2026.9.1(火)
中日 1-5 広島 ナゴド
6回を終わって0対0。7回表のカープの攻撃は8番勝田から。大野雄大の球数は100球でした。
メンバー交換
NPBでは普段、試合開始30分前にスターティングメンバーが発表されますが、あれ実は「スタメン予定選手」だってご存じでした?
公式のメンバー交換は試合開始5分前に行われます。
2人の監督と4人の審判がホームベースの上で「こんにちは」「今日もよろしく」とそれぞれ握手しながらメンバー表を交換しますが、あの紙が「正式で公式のスタメン表」であります。※NPB
だから日曜日の二軍戦で平川が骨折した時、カープは2番平川に代打中村貴浩を送りましたが、実は普通に2番ライト中村貴浩に書き換えるヒマは十分あったはずなんですよ。
なのに高監督はそれをせず代打貴浩を送りました。なぜか?
「どうせ平川は試合に出られないから、同じじゃんw」
と思われるかもしれませんが、カープは平川の骨折を知っていてもソフトバンクは 平川の骨折を知らない わけです。
1回表にわざわざ平川に代打を出すってことは「この試合に平川はもう出てこない」ことを相手にわざわざ教えたことになるのです。
「二軍戦なんだから、どっちだっていいじゃん」
ハイ、確かにその通りです。
実際高監督が予定メンバーと実際のスターティングメンバーを変更しなかった理由も「差し替えるのがめんどくさいから」でしょう。二軍の試合はそれでオッケーです。
昨日の一軍の試合でも試合開始30分前にスタメンが発表されました。
それを見ると普段通りの5番キク→佐々木泰→持丸→勝田→床田でした。
カープに限らず、どのチームでも下位打線は弱いです。それが普通です。
ただカープの場合は他の5チームに比べて、7番8番が 2割ほど弱い 気がするんですよ。
2割というのは私の肌感覚です。カープの3~5番も弱いですが、それでも弱さは1割ダウンくらいじゃないか。
■スタメン7番打者の打点
阪神40 巨人48 DeNA36
ヤクルト39 広島28 中日40
実は3番ファビアンがヤクルト3連戦で10タコ6三振していました。
そんなにたくさんボール球を振ったわけではありませんが、真ん中の甘い球をたくさんファールしたり内野フライにしていました。
4番坂倉もヒットと本塁打は出ていますが、慢性的に長打が少ないです。坂倉は 8月二塁打ゼロ本 でちょっぴり異常です。
1番名原・2番大盛も絶好調って感じじゃない。
こんなような状態で防御率1.99の大野雄大からどうやって点を取るのかなと、プレーボールまでの30分ずっと考えていたんですよ。
どうやってもイメージが湧かない。
中日の大野はベテランですから、ファビアンにホームランボールなど投げてくれませんよ。しかもファビアンは不調。
下位打線は自動アウト機ばかりで、2005年の「7番ノムケン8番石原9番黒田」以来の 6人野球 を思い出させる並びでした。
試合はプレーボール30分前の時点で始まっているわけですよ。
監督は相手のメンバーを見て試合前に作戦を立てるし、バッテリーも色々考えます。
そしてファンも考える。中日打線とカープ打線を見てゲームプランを立てます。
私はカープ打線がどうやって大野から点を取るか考えました。
その結果、
「これは送りバントを多用するしかない」
との結論に達しました。
ゲームプランの意味
私はいつも試合前に ゲームプラン を立てます。
この日は大野vs床田で、カープのスタメンは2005年レベルの1~5番打線。
6~8番は全員守備要員で得点は望み薄。ならば1対0か2対1で勝たねばならぬ。
カープの1~5番に送りバントは要らない。
5番キクが送っても、6番泰と7番持丸にタイムリーは出ない。
6~8番はmax単打で盗塁もありません。大野雄大はここで一息ついて、スタミナを温存できます。
カープは1~5番で得点したい。
大野はセリーグ3位の防御率です。
今日のスタメンでは7回までに1~2点取るのがやっとでしょう。真正面から打つだけではヒットが出ても得点はゼロです。
なるべく大野を疲れさせて打順3巡目の攻撃で1~2点取りたい。6回か7回にクリーンアップに回るのでそこで捕まえたい、というのがセオリー。普通の監督はそう考えます。
だが新井にそこまでの勝負勘があるとは思えない。いつもノープラン。
新井は5番キクが塁に出ても6番泰にノープランでただ打たせるだけでしょう。これでは大野をラクに投げさせることになります。
同じ100球でも5点差ある時の100球と、0対0で走者2塁が続く100球では投手の疲れが全く違います。
カープの1~5番なら不調でも2死2塁までは作れます。あと一本は簡単に出ませんが、そこで先発投手のスタミナを削ることはできます。
しかし阪神打線のように7~8番に守備要員を置いているチームだと、相手投手はそこで一息付けるんですよ。カープが守備要員を6~8番に並べているのも同じことで、下位打線で相手投手にラクなピッチングをさせてはいけない のです。
