緒方監督の「野間を見る目」について

昨日のマツダスタジアム、開場はしたものの試合開始を40分遅らせて中止が決定。
先発予定の中村祐太はスライドなし。1週間登板が空きます。
祐太がもったいないですが仕方ない。雨には勝てません。
来週の火曜日はナゴヤドーム。中止はありません。

さて今日の話題は「緒方監督の選手を見る目」について
既報ですがこの対DeNA2連戦は「センター野間で戦う」と東出コーチがコメントしました。
理由は濱口、東のチェンジアップ対策。
この二人は非常に良く似たチェンジアップを投げます。
右打者のアウトローにコントロールよく決まり、外に逃げていくような落ち方。
OBに例えると阿波野秀幸の落ちるシュート、山本昌のスクリューボール、高橋尚成のシンカーに似ています。←古
こういうピッチャーには左対左のほうが確かに面白い。
楽しみにしていたらなんと6番に野間!

「緒方さん、それはちょっとやり過ぎ違うか・・・」

「7番キャッチャー會澤、8番サード庄司」

げげ、庄司までがスタメン!
そうか美間もいないし、安部も調子悪いし。

いや面白いオーダーです。
今日もこれで行くでしょう。
庄司!見せ場が来たぜ!!
プロ初スタメンですか、意外ですね。でもヒット1本打つ力は十分あります。
対東投手は前回立ち上がりに3点取ったものの、以降8回までは完璧に抑え込まれました。
誠也も3三振。ルーキーにナメられるわけにはいきません。楽しみです。今日は快晴。

そもそもこのオーダーは東出コーチ発案のようですね。
私は緒方カープの打順の入れ替えに苦い思い出があります。
昨年のクライマックスシリーズ第3戦(対DeNA)。
石井琢朗コーチの進言で打順を「4番バティスタ5番松山」に入れ替えました。
この時の相手先発は井納。
DeNAは小刻みな継投で7人のリレー。カープ0-1で完封負け。
私は奇策を用いず普段の野球をしろ!とベンチを批判しました。
第4戦は4番松山に戻すも3連敗。第5戦ではとち狂って4番に新井貴浩。
第3戦での打順変更はDeNAに下剋上を許す大きなきっかけとなりました。
石井琢朗も第3戦終了後に「いやごめん、間違ってたわ。てへ」みたいなコメントを残したと記憶しております。←てへは言ってない

私は緒方監督とは3年間のお付き合いです。今年で4年目。
昨日の試合までは野村謙二郎スタイルを継承して左右病ジグザグ打線にこだわりを見せ続けてきました。
しかし昨日のオーダーは左投手の濱口に対し
タナ、キク、バティ、誠也、松山、野間、アツ、庄司、祐太
を並べました。
これ去年までなら
タナ、キク、バティ、誠也、エル大樹、アツ、庄司、祐太
となるところです。

この「左打線」もおもしろいです。一理あります。
今回も発案者は緒方監督でなく東出っぽいんですが、最終的にメンバー表に名前を書くのは緒方監督だと思うんですよ。
監督はよくこれをオッケーしたな、というのが私の感想。

私は野間の打撃に対してまだ懐疑的です。
当てに行ってるだけに見えますので。
これが振り切ってライト方向にライナーが飛ぶようになると実力を認めますよ。
今日150km左腕の東から当て逃げでなく力強く振り切ったヒット(できれば長打)が出れば、野間選手、緒方監督、東出コーチのお三方に頭を下げます。お見それしました。
野間本人はまだ自分が「ヒットを打ちにいくイチロータイプ」になるか「ネバネバ粘る石井琢朗タイプ」になるか迷っています。ここが野間の「中途半端な打撃」の生まれる理由。
それに東出コーチは濱口や東の対左打者成績を持ち出して発言していますが、予告先発の時代に先発左腕たちが対戦する左打者は「左を苦にしない主力打者」に限られます。丸とかコースケとか松山とか。
濱口は左にチェンジアップを投げませんが、東は左にもチェンジアップを投げてくる印象です。ここまでは。
確かに左投手のチェンジアップは左打者に効果の低いボールですが、それでも濱口や東が「左に弱い」というのは何か短絡的かなと思います。

なので私なら今日は5番松山、6番高橋大樹で行きたいです。
東の右打者へのチェンジアップがいいのは知ってます。
けど、それでも野間よりは大樹のほうが出塁もできるし、ランナーを返すこともできると思います。

打順1番2番に入れるならセンターはもちろん野間でいいんですよ。
6番7番に入れるならセンターは高橋大樹だと思うんですよね。
野間は出るのが仕事、大樹は返すのが仕事ですから。

野間が「対左相手のスタメン」に名を連ねるのは今季初・・・ってか多分ルーキーイヤー以来じゃないでしょうか。
緒方監督と野間は「同期」ですから3年ぶりになります。

緒方監督や東出コーチの「見る目」が私の見込みを裏切ってほしいです。
頑張れ野間。