菊池のヘッスラに「生涯広島宣言」を見た!

ええそうです。
また妄想ですよ。
あまり真剣に聞かないでください。
与太話ですから。

昨日の試合、私には菊池涼介の「俺は生涯、広島カープや!」って心の声が聞こえてきました。
そのシーンは3点目の一塁へのヘッドスライディングのシーンです。

えっと何が何だかわからないですよね。
順番にご説明します。

もくじ
<1>一塁へのヘッスラ
<2>天然芝の球場
<3>FA移籍と選手寿命

<1>一塁へのヘッスラ
5回裏2-0。カープが2点先制して、なおも2死2、3塁のシーン。雨でぬかるんだグラウンド。
打者・菊池の打球はショートの前に転がるボテボテのゴロ。
突っ込んでくる倉本、素早く捕って一塁へ送球!
キクはヘッスラ! セーフ! 3対0!

天気とグラウンド状態を計算して打った菊池の打撃。
今シーズン何度となく見た光景です。
あの場面、ぬかるんだグラウンドで、おそらく菊池は綺麗なライナーよりも三遊間の深いところにゴロを打つほうが「何かが起こる可能性が高い!」と考えていました。
もしかしたら打つ前から「うまく転がったら一塁にヘッスラ」までイメージしていたかもしれません。
この男はいつも「2手3手先」を見ていますから。

そしてイメージとはちょっと違いましたが、なんとか転がしてダメ押しの3点目をゲット。
この3点目は「雨天コールド」を宣告する審判団の背中も押し、DeNAサイドにも「雨天コールドもしょうがないな」と諦めさせる力にもなりました。

ここで問題。
このように菊池選手は年間に何回「一塁へのヘッドスライディング」を試みているでしょうか?

正解は・・・

知りません! ←オイ!

私の「印象」では10回ぐらい。
たぶん「実際」は7回くらいでしょうか。
おヒマな方はまた詳しく調べてください。

たぶん年間7回くらいだと思いますよ。
確か今年のWBCでもやってましたよね(←記憶だけです。調べてませんよ)

菊池がレギュラーになってからは、毎年一塁へのヘッドスライディングをやっています。
特に膝を故障してからは、増えてるように感じます。

何が言いたいかと言いますと、私は先月まで
「キクの一塁ヘッスラをチームとして禁止してほしい」
と思っていたんですよ。

だって一塁にヘッドスライディングしてケガする選手がいっぱいいるじゃないですか。
菊池涼介は「代わりのいない選手」です。
ああいう危険なプレーは控えてほしい、と以前から思ってました。

ところが違ったんですよ。
と言うのも1か月前、菊池本人が雑誌のインタビューで
「一塁に滑り込むのは足に負担をかけないためだ」
と発言したのです。

ええっ!そうだったの!?

事実、昨日の試合後も石井一久のインタビューに
「走り抜けてケガをするよりかは、安全かつ早くスライディングができると思った」
と答えています。

私、昨日、ニック=スタビノアのことをブログに書いたんですよ。
ええ、あのニックです。誰もが知ってるあのニック。
そう言えば彼も「一塁に駆け込んで」肉離れを起こしたんですよね。
前田智徳の悪夢も一塁ベースでした。

キクは「自分はヘッスラのほうがケガをしない」と言うのです。
確かにクロスプレーではベースを踏む足に力が入ります。
ブチッとなりそうでコワい。しかも昨日は雨で一塁ベースも濡れてましたし。
なるほど、ヘッスラが「逆に安全」なのか・・・これは目からウロコでした。

<2>天然芝の球場
昨日のコールドゲームはしょうがないですよね。もともと野球は空の下でやるものです。雨はつきもの。昨日は肌寒いナイター。
甲子園の第2戦が「異常事態」だったんでしょう。昨日のコールドゲームは「通常の判断」だったと思います。

カープもDeNAも5回で試合が終わることも想定しながら戦っていたはず。
だから筒香の打席で梶谷も盗塁しましたし、8番9番の前で龍馬が送りバントをしたのかもしれません。
ドーム球場にはない雨の日の駆け引きです。

実は十数年前、カープが新球場を作る時、当初はドーム球場を計画してたんですよ。
しかしその後、建設費が高いとか、ファンの「ドームはイヤじゃ!」という声もあって、その後ドーム球場計画を変更。現在のボールパーク構想を打ち出しました。
このニュースは嬉しかったですねえ。小躍りしましたよ。
やっぱ私は青空と芝生の中で躍動する野間と菊池が見たいです。
ちなみに私自身も外野手なんで「風のない野球」も考えられないです。笑

今、NPBで天然芝と土の球場って、マツダ、甲子園、コボスタ宮城の3つだけ。
これ、今後のFA選手の移籍先の「重要条件」に加わってくる可能性があります。

<3>FA移籍と選手寿命
そう、これからのFA移籍には「本拠地が天然芝か否か」が大いにクローズアップされてくると予想します。特に野手の場合。

「んなこと、わかっとる! 昔からそうやんけ!」
って方もいらっしゃると思います。

松井秀喜がメジャー移籍に踏み切ったのも、アメリカの球場の多くが天然芝だから、という点も一因となりました。
しかし、これからはその傾向がもっともっと顕著になってくると予想します。
なぜなら21世紀の野球選手は「あんこ型」から「アスリート型」へと変化していっているからです。

広陵高校の中村奨成君も典型的な「アスリート型」の野球選手ですよね。
柳田悠岐や鈴木誠也もそう。

アスリート型とは総合的な身体能力が高いと言うか、5ツールプレイヤーと言うのか・・・
とにかく「野球だけでなく、バスケやフットボールをさせてもスゲエ!」ってプレーヤーが、私の言うアスリート型のイメージです。
昔で言うと秋山幸二や緒方孝市。新庄剛志もそう。とにかく「運動神経抜群!」ってこと。

んで、こういうアスリート型野手には「全盛期が短くなる」宿命があると思うんですよ。
どうしても体への負担が大きくなりますから。
打つことは長くやれても、守る投げる走るってプレーは「消耗しやすい」と思うのです。
そうすると土と天然芝の球場が見直されてくると思うんです。事実メジャーはそういう流れに変わってきました。

今後はもっとアスリート型プロ野球選手が増えてくると思います。
そうなると、本拠地のグラウンドが土かどうかって問題は、ますます重要度を増しそうだと思うんですよ。

<4>結論
だから私には菊池の生涯広島宣言が見えたんですよ。←気が早い!
なんでそうなるのか?
それはキクもアスリート型の内野手だから。
そして守備と走塁にこだわりを持った選手だからですよ。
一塁ベースを駆け抜けるのが怖いと考えるほど、菊池の膝はギリギリの状態です。
膝が悪いのは分かってたことですが、昨日の一塁へのヘッスラを見てますます感じました。

今年のキクの補殺数は407。
「500以上」が当たり前だったキクが今年は100以上も補殺数を減らしているんです。
今シーズンは5月頃からずーーーっと足の具合がよくありませんでした。守備範囲も狭かった。
点差が開くと代走や守備要員に交代させられる場面が何度もありました。

今後、キクの足の具合がどうなるかは誰にもわかりません。
しかしキクが30歳でFA権を獲得したとして、彼が人工芝の本拠地を選択する可能性はすこぶる低いと感じたわけです。

「じゃあ、楽天や阪神ならあり得んの!?」
「人工芝の技術がもんのすごく進化して、クッションが良くなったらどうなる!?」
「メジャー移籍は完全にないんか!?」

と言うご質問には、お答えできません。わかりません!
これは願望と言うか妄想です。
菊池にはマツダスタジアムが似合います。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感