下位打線で得点はできないまでも、下位打線でも2死2塁を作ることで大野のスタミナを消費させないといけません。
狙いは1~5番で得点を取るためです。これを私は「ゲームプラン」と呼んでいます。
下位打線が無邪気に「早く克服したい」と言いながら、無邪気にヒットを打っても得点は入らないのです。※スポニチ
昨日の9番打者は床田寛樹でしたが、もし9番打者が黒田博樹や九里亜蓮のようなノー感じの打者であっても、2死2塁で打席が回れば 相手は苦しい ものです。相手投手が 疲れる という意味です。
もちろんこっちも黒田と九里の打撃を知っているので、こちらも苦しいのですが、どうせ打てないんだったら 相手を苦しめる だけでもメリットはあります。
私クラスのスモールベースボール信者になれば、常日頃から 相手の嫌がる作戦 しか考えていません。新井は善人だから自分の選手の打率しか見てません。
中日の大野雄大は優しい性格の「ヘンなやつ」です。
私は大野雄大が10対0でノーヒットノーランした時のあの異次元のはしゃぎっぷりも、今年正月の秋山・坂本と一緒に行ったアウトレットモールでの奇行も、それから佛教大学時代のストレートごり押しワガママピッチングも全部覚えてます。
だから4回表0対0、2死2塁、打者床田の場面で大野が石伊のサインに5回首を振った時、
「9割ストレート」
と予想しました。
私と坂倉は投手のこういうとこを見てます。データには載っていないのであります。
ちなみに小園海斗も顔に出やすいタイプなので、私はいつも配球を考えながら小園の打席を見ていますが、あいつはマジで弱点が少ない。
ないこともないけど弱点のゾーンが狭いので、そこにしっかり投げ込めるピッチャーは多くありません。
セリーグで小園を20-0とかで圧倒的に抑えているピッチャーはいないはずです。
小園は左キラーで有名な巨人高梨からもそこそこ打ってるイメージです。
送りバントの効用
昨日の試合、さっそく1死1塁で7番持丸に打順が回りました。
2回表0対0、1死1塁。打者7番持丸、投手大野。
持丸はバントの構えをせず、ただヒッティング。いつもの作戦。
結果は4球三振。2死2塁。
私の作戦は1死1塁で7番持丸に 送りバント でした。
野球を知らない素人は
「2死2塁で8番なら、8番が申告敬遠されて9番床田やんけ!」
と思うでしょう。
その通りです。私の狙いもまさにそこなのです。
私は試合前、
「大野雄大に勝つには、7番持丸に送りバントをさせろ!」
と高らかに宣言しています。
私だってスモールベースボールは得意中の得意技です。
— ひが (@higashidesedai2) September 1, 2026
今日のスタメンを見たら2対1の勝利を目指すべき。
大野の出来次第では1死1塁で7番持丸にバントもあり得る。9番が床田だからです。
床田の打撃がいいといっても床田は走れません。だから7番には絶対反対。だけど持丸で送って床田で打つのは賛成だ。
9番が床田だからというスケベ心ではありません。
私は9番が黒田でも九里でも7番持丸にバントさせます。「1死1塁で持丸が大野から得点する確率」より「2死2塁で投手が大野から得点する確率」の方が高いと思っているからです。
持丸はスイングがキレイで小力があります。83試合6本塁打はチームでも上位です。
だが持丸の長打に期待する作戦は勝率が低いです。6位の野球 です。
当たればキレイ。データとハイライトしか見ていないド素人の期待値は高くなる。
しかし全知全能の玄人は野球を50年見ている。
ここで持丸に簡単に打たせてくれる投手だったら、プロで100勝以上できませんよ。
2死1塁となって8番勝田。二ゴロ。チェンジ。
3回表の攻撃は9番床田からであります。
野球のつながり
2回表の今のカープの攻撃。
7番持丸の打席で走者1塁。8番勝田の打席でも走者1塁でした。走者は進んでいません。
この時の投手心理、大野の心理は
「まだまだラクチンだ」
であります。実話です。
「走者1塁で7番8番」は「走者なしで7番8番」とほぼ同義語です。持丸と勝田に一発がないからです。
「持丸に一発はある!」
たわけ。そんなことを言い出したら勝田にも一発はある。
私が言っているのは0対0の序盤から大野に重圧をかけ、チーム全員で点を取って行こう という話です。ディス・イズ・スモールベースボール です。
素人なデータ野郎は
「持丸のOPSはホニャララ。大野との対戦打率はホニャ」
しか言えない。みんな本に書いてあることばかり。
全知全能のベテランは
「野球は個じゃなくて線」
だと知っている。アホの原辰徳でも知っている。
持丸のバッティングに期待するのはきれいごとで素人の妄想。
玄人の構想では持丸・勝田はポイントゲッターではなく潤滑油です。塁に出る人つなぐ人。
持丸で送っておけば、2死2塁で8番勝田。この時の大野の心理は
「ちっ、少しめんどくさいな」
です。お前でもわかるだろ。
なぜプロで100勝もしている大野がルーキー相手でめんどくさいか?
