カープ二軍のショート問題。トレード補強があるかもしれない。

今日は二軍の話をします。

現在カープの二軍は春期教育リーグを戦っており、ベテラン組も順調に試合に出ています。

手術明けのケムナも昨日登板して1イニング無失点に抑えたようです。高橋昂也と岡田明丈も投げました。

そして今季、日南キャンプから二軍で頻繁にショートを守っている選手がいます。その選手の本職はショートではありません。

 

二軍のショート問題

2023年、二軍のショートを最も多く守ったのは二俣翔一の54試合です。

2位小園31試合、3位韮澤26試合、4位矢野18試合。あとは曽根が3試合、三好1試合。これで全部。6人。※NPB公式サイト

この6人全員が一軍に昇格した時、二軍でショートを守る選手は一体誰になるのか? 

6人全員が上にいるってことは下に落ちてくるのが上本崇司田中広輔ということになります。だけどその時はおそらく上本も田中も何らかのアクシデントを抱えているでしょうから、二軍で毎日ショートを守ることはないと思います。 

 

育成の前川誠太は1年目にけっこうショートを守りましたが、2年目の昨季は1試合もショートを守っていません。二塁専念。

ここに彗星のように現れたのが育成ルーキーの佐藤啓介です。静岡のゴジラ。

一説によれば佐藤は「打撃と足はあるが、守備はあまり上手くない」という評判です。

佐藤の本職はセカンドです。大学時代はセカンドメイン、サードちょぼちょぼ、ショートゼロだったらしい。

 

昨日の教育リーグでは曽根と羽月がショートに入り、佐藤は一昨日ショートでフル出場。

今季の二軍は佐藤啓介を中心にショートを回していくつもりかもしれませんが、佐藤君がガンガン打つようだとまた二軍のショートがいなくなる事態となります。

 

私がなんで二軍のショートのことをいちいち心配するのかというと、それを理由に二俣や韮澤が二軍に落とされるのがイヤだからです。

矢野が二軍でショートを守ったって仕方ありません。宗山塁を獲ったってこの問題は解決しません。

 

曽根海成

私が昨年のドラフトでオリックスに入団した横山聖哉君を獲れと騒いでいたのも、韮澤と二俣を今年一軍で使いたいからです。

現実的には韮澤、二俣、羽月、矢野が同時に一軍ベンチ入りするとは考えにくい。タイプがかぶるから。

だから今年も二俣と韮澤が交代で一軍と二軍を行ったり来たりするのでしょうが、私はそれが寂しいんですよ。キクだってまだまだ120試合はスタメンしてもらいたい。小園は143試合。

 

曽根と佐藤ともう一人くらいいれば二軍のショートはなんとか回ると思いますが、二軍の試合ってクソ暑いデーゲームですし、今年からは静岡への遠征も増えます。

たぶん試合数も昨年の110から120~130くらいまで増えると思います。だって5球団が6球団に増えるんだもん。だから二軍のショートが3人だけっていうのはかなりカツカツだと思います。ケガ人が出たらどうすんの。ブツブツ・・・

去年の秋季キャンプでは遊びなのかマジメなのか知りませんが、内田湘大がショートに入るシーンもありました。うっちーの負担になることはさせないでもらいたい。

 

だから私は去年のドラフトで高校生ショートを2人獲れと言ったのに、カープは即戦力投手を4人指名しました。あとは仲田悠仁。仲田はファーストの選手です。

まあ二軍の試合なんですから、いざという時はラミレスロベルトがショートに入っても構わないのですが、なんかチーム編成がマズいような気がするんですよね。

高校生ショートってプロ入り後にいくらでもコンバートできるんですよ。いわゆる「つぶしが効く」選手。だから獲っといてほしかったです。仲田君にショートさせるわけにもいかないでしょう。

 

