野間峻祥2018年の起用法について

2018年の起用方法を考えるシリーズ。今日は野間峻祥(4年目25歳)です。
野間は代走のスペシャリストなのか、それともレギュラー争いをする選手なのかを考察します。

 

2017年の野間の主な成績
【1】代走起用50回。その時の得点24。生還率.480
【2】10盗塁5盗塁死 成功率.667
【3】打撃成績 74打数14安打 出塁率.259

 

野間の1年目は127試合出場。
2年目は21試合。3年目の2017年は98試合。
試合数以上に2017年の野間の躍進には目覚ましいものがありました。
胃がんで戦線離脱した赤松の穴を埋め「代走のスペシャリスト」として大いにその存在を世に知らしめました。

 

独自の調査によりますと「代走野間で勝った試合」は昨シーズン3試合ありました。(ひが調べ)
これが多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、「代走」で勝った試合が3試合もあるというのは脅威的な成績だと思います。
その3試合というのは最後に記しておきました。昨シーズンの野間選手の素晴らしい破天荒プレーとともに後ほどお楽しみください。

 

で、本題はこのスペシャリストを今季、どうやって起用していきますかという問題。
貴方ならこの「リアルぴの」を最強カープの中でどう起用しますか?
スタメンですか?
それとも赤松真人や鈴木尚広みたいに「ここぞの切り札」で起用しますか?

 

私ならこうです。

 

「8番レフト野間」
これは賛否両論あるでしょう。
実は私も最近まで「野間は切り札としてベンチに残しておきたい」と考えておりました。

 

しかしですね、やはりここはもう一度「育成のカープ」を世に知らしめるべきと考え直しました。
2018シーズンの目標を「ただ勝つこと」とするなら、野間を切り札で使うのがベターでしょう。
しかし2018シーズンの目標を「育てながら勝つ」とするならば、やはりこのロマンの塊には打席数を与えたくなります。

 

このロマンの塊の中には堂林翔太も含まれています。
野間25歳、堂林26歳。
この二人に今季200打席ずつ与えてもいいんじゃないですかね。
打順は7番8番で。

 

普通に考えるとレフトには松山とバティスタがおり、二人とも「四番を狙う」と発言。
実際、この二人はケガなく出場すれば「鈴木誠也並みの成績」を残せるでしょう。
ただこの二人をシーズンフル出場させたら1番から8番まで隙の無い完璧なオーダーとなり、それはもう「ロマン枠」が完全撤廃されるわけです。
これはちょっと寂しい。チームの新陳代謝と言いますか、若手の突き上げの芽を摘む恐れがあります。
暗黒時代のカープは四番栗原以外、みんなロマン枠だったんですがね・・・
黄金時代だからこそもう一度「育成のカープ」に戻りましょうよ。
野間と堂林も育てましょう。

 

■育成のカープ新オーダー
1番田中
2番菊池・西川・庄司
3番丸
4番誠也
5番松山・バティ・エル
6番安部・西川・美間
7番會澤・坂倉
8番野間・堂林

 

固定するのはショート、センター、ライトのみ。
右投手相手にファースト松山、レフト野間
左投手相手にファースト堂林、レフト松山orバティスタ

 

いつの時代においても難しい「育てながら勝つ」というパズル。
「レフトバティスタ、ファースト松山」がベストなラインナップであることは間違いありません。
ですが、今回は敢えてこの最強オーダーでフルシーズン戦うことに異を唱えてみます。
2018シーズンの目標を「育てながら勝つ」や「向こう10年、黄金期を継続する」とするなら、中堅の野間と堂林にもチャンス(打席)を与えていくべきだと思います。

 

2016年は野間の2年目。一軍出場は前年の127試合から21試合へと激減しました。
しかし彼はこの年ウエスタンで400近く打席に立ち、本塁打7本、三塁打6本を放っています。
今話題の松坂大輔からもホームランを打っています。
そして2016年の秋季キャンプで東出コーチから
「野間はバッティングを掴んだね。来年(2017年)の今頃は侍ジャパンに入ってるよ」
と言わしめました。
しかし2016年12月、赤松選手の胃がんが発表され、2017年の野間は赤松選手の穴を埋めるべく「代走のスペシャリスト」として活躍。
2017年の打撃はなんだかまたちっちゃく当てに行くスタイルに戻っており、少々ガッカリしました。

どうです?
野間は「あともうちょっとでレギュラー」ってとこまで来てると思うんですよ。
今シーズン、野間に200打席与えたら面白いことが起きると思いますよ。
彼は打撃のみならず走塁も守備もまだまだ粗削りで「力ずく」です。
彼の走塁もまだまだ伸びると思うんです。
見たくないですか? 私は非常に見てみたいです!

