3番平川・4番佐々木泰は無邪気なアホ野球です

2026.3.17(火) WBC 

イタリア 2-4 ベネズエラ マイアミ 

7回表2死からベネズエラが4連打で3得点。解説の内川聖一は「打線の集中力がスゴイ!」と大興奮してました。

今日は得点の入るチームと入らないチームの違いについて語ります。

 

ジェリーと森下

2026.3.17(火) 

オリックス 2-1 広島 京セラD 

昨日の相手は沢村賞候補のジェリーでした。※参考記事

前回はパーフェクトに抑えられたので「クイックでも投げられるのかどうか」が気になったままでしたが、昨日見るとクイックも牽制も全く問題ありませんでした。というか 上手い です。公式戦になればジェリーは走者なしでもクイックを使ってくるでしょうね。

 

カープ森下も悪くはなかったが良くもなかった。坂倉とのシンクロ率が前回より格段に上がってたのが好材料。

森下って顔のわりにコマンドがけっこうアバウトなんですよ。里中みたいにコントロールビタビタではありません。

森下はけっこうアバウトにストライクを投げ、走者を出すと力でねじ伏せるスタイルです。若い頃は155km出てたので、それで日本代表と沢村賞候補だったんですが、近年は150kmしか出ないので、大事なところで勝ちきれないのです。

開幕はまず火曜日で行ってもらいますが、岡本やターノック次第では森下が3番手や4番手に落ちる可能性はあります。なんせ今年は「横一線」ですから。

 

中村奨成の打撃

ここから今日のテーマです。

今日のテーマは 大量点の取り方 です。

特に「連打による点の取り方」を解説します。マシンガン打線の作り方。

 

まず日替わりポジコロ打線でマシンガン打線は難しいです。

過去の歴史を見てもらうとわかりますが、2死から連打できるチームはほぼ打線が固定されております。

日替わりポジコロ打線には「走者をためてスリーラン」があっても、「2死から3者連続タイムリー」は生まれにくい仕組みになっております。

なぜか?

それは 選手が人間だから です。データ野郎はマジでこの視点がいつも欠落しています。

 

打順を固定することで、プレーしている選手は「ここで自分は何をすればいいか」がわかるのです。

この感覚を文字で表すのは難しいが、「選手が野球を覚える」とか「頭を使ってアイディアを生み出せるようになる」という感覚です。

 

昨日2番の中村奨成が2度四球で出塁しました。

5回表にジェリーの内角ツーシームを一塁側スタンドに何球もファールして、8球かけてもぎ取った四球。

奨成は1打席目も2打席目もジェリーの150kmツーシームに詰まらされていました。2打席目は1死2塁で1塁へのポップフライ。奨成はライト前を狙ったのですが、ジェリーの力に押されました。

 

その流れで迎えた5回表2死2塁の第3打席。

ジェリーは内角ツーシームを連投。ファールで粘る中村奨成。

奨成は甘い球をセンター返しするタイミングで打ちに行き、きわどいコースはファールで逃げて、ボール球は見逃します。

この打席と次の打席の中村奨成の打撃には内容がギッシリ詰まっていました。やっぱコイツは3番か4番でスタメンの方がいいかなあ…

奨成はアウトになりにくい打撃をしつつ、数字も残せます。長打力もある。

 

中村奨成の打撃が現役選手の誰に近いかというと、ソフトバンクの 近藤健介 に似ています。

驚きましたか?

奨成の力を信じてなきゃ、こんなことは言えないぜ。

奨成の打撃は岡本和真や牧秀悟よりはるかに粘り強く、ヒットを打てて四球も選べる。

積極的だがボール球にはバットを出さない。そのうえで長打もある。右と左の違いはありますが、中村奨成は近藤健介に似ている。

3月時点で奨成と近藤を比較している玄人は私くらいのものだが、7月になればみんなが言い出すぜ。

「中村奨成って近藤健介みたいになってきたなあ」ってね。

 

レギュラー選手の打撃

中村奨成の打撃は既にNPBトップレベルである。近藤・小園・奨成は同じ領域に存在している。

その一つ下のクラスに一流レギュラー選手の領域があります。

1年間ずっとスタメンで、規定打席で打率.300前後の人たち。

カープで言えば秋山やキク。阪神で言えば佐藤輝明・森下・中野とか。近本は近藤や奨成のグループにいる。

 

要するに「チームの主力」の人たちです。

この人たちって自分の役割を理解しています。

例えば金本知憲とか前田智徳とかホームランを打てて首位打者も取れる人が、もし昨日の試合に打順3番でスタメンしてて、2番奨成が相手エースから粘って四球をもぎ取れば、どうなると思いますか?

これは確実に

ギアが上がります。バッターにもギアがあるのです。

 

昭和の言葉ではバッターのギアのことを「集中力が増す」とか言ってましたかね。

山本浩二や長嶋茂雄は走者無しで適当に打ってるわけではないのですが、チャンスになるとアドレナリンが出て集中力が増します。森下暢仁くらいわかりやすくギアが上がります。

ただし闇雲にパワーアップするだけではありません。どこかに冷静な自分も残していて、ボール球を振らない、次の打者に繋ごうという気持ちも残っています。

 

巨人時代の松井秀喜も金本や長嶋と同じ領域でプレーしていました。

投げ損なうと満塁ホームランですが、きわどいコースには見向きもしない、反応もしない。松井の見逃し方は ド迫力 なのですよ。

松井がきわどいコースにピクッとでも反応してくれたら、バッテリーは

「お?次は振ってくれるかも?」

という感じで 夢を抱けます。ポジティブな気持ちで次も腕を強く振れます。

 

ところが外角低めギリギリを悠然と見逃されるとピッチャーは

「どうして反応してくれないんだ?俺はそれ以上のコースに投げられないよ」

とネガティブな気持ちに支配されます。同じ見逃しでもピッチャーがビビる見逃し方とビビらない見逃し方があるのです。

 

WBCの日本vsベネズエラ戦。山本由伸と伊藤大海はメジャーリーガーの見逃し方に全くビビっていませんでしたが、隅田と種市は少しどうだったかな。顔はビビってなかったけど、心はどうだったかな?

