キャンプ第5クール1日目。
今日は主力投手が続々とシート打撃に登場。菊池涼介も打席に立つなど豪華な一日となりました。レポートします。
あと、ここ2~3年ずっと気になっていたのですが中村奨成が外野で試合に出るようになってから、自慢の強肩が一度も炸裂していないんですよね。
今日は奨成バズーカが今も生きているのかについて考察します。
投手詳細
九里亜蓮。
九里だけはシート打撃ではなくフリーバッティングの登板。こういう時はだいたい全球ストレートだと思うのですが、いくつかシュート回転する球があったのが気がかりです。ツーシームを投げてるなら問題ないけど、ストレートがまだバラついているのかもしれません。指にかかったボールは145kmくらい出てました。
以下はシート打撃。投げた順番でレポートします。
トーマス=ハッチ。
ストレートの威力が前回より増してました。MAX157kmはウソじゃないですね。今日も150km超を連発してました。球速は全部私が見た感じです。
変化球はカットとチェンジアップ。今日はほとんど低めに決まってたように思います。
この日は左打者と多く対戦しましたが、クイックで左のアウトローに150kmが決まってました。まだ仕上がりは8割程度だと思うんですが、相変わらずコントロール良さそうです。クイックも良し。1塁牽制も良し。
床田寛樹。
今日はカーブ、チェンジアップを多投しました。去年まではあまり投げなかった球種なので使えるようになると武器になりそう。中村奨成以外はみんな前に出されていました。パームもたくさん投げました。遅い球が効いてました。まっすぐはほとんど投げませんでした。
森下暢仁。
球威十分。147kmくらい。カーブがおもしろいように決まってました。カット、スライダー、フォーク、チェンジアップも投げました。順調。
矢崎拓也。
スライダー、フォーク、ストレート全部ストライクゾーンにビシバシ来てました。順調。球速は144kmくらい。クイックモーション良し。
島内颯太郎。
3人全部フライアウト。150kmで詰まらせてましたが、左打者にはシュート回転もあり。
栗林良吏。
球速は140km。カット、フォーク、カーブを低めに投げてました。
栗林って例年キャンプではストレートが遅いんですよね。去年もWBCがあるのに「こんなペースで大丈夫なの?」ってペースでした。ケガしたのはWBC行った後なので、キャンプの栗林は例年スロー調整です。
というか栗林は試合のマウンドに行けば球が強くなるタイプじゃないでしょうか。栗林がブルペンで150kmとか見たことないですもん。栗林は「練習で強く投げない人」なのでしょう。
野手詳細
キャッチャー石原貴規。
サインを出すとハッチにも床田にもやたらと首を振られていました。こないだの紅白戦でもピッチャーに首を振られるし、一体何をやっているんだろうか?
レフト田村。
ハッチからセンターライナーと島内からライトライナー。やっぱ田村スゲえな。
こないだの練習試合でもレフトに入りましたが左投げの田村があえてレフトに入る意味はセンター秋山、ライト野間の時にスタメンするためでしょうね。末包が開幕アウトだったら田村の開幕レフトスタメンはあり得ます。
レフトシャイナー。
同じ理由でシャイナーがレフトで試運転。1球しか飛ばなかったので守備力はわかりませんがレフトシャイナーの練習は無駄だと思います。ファーストケンティーも必要ないと思います。シャイナーは一塁が上手い。ケンティーは外野の名手。
打席では森下のカットボールをライトフライ、島内のチェンジアップをレフトフライ。共にホームラン性の角度でしたがスタンドに届かず。逆風とはいえ少し寂しい。打者シャイナーはドアスイングの中距離打者って感じ。このパターンで成功したバッターは誰だろうなあ・・・思い出せないなあ。カルロス=ポンセとかかなあ。まだわかんない。
ランナー中村貴浩とセンター久保修。
2死1塁の設定で田中広輔が左中間にツーベースヒット。久保が回り込んで抜ける前に捕球したのですが1塁走者の中村貴浩が余裕でホームイン。貴浩のベーランの速さにかなり驚いた。スタートを切ってるのかと思ったほど速かった。実際はスタートを切ってませんでした。2死1塁での普通のスタートです。
