膳所高校のデータ野球と大瀬良のカーブの話

今日でオープン戦の全日程が終了。
カープはなんとか最下位は免れ11位・・・
まあ勝敗はどうでもいいんですが、先発投手陣とジャクソンにちょっぴり不安を残しつつ3/30(金)の開幕戦を迎えることになります。

 

もう一つ盛り上がっているのが春のセンバツ高校野球。
一番話題になったのは21世紀枠の膳所高校ではないでしょうか。
ぜぜ高校と読みます。滋賀県大津市。桜で有名な膳所城址公園があるところ。
杭全、放出、膳所は大阪の漢字テストに必ず出る基本問題です。←ほんまか

 

膳所高校は日本航空石川に0-10で完敗するのですが、その戦い方は非常にユニークでした。
とにかく相手チームを徹底的にデータ分析し、極端な守備シフトを敷いて守りを固めるというもの。
それはアメリカのメジャーリーグでも見ないような極端な守備位置でした。
とくに日本航空の4番打者の時に見せた「外野3人みんなセンター」の守備位置には驚愕しました。
5回くらいまでは互角の試合運びでした。
ところがエースピッチャーが疲れた試合後半に長打を打たれ、9回にはとうとうその4番の子にはシフトの裏を突かれる長打でノックアウト。
ですが膳所高校は非常に楽しいチームでした。高野連やるやん。
こういう面白いチームを21世紀枠でもっと見たい!と思いました。
日本航空石川も物凄い打線でした。3番の原田君はセンスにあふれています。
膳所高校のエースピッチャーも北陽高校の寺前正雄を彷彿とさせる本格派でした。

 

んで、大瀬良大地の話です。
なんでここで大瀬良かというと、私は以前から大瀬良大地に対して
「縦カット投げるの、もうやめたほうがいいんじゃね?」
と感じているからです。

 

大瀬良の代名詞「縦カット」。
ご本人は「縦カット」と呼んでいる縦スライダーなんですが、私のイメージでは非常によくバットに当てられているんですよ。
と言うか、大瀬良の縦カットは「ほとんど空振りが取れないボール」というイメージです。

 

私が熟視している「データで楽しむプロ野球」さんによると、大瀬良のカットボールの被打率は.268。空振り率は13.65%となっています。
ほんとかなあ。とてもそうは思えない。
私の印象では大瀬良の縦カットは被打率.333で空振り率は1.5%くらいなんですが・・・
今日は低めに決まって縦カットで三振を2個くらい取っていましたが、だいたい大瀬良が崩れる時って高めの縦カットが打たれているような印象です。

 

今日も5回1失点という結果でしたが、私は今日の大瀬良にいまいち納得していません。
大瀬良の縦カットはルーキーイヤーから決め球として使っているボールですが、ハッキリ言って大瀬良の一番いい変化球は「カーブ」だと思います。
先のデータで大瀬良のカーブは「被打率.313、空振り率4.0%」
しかし私の印象では大瀬良のカーブは「誰も振ってこないカウント球」として非常に有効だと思うんです。

 

マエケンのカーブはよく打たれていました。
打たれた理由はわかりません。私の印象値です。
でも大瀬良のカーブと、あとノムスケのカーブもなぜかみんな見送る印象です。

 

膳所高校さんも「データの分母」をどれだけ大量に集めてきたのかわかりませんが、その大胆な守備位置は試合前半で非常に機能していました。
大瀬良も今年はストレートの威力があるだけに、球速の速いカットボールより遅いカーブを多投したほうがいいと思うんですよ。
今年からフォークを多投しているみたいですが、今のストレートならば大瀬良のカーブは一層有効だと思うんですよね。

 

印象値ばかりで、私にデータ野球は向いていないかもしれません。
ですが、大瀬良がストレートストレートで2ストライクを取った後、カットボールを当てられてヒット、という場面を何度も何度も見ているような気がしているんですよ。

 

今日の先発マスクが會澤でも坂倉でもなく磯村でした。
このへんのベンチの思惑もいったい何だったんでしょうねえ・・・

おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