そこで曽根海成です。

羽月隆太郎と矢野雅哉の台頭で曽根海成の一軍出場機会が限られてきました。

曽根は今年11年目の28歳。まだ28歳なんですが、曽根もそろそろ「守備固め要員の控え」になりつつあります。

今年最も多く二軍のショートを守るのは曽根海成かもしれません。佐藤啓介かもしれないけどさ。

 

トレードの可能性

ショート以外のポジションも見ていきましょう。

ラミレスとロベルトがカープの育成選手になりました。日南でラミレスはファーストとサード、ロベルトはレフトとセンターを守ってました。

サードは今年も内田湘大が一人で守るでしょう。仲田もたまに守りそう。

ファーストはラミレスと仲田。言いたかないが林晃汰もたくさん守るでしょう。

セカンドは前川誠太がいる分ショートよりマシ。つっても二遊間は曽根、佐藤、前川くらいしまいません。ここに加わるのが韮澤と二俣。やっぱ少ないです。

 

外野は十分過ぎるほどいます。

捕手も石原、持丸と高木翔斗が急成長してくれたので安心。清水叶人もいるのでこちらも十分。

 

やはり問題は二軍の二遊間。

支配下枠は残り2ですから、ここに二軍の二遊間を補強するわけにもいかない。もったいなさ過ぎるという意味です。

となると支配下枠を増やしも減らしもしないトレードはあるかもしれません。カープの二遊間に故障者が出れば緊急トレードは考えられる話です。みんなの好きな中村奨成とかね。

私は奨成を一軍の3番打者だと考えていますが、どのチームも右の強打者は欲しいはず。末包が復帰して田村が爆発したらカープの外野はますます飽和状態です。

ケンティーと奨成は一軍での出場機会を求めています。今度また他球団の外野手事情を考察してみます。

 

仮にカープが26歳のケンティーを出すとして、交換要員は20歳前後のショートの選手。

そんなアホなトレードがあるのかと聞かれたら実はけっこうあるはずです。

曽根がまずそうですよね。右打者の美間優槻と交換トレード。当時の曽根は22歳でした。ソフトバンクのショートには25歳の今宮健太がいたために曽根は一軍の出場機会を得られませんでした。

木村拓也も22歳でカープにトレード。この時のキムタクはまだ外野手でしたが、カープは代走と守備固め要員としてキムタクを獲得しました。交換相手は33歳の長冨浩志でした。

 

例えば巨人のようにルーキーの門脇がいきなりショートのレギュラーに収まった場合、巨人にいる20歳のショートの選手は行き場を失うわけです。

んでそういう選手と右の代打を交換する。あるいはベテラン中堅の中継ぎ投手と交換するって話はよくある話なのです。

私は奨成とケンティーを出したいと言ってるんじゃありません。カープの二軍のショートが足りないと言っているのです。ラミレスとロベルトでいいとおっしゃるなら反対はしません。

 

まとめ

西川龍馬がFAしたのはこういうチーム状況も影響したと思います。

カープは外野が余っていて、二遊間の選手が足りません。

来年宗山君を獲ったって宗山君は一軍の選手。二軍でショートを守るのが矢野になっちゃうのでもったいない。だからカープに宗山は要らない。

 

カープの外野を末包、秋山、野間、田村とした場合、二軍に残るメンバーはケンティー、奨成、貴浩、宇草、大盛、久保、名原。やっぱ多すぎるよなあ・・・

中村奨成は他球団から人気あるでしょうね。奨成は裁判沙汰にはなっていませんからバウアーや山川穂高とは事情が異なります。

とはいえケンティーも奨成もカープの一軍戦力です。カープだって右バッターは足りてないのです。

韮澤と二俣が二軍でショートを守れば全て解決しますが、私はそれがイヤなんですよ。

マット=レイノルズが二軍のショートを守るのが一番困ります。

ということはやっぱりラミレスとロベルトにショートを守ってもらうしかないのかな。また今度考えようっと。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感