センターはたぶん久保修だったと思うんですが、センターがあの当たりで1塁走者にホームインされるようではいけません。久保は若干ジャッグルしましたが、問題はそこではなく打球への入り方です。久保はいつも打球に真横からチャージするのでその後のスローイングが弱い。強肩を活かせていない。
センター久保はいつもこの入り方をしてます。外野手はヒットになった打球に対して少し斜め後ろから回り込まないといけない。久保は打つだけではダメなので守備もしっかり頑張ってほしい。久保は前の打球へのチャージは鋭いですが、左右と後ろが弱いです。よってスローイングも心配。今日は1塁走者にホームインされました。
中村奨成の外野守備
さて本題。
打撃とセックスの噂しか聞かない中村奨成。
でも実は中村奨成こそ走攻守が高いレベルで揃いまくった選手なんですよね。SNSのアホが奨成をクビだクビだって言いますけどまだ24歳。昨日のシート打撃でも床田から四球と森下から内野安打です。よくやってます。コイツをクビにするヤツがアホ。
大昔、ホームの手前でズッコケたこともありましたが、広陵OBの中田廉は
「奨成はチームでベストスリーに入る俊足。足が一番魅力」
と言いました。
私は奨成の打撃が一番魅力ですが、足も確かに速いです。1番打者タイプかもしれません。
しかし日本全国の素人の皆さんが一番サプライズしたのは中村奨成の強肩ではないでしょうか。
こちらの映像をご覧下さい。
2017年U18。キャッチャーが奨成で小園がショートです。
アメリカ選手の好スタートを二人の好プレーで防いだシーン。
これを見ると間違いなく中村奨成は強肩なんですよ。お前らの好きなカタログスペック上では遠投120m。お前らの好きな矢野雅哉も遠投120m。
中村奨成は間違いなく強肩です。世界中が知ってる強肩奨成。
だがそれはあくまで捕手の話です。
外野手奨成のスローイングは3年間ずっと・・・
ヘッポコです。
久保をディスれるくらいですから奨成も楽勝でディスれます。
なんなら・・・
大谷翔平もディスれます。
最近大谷の悪口言うのがマイブームです。
外野手のスローイングはピッチャーともキャッチャーとも全く別物です。
だから165kmの大谷も120mの奨成も外野に行くとスローイングはヘッポコです。
日本ハム時代の「ライト大谷」はそこそこのスローイングを見せていましたが、まあ普通の強肩でした。世界最高ではない。
世界最高の強肩はイチローだったり鈴木誠也だったり羽生田忠克だったりします。モンデシーとバーフィールドもなかなかやります。
外野手の送球が特別なのではなく・・・
外野手の私に言わせると・・・
投手と捕手の送球が別物なのです。
野手の送球が普通で、投手と捕手の送球が特別なのです。
素人が大好きな矢野雅哉も遠投120m。矢野がもし外野に回ればすぐにイチローや誠也のような送球ができるでしょう。矢野はすぐに羽生田忠克や蔵本英智になれます。
しかし・・・
ソフトバンクのモイネロや千葉ロッテの佐々木朗希がライトからレーザービームを投げられるかと言ったら
100%投げられません。
キッパリ断言できます。
島内颯太郎や大道温貴もライトからサードへ150kmは絶対投げられません。
同様にソフトバンクの甲斐キャノンや広島カープの奨成バズーカもライトからサードへのレーザービームは簡単に投げられないのです。
めんどくさいので説明は省略しますがピッチャー、キャッチャー、野手の投げ方は別物です。それぞれ別物。3種類。
このキャンプでは久保修が外野バックホームで見せ場を作ったり、田村俊介が玄人を唸らせる守備を見せたりする一方で、中村奨成の守備機会はほとんどありません。実はケンティーもまだありません。一塁でポロポロやってますが私はケンティーの外野守備を見たい。
ってことで本日の練習試合では奨成の外野守備とスローイングに注目です。要チェックや。お天気は晴れです。