はそこじゃありません。意気込みの話です。

 

今年、私の計算を大きく狂わせたのは 坂倉と末包 です。

こいつらが本領を発揮すれば、阪神との7~8ゲーム差は埋められます。

特に坂倉ですね。スローイングは問題ありません。問題は打撃です。

いつも言ってますがカープがヒット数のわりに得点できない理由は、作戦が無策だから。ヒット3本出るのを待つだけだから。

今年は私も「それでいい」と思って開幕しました。

なんでかというとモンテロとファビアンに長打を期待できましたし、坂倉と末包にも期待できたからです。

 

2025年の開幕オーダーに坂倉を加えると、以下のようなイメージになります。

8二俣、6矢野、5小園、3モンテロ、2坂倉、7ファビアン、9末包、4キク、1森下

1番と2番は日替わりでいいとして、3~7番は重量打線を組む予定でした。

しかし坂倉と末包がスカタンで、カープは7月にまた20敗しました。

 

特に坂倉は7月以降、打率を急降下させました。

7月のスタメンマスクは毎日坂倉でしたが、チームはどん底。スローイングがおかしくなってきたのもこの頃からでした。

坂倉は6月まで打率.300で、スローイングも力強かった。春の骨折よりも7月に何かあったのかもしれません。

坂倉はWBCも落選濃厚。私なら呼びますが、今月中に決めろと言われたらさすがに呼べないかもね。

WBC直前で緊急招集される可能性があるので、念のため準備はしますが、もし選ばれなければ悔しさをシーズンにぶつけよう。

 

中村奨成と森下暢仁

奨成とマエケンも残念ながら阪神とのゲーム差を埋める役割ではありません。彼らはもう伸びちゃったから事前の計算に入ってます。プラマイゼロ。

奨成は3割打って大活躍することがカープの前提です。奨成が崩れらば阪神とのゲームは広がります。奨成はもう「やって当たり前」の立場です。計算に入れてます。

マエケンも同様。

先発するなら10勝を求めますが、マエケンが10勝すれば玉村と岡本の10勝が消えるため、プラスにはならないでしょう。

 

そうそう。

森下暢仁 をすっかり忘れてました。

森下の5勝15敗が15勝5敗になれば1人で10ゲーム差縮められます。わーい、机上の空論。

現実的には10勝10敗で御の字。

来年も森下がカード頭です。今年はタコでしたが、しっかり頼むぜ。森下もスタイルを変えないといけません。

 

ルーキーたち

勝田成が昨日仮契約。

「1年目の目標は100安打です」だってさ。噂通りこの子は賢いと思いました。

新人王とか開幕一軍とかは誰でも言えるんですが目標に「数字」を掲げるところがクレバーです。誰に習ったのかね。

100安打つったら100試合に出て打率.300か、120試合に出て打率.280くらいです。完全にキクへの挑戦です。

 

平川は全く計算に入らん。

春のキャンプで観察しますが、外野はライトしか空いてません。ここを末包と秋山と大盛が争う現状です。平川が試合に出るイメージが全く湧きません。田村と林もいる。

 

赤木晴哉は神宮大会で改めて惚れ直しました。リリーフなら1年目から一軍で使えると思います。去年の岡本駿よりいいと思います。

齊藤汰直もこれから観察しますが、どうしても青学の中西とキャラがかぶります。

中西もいいタマを投げてて、獲るならドラフト1位だと思うんですが、なんか全体的に「5勝5敗な感じ」なんですよね。

バランス良くてオールB。もちろん投球術を覚えて10勝する可能性もありますが、私の目には中西と齊藤汰直は「5勝5敗」のイメージです。

 

まとめ

阪神との20ゲーム差を埋める方法。

■作戦で10ゲーム差縮める

【1】足を使ったりバントしたり打線を固定したりして、1つのアウトで1つ進塁する。これで 7ゲーム差 縮める。

【2】先発は足りてる。リリーフ強化。マエケン斉藤? これで3ゲーム差。

■育成で10ゲーム差縮める

【1】坂倉と末包で5ゲーム差縮める。

【2】森下床田で5ゲーム差縮める。

 

黒原拓未が復活すれば、さらに3ゲーム差くらい縮まります。わーい、合計23ゲーム差縮まったよ。

「だから阪神とは25.5差なんだって!」

うるせえな。そこは誤差です。佐々木泰と羽月隆太郎で埋まるだろう。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感