金本監督がデイリースポーツに語ったCS案が面白い。
■金本監督のCS案
「日本シリーズを４チームでやるんよ。リーグ優勝の２球団は自動的に日本シリーズ進出。そしてセの２位とパの３位、パの２位とセの３位がたすき掛けで戦う。２位は２勝、３位は３勝で日本シリーズ進出。ＣＳで勝ち上がった２チームが、それぞれリーグ優勝したチームと日本シリーズファーストステージとして戦う。当然これにも何らかのアドバンテージをつける。この制度だと、巨人対阪神の日本シリーズもありうるよな」
これ非常に面白いですね。
セリーグ同士の日本シリーズが嫌なら、たすき掛けをやめればいいし。
ん？
となるとそれは現行とほぼ同じ制度か・・・
しかし現行の「CS・FINALステージ」を「日本シリーズ・1stステージ」と呼ぶだけで、ずいぶん負けた時の悔しさが和らぐ気がしませんか。苦笑
カープの小窪哲也がテレビのインタビューで
「ペナントを独走したのに、CSで負けて悔しくないですか？」
と尋ねられた時、
「いや、現状はそういうルールだから仕方がない」
みたいな正論を吐いておりました。
全くです。
DeNAに負けたんでグチャグチャいう人もいましたが、多くのカープファンは納得していましたよ。
事実DeNAはカープにも強かったですし、短期決戦にも強かった。
32球団のMLBではポストシーズンゲームが異様に盛り上がりますよね。
地区シリーズが最大5試合×2地区×2リーグで最大20試合
リーグ優勝決定シリーズが最大7試合×2リーグで最大14試合
ワールドシリーズが最大7試合
ワイルドカードゲームもいれたらもう2試合
で、ポストシーズンゲームは最大で43試合も楽しめます。
チーム数が多いからプレーオフもまさにトーナメント気分で面白い。
ワールドシリーズで優勝するチームは3勝＋4勝+4勝で11勝する必要があります。(ワイルドカードゲームを除く)
12球団のNPBではポストシーズンは
CSファーストが最大3試合×2リーグで最大6試合
CSファイナルが最大6試合×2リーグで最大12試合
日本シリーズが最大7試合
で、合計が25試合です。
MLBと大きく異なるNPBのポストシーズンゲームでは
「同一リーグの試合が多い」
ことなんですよね。
ここが金本案の優れているところ。
CSファーストの2位3位対決を、セパの「たすき掛け」とする案。
この案ならば仮にCSファイナルのカードが「カープ対DeNA」になったとしてもDeNAはパリーグ2位の西武を破って進出することになるわけで、ちょっと日本シリーズ的な「インターリーグ感」が醸しだせます。
そして先にもふれた「呼称」の点。
「ペナントを制したリーグ優勝チームがCSファイナルで敗れて日本シリーズに進出できなかった」
という呼び方が無くなり、
「ペナントを制したリーグ優勝チームが日本シリーズ1stで敗れた」
という呼び方に変わります。笑
いくぶん熱狂的なファンの感情も和らぐんじゃないでしょうか。
金本案、おもしろいですよ。
しかし金本監督もふれておられましたが、
「同一リーグのチーム同士での日本シリーズファイナル」
が実現する可能性があるという点が問題視されますね。
「優勝していないチーム同士が日本シリーズを戦う」
という可能性は現行制度でも同様です。
しかしセリーグ同士で日本シリーズファイナルを戦うというのはさらに論議を呼びそうです。
2017年で言えば、セリーグ2位の阪神とセリーグ3位のDeNAが日本シリーズを戦うというもの。
ん？
結構面白そうですけど。笑
図にしますね。
パ1位ーー
＿＿
パ3位ー＿
セ2位ー
パ2位ー＿
セ3位ー ＿＿
セ1位ーー
(図にできませんでした！)
ま、こういう感じです。
セ2位はパ1位のブロックに行きますということ。
よってセ2位の阪神が日本シリーズファイナルに進出するには
【1】甲子園で楽天を破る(2勝1敗でOK)
【2】福岡ドームでアドバンテージのあるソフトバンクを破る(4勝2敗以上の成績)
が条件となります。
・・・
面白いですね、これ。
私はイイと思いますよ。
セ3位のDeNAは阪神と同じように
【1】西武ドームで西武を破る
【2】マツダで広島を破る
で日本シリーズファイナルに進出できます。
ここまでやったんならセリーグ同士、パリーグ同士の日本シリーズもOKじゃないですか。
説得力あると思いますよ。
セリーグ優勝チームが負けても相手が「パリーグのチーム」か、あるいは「パリーグを破ったセリーグのチーム」なので、ちょっと日本シリーズ感のある中での敗退となります。
どうですか、カープファンのみなさん。
CSで負けた悔しさが幾分和らいできませんか？笑
