内田湘大がなぜファーム行きなのか?

2025.3.9(日) 

広島 0-4 ヤクルト マツダ 

大勢の地元ファンの前で2試合連続完封負け。昨年4月は 4試合連続 でしたねえ。しみじみ…

今の時期、ボカスカ打って10点取ったら、ネットの素人どもから

「オープン戦で打ってもお金にならない。公式戦に残しとけ」

と言われるんだから、オレたちは今、ヒットを残しているんですよ。

 

寸評

玉村昇悟。5回1失点。

完璧なピッチングで開幕ローテ当確。開幕2戦目でいいんじゃないか。

左打者のアウトコースに投げてたスライダーを今年は右打者の内角にも投げるようになりました。あのタマはちょっとやそっとじゃ打たれないと思います。バッターの反応を見ててそう思います。

玉村の表情もなんかずっといいんですよ。いつもピリッと引き締まってる。自覚の現れ。

ピッチングはもう十分わかったから、次は玉村の打撃を見てみたい。

 

田村俊介。1打数0安打。

1回表の1番打者のライトフライを落球。ラインの外だったので結果はファール。田村にはエラー1が記録されます。もしこの回に玉村が失点してたら1点は自責点から除かれてました。

新井は田村を懲罰交代させました。私は懲罰交代がキライです。懲罰交代は監督が無能で選手に責任転嫁しているように思えるからです。

懲罰交代の象徴的存在が原辰徳、岡田彰布、阿部慎之助。

キレやすい大人はカッコ悪いと思います。私をキレさせたら大したもんです。

 

ファビアン、モンテロ。4打数1安打。

モンテロはボールをよく見てる。ファビアンは積極的に打ちに行ってる。開幕してから打てばよい。守備も一生懸命です。

 

中村奨成。2タコ。

2試合連続三振とゲッツー。お前も開幕してから打てばよい。

 

渡邉悠斗。2打数1安打

渡邉とケンティーは開幕二軍が濃厚ですが、昨日の渡邉の打撃内容は変化してました。インサイドアウトのスイングができてた。

プロに向ってインサイドアウトは失礼ですけど、なんていうかバットが内側から出るようになってた。スイングが変化してました。

この先は打率が上がるかもしれない。後述しますが、渡邉はこの日ファーム行きを宣告されました。

 

大道温貴。1回3失点。

球威制球ともにイマイチ。山足のエラーがあったとはいえ、ピッチング内容もイマイチでした。

走者23塁のピンチで投球の途中で投球をやめてボークで失点しました。いいよいいよ、無理に投げてケガするくらいならやめとけばいいんですよ。

大道の開幕一軍は遠のきましたが、ケガしないで済んだので良かったです。

 

中崎翔太。1回無失点。

ストライク先行のナイスピッチング。小園のエラーからピンチを招きますが、クローザー時代のような粘り強さを発揮しました。

開幕一軍の資格は十分ですが、こないだ書いたように黒原と栗林がベンチ入りすれば開幕ブルペンの競争は激しさを増します。中崎を入れるなら健矢か河野を落とさないといけません。

 

島内颯太郎。1回無失点。

完璧でしたね。開幕8回は確定。当然。

 

渡邉悠斗の打ち方

試合後に新井監督は

「渡邉、佐藤啓介、内田の3人は明日からファーム」

とコメントしました。※スポニチ

 

今日はこの理由について解説します。

「打てないんだから二軍落ちは当たり前だろ!」

とおっしゃるあなたは完璧にド素人 です。どうせカープのサードは小園海斗だと思ってるだろ、お前。

 

渡邉の打撃は昨日進化しました。渡邉は昨日、打撃で何か新しいコツを覚えました。

ヒットの打ち方は1種類じゃありません。ホームランの打ち方もまたヒットの打ち方とは別のものになります。

草野球のバッターでもインコースの打ち方とアウトコースの打ち方は別物です。全てのバッターはあの一瞬で打ち方を一つ選択して打ちに行っているのです。

 

渡邉悠斗は新しい打ち方を一つ覚えました。内角ストレートをピッチャーの足元に素直に返す打ち方は今までの渡邉にはなかった打ち方。

ヤクルトにはまだ気付かれてないと思いますが、ヤクルトは渡邉の2打席目にも内角ストレートで攻めてきました。渡邉はさっき成功したのが嬉しくて同じ打ち方を試みましたが、今度はボール球を空振っちゃいました。

昔、阪急に蓑田浩二という打者がいました。彼はアウトコースを踏み込んで引っ張り、インコースを引き付けて右中間に二塁打する打撃に定評がありました。渡邉悠斗も将来的に蓑田みたいなバッターになれるんじゃないか。

 

「ならなんで二軍落ちなんだよ!」

まだ言ってるのか、お前は。

渡邉、佐藤、内田がファーム行きを命じられたのは「二軍落ち」ではないのだ。今から説明します。

 

ファーム行き

新井が言った言葉は正確には

「3人は明日からファーム」

です。「3人は明日から二軍落ち」とは言っておりません。

 

実はこの話は以前も書いたんですけど、カープの若手を関東遠征に帯同させれば 練習時間が激減する んですよ。

遠征に出れば移動時間で1日4~5時間消費します。ホテルに到着すれば打撃マシンはありません。敵のグラウンドでちょこっと打てるだけ。

広島に残れば室内で打ち込んで、由宇で実戦もこなせます。

 

「今週は二軍も大阪遠征やんけ!」

あれ? 本当ですね。

二軍も遠征なら、内田を二軍に行かせる意味はありませんねえ。

佐々木泰が開幕絶望なので、私は 内田湘大の開幕一軍は濃厚だ と見ています。

二俣翔一は佐々木と内田の一段上にいます。開幕一軍は確実。二俣は今、開幕スタメンを争っている。

 

渡邉、啓介、内田のうち3塁を高いレベルで守れるのは内田湘大ただ一人です。

そりゃバッティングは未熟ですが、サード守備なら小園レベルには守れます。

いつも言ってることですが、「今打てるヤツ」を打順に並べると今年も4位ですよ。キクと秋山をスタメンさせると今年も4位。

 

今年の夏、8月9月に打てるヤツを開幕から使い続けようというのが私の構想。

それが誰かと言われたら内田湘大が筆頭なのです。

内田の力を信じてなきゃ、こんなことはできないぜ。

 

「打てないから二軍落ち」ではないのです。

「打てるように練習させたいから、二軍に行ってしっかり振り込んで来い!」が今回の新井のメッセージです。

内田と佐々木の能力を開花させないと今年も優勝できませんよ。

二俣翔一にはもう花が咲いてます。サクラサク。開幕スタメンで使えっての。四番でもいいくらいです。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感