松井や金本に悠然と見逃されて平然としていられる若いピッチャーはいません。

データ野郎が「松井なんて外角低めにスライダー投げとけばいいんだw」と気軽に言ってくれますが、松井に睨まれるとそれができなくなるのです。薄っぺらなチャートにはピッチャー心理など書かれていないのです。

松井の苦手ゾーンがここだと書かれてあっても、タマは松井のオーラによって見入られるようにゾーンへすっぽ抜けて、満塁ホームランを打たれるのです。ディス・イズ・野球なのです。

 

今のは満塁ホームランの話でしたが、長打のない打者でもこの「失投を誘うバッティング」は可能です。強いチームはみんなやってます。これが マシンガン打線の仕組み です。

ボール球を悠然と見逃せず、パブロフの犬みたいにいつもハアハアがっついているバッターはピッチャーといつも 1対1で対決している のです。

 

日替わりポジコロ打線の選手は明日試合に出られるかわからない。

打順も7番を打ちたくない。結果が欲しい。監督は横一線とか言ってるし。

するとバッターはどうなるか、明白ですよね。

 

5回表0対2、2死12塁。打者平川、投手ジェリー。

松井と同じような流れで回ってきたルーキー平川。ツーシームをいい感じで捉えたのですが、レフト定位置のレフトフライでスリーアウトチェンジ。

平川は2球目のツーシームを打ったのですが、実はこの場面、ジェリーのようなエース級でも 失投 しています。

ジェリーのタマはキャッチャーの構えたコースより少し中に入ったのです。

中村奨成が粘って獲得した四球は、ジェリーのリズムと心の中をほんの少しかき乱すことに成功しました。

ベネズエラ戦の隅田と種市が「怖い」と感じていたとすれば、昨日のジェリーは「早くベンチに帰りたいなあ」程度のわずかな心の乱れです。

打順を固定していれば、レギュラー選手には「投手の心の乱れ」が見えるようになります。データ表なんかに投手の心の揺れは載っていません。

 

平川はアホに見えて賢い選手です。だから積極的に打ちに行っていいんですが、チームは勝てないというか勝率がダウンします。「ベストを尽くしていない野球」と言わざるを得ません。

エース級だけでなく、スカタンクラスの投手が相手の時も、野球というのは9人で攻撃しないといけないのですよ。9人と言ってますが、実際は自分の前後2人ずつの5人くらいで相手投手を攻撃しています。これが昔から続いている普通の野球なのです。

ベネズエラ打線は自分一人で決めようとしていない。きわどいコースを悠然と見逃して、がっついて来ない。全く焦っていない。こうなると相手は「怖い。打たれそう」と感じて、失投するのです。

ベネズエラ打線はマシンガン打線でした。だから2死から3者連続タイムリーが出ます。アメリカ打線は見ていませんが、たぶんスリーラン打って終わりじゃないか。

 

ポジコロは選手を潰す

新井のやってる3番平川、4番佐々木泰はアメリカ型の個の野球です。バスケで言うワンオンワンです。

打線が繋がっていない。闇雲に若い選手に責任を背負わせて、自分はラクをしている。

28歳の新井貴浩をガマンし続けた山本浩二のような根性を持っているのか?持ってるなら私も応援してやるが、競争とか横一線とか屁理屈こねて泰の打順をコロコロさせたら徹底的に新井を叩く。泰は新井のオモチャではないのだ。

 

私は泰と平川の重圧を軽くして、チームの後ろで小園と奨成をフォローさせたい。チームの最前面に立つのが小園と奨成。必ずしも3番4番が攻撃の最前面ではありません。1番2番が打線の最前面であってもいいのです。

新井が「打線の理想は1番小園」と言ってました。なんだ、わかってるじゃないか、新井よ。

なら奨成が2番か3番。平川2番の3番奨成は繋がるかもしれないな。

 

平川もまだこれから。泰はクソマジメ。

3番4番であいつらを並べると泰が潰れるぞ。平川はまだわからんが、泰はマジメだから28歳の新井みたいになるって心配してるのです。

新井の時はシーツとラロッカが4番に座りました。今もファビアンとモンテロがいるじゃないの。奨成と小園も3番を打てる。

 

新井は何をカッコつけてんのか知りませんが、4番佐々木泰は百害あって一利なしです。

小園と奨成で挟んでやれば泰も打てると思いますが、小園と奨成を3番5番に置くわけにいかない。奨成小園はもっと上位を打たせたい。

昨日も言いましたが、シンプルに6番平川7番泰で固定すりゃいいんですよ。

平成元年に若い岡崎と駒田が6番7番で打点を稼いでましたが、あのノリで行けって言うんですよ。たまには5番6番を打ってもいいが、とにかく3番4番はまだ早いのですよ。ルーキーが潰れるし、打線も繋がらない。

今日はマジメにやれよ、新井兄弟。