得点が0対0だからという理由もありますが、それ以上に大きいのが
カープ先発が床田寛樹だから
です。
OPS野郎は味方の先発投手がエースであっても、谷間であっても発言が同じです。だから私に素人扱いされるのです。
いいですか。
大野は2回表2死3塁で早くも
「1点もやれない」
という焦りを覚えるのです。なんでかというとカープの投手が床田だからです。
森翔平ならば大野は
「勝田を歩かせるくらいなら、1点やった方がマシ」
と考えるのです。大野の目的はOPSでも対戦打率でもなく、チームの勝敗だから です。
当たり前ですが大野はてめえの個人成績のために野球をしていません。
大野はチームの勝利のために野球をしています。
2死2塁で勝田にヒットを打たれても1点取られるだけです。8番勝田を歩かせて上位に回されると大量失点に繋がります。だったら1点やってもいい、最少失点で終わらせたい。
ところが今日の相手は床田です。
「1点やるとチームが後々苦しくなる。俺もエースだ、逃げられん」
となるのです。これが線の野球です。繋がっているのです。
言っときますが逆もまた真なりです。
床田だって先に失点すると苦しい。だから1死無走者でも持丸のサインに何度も首を振っていたのです。
持丸もよく頑張っていますが、あいつは迂闊なインコース要求が多すぎる。大野との試合でもボスラー細川のインコースに投げ過ぎる。
3回裏0対0、2死2塁。打者1番福永、投手床田。
カウント2-1で持丸は外スラを要求。福永は見逃してカウント2-2。
次の要求は内角ストレート。結果はバットをへし折り三ゴロ。チェンジ。
結果は見ていてスカッとするナイスボールでしたが、かなり重要な勝負所でバッターが待っている内角ストレートを投げ込むのは危険だと思いました。
結果は見事でしたが、事故の起きるリードだったと思います。
持丸は「床田だったから要求した」と言うでしょうが、持丸は結構誰にでも頻繁に内角ストレートと内角カットボールを要求します。危なっかしいなと思うことが多々あります。
送りバントの効用
試合は進み、4回表。
0対0で5番キクがヒット。無死1塁。
私が試合前、17時45分くらいにポストした場面がやってきました。
「無死1塁で佐々木泰にバントさせなさい」
新井が「今日は2対1で勝つプランだ」と言えば納得しますよ。だったら守備要員で守り勝つ野球をやろうよ。
— ひが (@higashidesedai2) September 1, 2026
点を取りたいのか守り勝ちたいのかが全く見えない。
守り勝つなら6番佐々木泰に送りバントをさせないといけませんよ。7番8番に一発がないんだから、送ってピッチャーの打撃にも期待しなさいよ。
新井はやっぱりやりませんでした。
6番で送りバントしないのは確かにセオリーです。9番が投手だからです。※参考記事
しかしね、カープ打線が当たっていないこと、相手が大野であること、こっちもエースであることなどを考えると
「真正面から打つだけではいけない。何か作戦を立てないと」
と考えるべきであります。私なら6番佐々木泰に送りバントさせてました。
私の狙いはこの回に得点することではありません。
私の狙いは 7回表に得点すること です。そのために4回表に送りバントするのが私の作戦です。
結果は佐々木泰が四球。これは大野の痛恨のミス。無死12塁。
「新井よ、ここでバントだぞ!」
私は吠えました。さすがの新井もここは送りバントの構えを見せました。
新井はなぜ泰でバントしないで、持丸バントだったのか?