おしまい

 

【参考記録】
 2017年野間の破天荒プレーまとめ
 ◎は「野間で勝った」と思われる試合

 

〇ワイルドピッチで2塁からホームイン
5月14日マツダスタジアム、巨人戦。
8回裏5-1。カープ4点リード。
1死2、3塁。打者石原。
カウントツーワンから石原スクイズも、フォークボールがワンバウンド。石原空振り、キャッチャーも後逸。
キャッチャー小林が一瞬ボールを見失う。この小林の「首振り」を見て野間は2塁からホームに突入。
ものすごいスピードのヘッドスライディングはギリギリセーフ。7-1でカープのリードは大きく広がった。
〇前進守備?何それ?うまいの? その1
5月17日マツダスタジアム、DeNA戦
7回裏、1-0でDeNAがリード。先頭打者の松山がヒット。無死1塁、代走野間。
送りバントで1死2塁。代打・西川龍馬が一二塁間をゴロで抜くヒット。
ライト梶谷はセカンドのすぐ後ろあたりで捕球するも、その時野間はもう3塁を蹴っていた。
強肩梶谷は諦めずにいいボールをバックホームしたがキャッチャーはタッチできずにホームイン。1-1同点。
〇セカンドゴロ2つで1点
6月4日マツダスタジアム、ロッテ戦。
大量リードの8回裏1死、守備固めの野間に打席が回る。
投手大嶺。野間の打球はセカンドゴロ。野間の足を知らないのか、ロッテの鈴木大地はセカンドゴロを待って取る。
野間楽々セーフ。鈴木痛恨。

