今日唯一山田哲人と勝負した男

ヤクルトの25歳山田哲人。
いいバッターです。
ですが去年からカープはちょっと山田に対して逃げすぎです。今日も5打席で3四球。
これで山田の四球数は28試合消化で26個になりました。
広輔を抜きセリーグ2位。26個中なんとカープ戦だけで12個。約半分です。
情けない・・・カープ投手陣は明らかに逃げています。なぜ勝負に行かないのか・・・
黒田がいたらどんな顔するでしょうか・・・怒

山田を歩かせても他の打者を抑えればいいじゃん!・・・ではありません。
横綱は変化しちゃいけないんです。
黄金時代は特定の打者から逃げちゃいけません。
弱気は最大の敵でしょ。

広島0-8ヤクルト
今日は完敗です。
点差以上に悔しいです。ジョンソンも石原も山田勝負を明らかに避けていたので。

そんな中、今日唯一山田哲人に真っ向勝負を挑んだ男がいました。
炎のストッパー中村恭平です。30歳。
言っときますが私は特別そんなにきょんぺー好きではないですよ。苦笑

しかし今シーズンのきょんぺーはいいです。
今日もきょんぺーのシビれるピッチングがありました。

6回裏です。この回からきょんぺーが登板。
広島0-3ヤクルト
まだ3点差。逆転のチャンスは十分残されている場面。
きょんぺーの仕事は非常に大事。
去年の亜細亜コンビはこういう場面で勝ち星を稼いできました。

ですが、先頭の7番廣岡(21歳)にいきなりフェンス直撃のシングルヒット。
当たりが良すぎて廣岡は一塁ストップ。
続く8番中村悠平。
前の打席でスクイズ。次は9番のブキャナン。
さすがにバントはないかな・・・と思ったら送りバント。
1死2塁。
9番ブキャナン。
フォークボールを打って平凡なセカンドフライ。
この時ブキャナン(28歳、前の打席でタイムリーツーベース、昨年6勝)がバットを地面に叩き付けて悔しがりました。

中村恭平
「なんだ、このやろう。ナメてんのか・・・」←妄想

この場面で1点入ればほぼ試合は決定します。
ブキャナンはそれもわかってて悔しがったんでしょう。
わかります。わかりますけど・・・このやろう、うちのきょんぺーをナメてんのか!!!

次の打者は山田。2死2塁。
解説者は
「1塁が空いていますねぇ」

・・・
んなこと、おまえに言われんでもわかっとる!!!
ここが今日の一番「熱盛」な場面です。全球いきます。

初球は内角スライダー、見逃しストライク。
ところでこの前の回、6回表の攻撃は8番石原からでした。
石原・ジョンソンに代打を出して6~9回で3点差を追いかける作戦と、
石原・ジョンソンを両方残して中継ぎ投手を節約し7~9回だけで反撃する作戦の両方がありました。
しかし緒方カープは石原そのまま、ジョンソンに代打岩本を送りました。
そういう作戦か。
石原に長井やきょんぺーのリードをさせるんですね。
今村や中﨑は疲れていますが、昇格したばかりのきょんぺーと長井、それから中田廉は登板間隔が空いています。
ここで投げさせていいイメージを持ってもらう作戦か。

6回裏、2死2塁。カウント0-1。
ここから石原のリードが冴えわたります。
2球目は内角低めストレート142km、ワンバウンドのくそボール。カウント1-1。
3球目も内角低めストレート140km。山田打って3塁線の痛烈なファール。
山田哲人「ちっ打ち損じたか」って顔で舌を出す。
しかしカウント1-2。なんとか追い込みました。

内角3球で追い込みました。これは大きい。さすが石原。
決め球は外角の落ちる球を打たせたいところ。
そして4球目もしつこく内角低めストレート143km。完全にボール。
さあ次が勝負の一球。
スタンドからは
「やまーだ、てつと!」の大歓声。
ファンも勝負所をわかっています。

さあ勝負の一球は・・・外角低めのチェンジアップ!
山田手が出ない!!見逃し三振。

きょんぺー、ドヤ顔&ガッツポーズ!・・・は一切しませんでした。
いつものようにポーカーフェイスでマウンドをあとにします。
でもポーカーフェイスの裏では小躍りしてたと思います。嬉しいだろうなあ・・・ナイスピッチングでした。
インコースを4球続けたのが効きました。
ジョンソンでさえ外角外角で逃げ続け、ここまで2四球の山田。
まさか中村恭平ごときが内角にグイグイ直球を投げてくるとは思わないでしょう。
んで決め球は新球チェンジアップ。
山田は審判に何やらアピールしてましたが、完全にストライクでしたね。

その中村恭平の「チェンジアップ」ですが多分プロ入り初じゃないですか。試合で投げたの。
私は初めて見ました。
実は前回登板の阪神戦でも新球を投げているんです。
この時は先発だったんですが、きょんぺーは突如この試合でスローカーブを多投したんですよ。プロ8年目にして初めてです。
私はこの試合できょんぺーのスローカーブを初めて見ました。
そんな新球を今季最初で最後かもしれない先発登板で多投し、今日は新球チェンジアップを主砲の山田哲人に対し決め球に使った。

非常に興味深くてシビれました。
結果も最高でしたが、そんなことよりきょんぺーが勝負に行ったことがなにより嬉しい。
ゼロで抑えてアピールしたい場面です。
しかし1点をケチると大量失点に繋がります。
一軍選手はこういうのわかってるんですが、若手や当落線上の選手というのはここでチームのことを考える余裕がないんです。
今日のきょんぺーは結果がゼロで抑えましたが、仮に山田にシングルヒットでもオッケーですよ。
いい当たりをされてもタナキクマルが守ってあげるし、1失点ならまだバティと誠也で何とかしてくれます。
逃げないで勝負したところが素晴らしかった。
結果は後から付いてくるものです。勝負に行って打たれたらそれは構いませんよ。

きょんぺーは7年間何をやっても一軍で通用しなかったので、今はやけくそになって新しい変化球を投げているのかもしれません。
あるいは引き出しを増やしてプロの世界で生き残ろうとしているのかもしれません。
何があったかは分かりませんが、ここまでの2度の登板は十分に一軍で通用しています。
結局きょんぺーは7回も味わい深いピッチングでゼロに抑えました。2回無失点。
マエケンや下水流と同世代ですがベテランの貫禄が感じられます。

いやーこれで明日、昂也君ときょんぺーを入れ替えたら私は暴れますよ。
・・・と思ってたら明日は中5日で大瀬良ですね。どうしたんだろ?
日曜日は誰が行くんでしょうか・・・昂也君なら明日だし、日曜日は九里でしょうか???


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感