これもさっきのセオリーと同じです。7番の送りバントは8番を敬遠できないのです。
7番持丸が送りバントすれば1死23塁で8番勝田。中日が8番勝田を敬遠すれば1番名原に回ります。よってカープは得点圏で8番9番で勝負できます。
6番泰がバントすれば、中日は8番を敬遠します。カープは得点圏で7番9番で勝負しなくてはならない。
まあもうこんなセリーグの野球を覚える必要はありませんよ。来年からは頭を使わないDH野球。
素人が喜びそうな個人軍の野球になります。
とにかく新井は持丸にバントさせました。
勘違いしないでもらいたいですが、私の作戦は「持丸に何が何でも送りバント」ではありませんよ。
相手が強烈なバントシフトを敷いてくればバスターしてもいいんですよ。要するに持丸は走者23塁か13塁を作ればOK。
結果的にこの回はバント成功でしたが、持丸の1球目にバスターの構えを見せたのはたいへん良かった。持丸は頭を使ってます。
んで2球目に送りバント。またこれも真正面へのヘタクソなバントでしたが、2塁走者はキクでした。だから成功しました。キクの走塁はさすがです。ミスがありません。
ちなみに3回表にも無死12塁のチャンスがありました。この時は2番大盛に打たせて二ゴロ。1死13塁。
新井はなんで持丸バントで大盛強攻だったのか? 大盛の次はクリーンアップなのに。
最大の理由は2塁走者が床田だったからです。12塁のバントで2塁走者の床田を3塁へ送るのは至難の業です。キクでもできるかわからんよ。最近のキクはバントミスが多いから。
これが走者森下ならまだあり得る。森下はスライディングが上手いから。
床田はスライディングができません。ヘタじゃなくて、できないのです。12塁の送りバントで3塁セーフはまず99%不可能。
それに大盛も持丸並みにバント下手。無死12塁で打たせて1死13塁が御の字です。実際結果もそうなりました。
この時素人のアナウンサーが
「今の打球で3塁をアウトにできませんか?」
と聞いたら権藤さんは
「そんなアホなw 無理に決まってます」
とおっしゃいましたが、私は床田がスライディングをできないことを知っていたので、
「投げても面白い」
と思いましたね。1点勝負でしたから。
とにかく話は4回表。1死23塁となり勝田凡退、床田凡退で結果は無得点。
データ上では勝田が大野に弱くなり、左投手にも得点圏にも弱いというレッテルを貼られました。
しかし私の評価はアップします。1死23塁で ボール球を2球見逃した からです。
大野はここで ほんのり汗をかき始める んですよね。誰もそんなとこ見てやしねーでしょうが。
実際に汗をかいたかどうかは見えませんよ。ドーム球場はエアコンが効いてますから。
だが大野に重圧は確実にかけられている。持丸とキクが送りバントを成功させたからです。
2回表もバントやっときゃ、大野は2回にも汗をかいてました。3回は上位打線で汗をかかせました。4回表の汗はこの試合2回目です。
「よしよし、これで3回目は決壊するぞ」
と思いながら4回表を見てました。勝田は大野に6球、床田も頑張って大野に6球投げさせました。この12球は大野へのボディブローとなりました。カープは7回表に5得点しました。
辰見の代走24盗塁
「お前はそんなめんどくさいこと考えながら野球やってんのか」
「パワーが全てを凌駕する」
これがメジャーのアホ野球。力を使うアホ野球。
お前らはそれでよい。脳みそ使わないで筋トレと機械を使いなさい。
NPBのピッチコム導入も昨日正式決定。
これで捕手の強肩は 全く無意味 となりました。
だってピッチクロックとピッチコムの導入は時短のため。牽制球の実質禁止を意味します。
大谷翔平はこのルールのおかげで50-50というバケモノのような記録を達成しましたが、私のようなセコいスモールベースボール信者なら 100盗塁 を目指せます。
こっちには代走だけで30盗塁するヤツがいるんですよ。牽制球と長いセットがなくなってみ。ぷくくやで、ホンマ。
本日のゲームプラン
涌井 vs 健矢。
涌井も大野と同じエース格。左の大野でもモンテロを外すんですから、今日もモンテロはベンチスタートでしょう。
ファビアンと坂倉が当たってないと言いましたが、それでポジコロしてちゃいけません。
昨日も大盛が走者を進めて3番4番が凡退しましたが、ゲームプランとしてはそれが大正解。今日もそれで行け。
ファビアンは昨日1タコ 3四球 です。相手はファビアンが不調でも怖いのです。
新井はそれを素人同然に
「過去の対戦打率が悪いから」
とモンテロ末包をスタメンから外します。
そりゃ外角低めにスライダーを決められれば打てませんが、甘くなりゃ一発打つのがこいつらです。
狭くなったナゴヤドーム。ホームランを打てるヤツを並べるべきだと思います。
ホームランを打った奨成でも構いませんが、私は末包を上げてあげたい。
あいつ今季一軍ゼロなんですよ。
ゼロと言えば堂林翔太も今季一軍ゼロであります。
アツもゼロだがアツのクビはない。
堂林のクビはあります。ありますと言うか、このままでは 濃厚 です。
言いたかないが言わないといけない。
堂林翔太の現役生活は今シーズン限りとなる可能性が 非常に高い。
言いたくありませんが、言っとかないといけない。
堂林のプレーを見られるのはあと1ヶ月かもしれません。
今週は由宇で6連戦。台風が来る前に行っといた方がいいですよ。