野間が1死1塁から盗塁。ロッテの大嶺-吉田のバッテリーはウエスト。

2塁はアウトのタイミングだが送球がそれ野間は3塁へ。この時の3塁へ行くスピードがまた凄くて「やっぱこいつマジやばいな」と唸らされる。
続く1番田中広輔のセカンドゴロも前進守備のセカンド正面だが、野間はホームへ猛ダッシュ。
確かに高いバウンドではあったが、これも野間ならではの走塁。普通は突っ込めない。鈴木大地は呆れつつ1塁へ送球。
〇2塁を行き過ぎてアウト
6月13日三次きんさいスタジアム、オリックス戦。
薮田vs金子千尋の息詰まる投手戦、0-0の7回裏2死1塁、松山の代走で出場。
金子の牽制の網をかいくぐり果敢にスタート。
2塁セーフ!・・・と思いきや、ベースを踏んだところで勢い余って一回転。
野間の足がベースから離れタッチアウト。スリーアウトチェンジ!
三次のお客さんはため息とブーイング。
いやなムードの中、次の8回表をしれっと三者凡退に抑えた薮田和樹。この日、8回無失点の好投で金子に投げ勝ち6勝目を挙げた。
野間が2塁を行き過ぎたことに河田コーチは「これにびびってスタートを切れなくなったら終わりだぞ!」と激励。
この「盗塁死」がもし「盗塁成功」であったなら、2017年の野間の盗塁成功率は.733となり、盗塁死が多いというイメージを覆すことができたのだ。
余談だが河田コーチは鈴木誠也がライト前の打球に突っ込んでボールを後逸し、走者一掃のエラーをした時も「次もまた突っ込んで捕りに行け!」と誠也を激励している。
これにはたいへん感動した。いいチームだ。「俺が責任を取る!」的なコーチは頼もしい。
実際、今、激しく前にチャージしてくる外野陣はセリーグにはカープしかない。
他の5チームはみんなミスをしないように待って捕っている。
◎前進守備?何それ?うまいの? その2
7月19日甲子園、阪神戦
8回表、4-3と1点勝ち越した直後、新井の代走に野間。
安部のタイムリーヒットで2塁からホームイン。5-3
ライト福留、前進守備から好返球を返すもギリギリセーフ。
野間のあまりのスピードに阪神ベンチも甲子園のファンも呆れる。
この後カープ打線は意気消沈した阪神リリーフ陣から8回9回で11点を奪う猛攻。
11点を奪われたタイガースは、この日センターで出場していた西岡剛が試合を諦めたかのようなチンタラ返球をした。
◎センター前ヒットで1塁からホームイン
8月3日甲子園での阪神戦。これぞ野間!といえる2017年のベストプレー。
9回表5-3、2点ビハインドの1死1、3塁。野間はまたもや松山の代走で1塁、同点のランナー。
代打・西川龍馬の打球は右中間へ。スタート切っていたとはいえ、野間はこのセンター前ヒットで1塁から同点のホームイン。
ツーベースじゃありません。西川は1塁止まりです。なのに野間はホームイン。
私も当ブログで「コリジョンルールは野間のためにあるのか!」と絶叫しました。これは凄かった。
しかし実はこの試合はこのまま引き分けで終わり、厳密に言うと「野間で勝った試合」にはなりませんでした。
〇前進守備?何それ?うまいの? その3
9月5日マツダスタジアム、阪神戦
7回裏2死無走者。5-5の同点。投手は左腕の高橋聡。
四番松山がポテンヒットで出塁。代走野間。
打者は5番ファースト安部。
誰がどう見ても「盗塁みえみえ」の場面で2球目にスタート。
ど真ん中ストレートを打者安部は見逃し、2塁はギリギリセーフ。
安部はツーツーからライト前ヒット。ライト糸井もノーバウンド返球を見せたが余裕のホームイン。
6-5とカープが勝ち越しに成功した。
なお9回表に今村が打たれ6-7。9回裏1死無走者。打席に四番野間。
阪神ドリスの158㎞を三遊間に転がして内野安打。
続く5番安部に逆転サヨナラ2ラン! カープ優勝マジック12が点灯! 貯金30!
安部、念願の「覇気Tシャツ」も発売されました。笑
◎バッターはアウトなのに野間は2塁でセーフ
9月6日マツダスタジアム、阪神戦。覇気Tシャツの翌日。
3-1、2点ビハインドの8回裏1死1、3塁。野間はまたしても松山の代走として1塁へ。
続く5番新井はセカンドゴロ。2塁の上本兄はセカンドベースを踏むもスタートを切っていた野間の足が一瞬早く2塁はセーフ。
打者走者の新井は悠々1塁アウトでしたから、この野間の「2塁セーフ」がいかに破天荒だったか、わかるというもの。
この間に三塁走者が帰り3-2。
野間は2塁に残り2死2塁。続く6番安部がタイムリーでカープ3-3の同点。
ちなみにこの時、ライトの糸井は走者野間に焦ってしまい打球を後逸する。安部は三塁まで進んだ。野間の威力は目に見えない場面でもいかんなく発揮されたのであった。
その後、試合は同点のまま延長11回まで進み、會澤のサヨナラタイムリーで4-3。カープ勝利でマジック10。
これは完全に「野間で勝った試合」でした。
〇投手の打席で単独盗塁
9月9日ナゴヤドーム中日戦
野間は久しぶりのスタメン出場。
1-0カープ1点リードの2回表、2死から四球を選んで出塁
2死1塁で走者野間、打者は9番の岡田明丈。
カウント1-1から単独スチール。余裕のセーフ。
サインプレーなのか自分の判断なのかわかりませんが、2死で打者が投手という場面での盗塁は「成功率100%」であったとしても100%あり得ないプレー。
この驚天動地の盗塁直後、なんと岡田明丈がセンター前。
もちろんセンターは前進守備を敷いており、打球もライナー性の鋭い打球。
にもかかわらず悠々セーフで2点目のホームイン。
中日ベンチを「なんじゃ、この野球は・・・」と呆れさせ、相手の集中力を奪った野間の変態的走塁でした。

おしまい
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ありがとうございました。

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