2022.2.11(金)
紅組 2-5 白組 天福
キャンプ第3クールでようやく最高のお天気に恵まれました。青空と20度。これぞ宮崎の空であります。その青空にアーチをかけたのは若き中村健人(24)でありました。
今日は頑張って出場した21選手全員の寸評を書きます。長文です。だって久しぶりの試合で嬉しいんだもん。笑
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紅組
1番ライト野間峻祥。
3打数2安打。走り打ちにますます磨きがかかっていますが、それで外角を見極められるのなら問題はありません。1打席目、3打席目は走者なしだったので自由に打ちました。私が目を皿にして注目したのは無死1塁で回ってきた2打席目です。
ボール球を振って2ストライク目を取られ「しまった」と感じたでしょう。解説の木村昇吾は1-1からクソボールを振った野間に対して「サインミスか?」と指摘しましたが、私は単に玉村昇悟のボールが見えていなかっただけだと見ました。
追い込まれてから外のスライダーを左中間にツーベース。野間の打撃もまあまあ見事でしたが、やはり石原のリードがマズい。「まっすぐの後の外スラ」は本当に今の時代じゃ通用しないです。
守備も残念。クッションに手間取り堂林の2塁打を3塁打にしました。送球も不安定です。盗塁も失敗。相変わらずですが走ってアウトは歓迎します。
2番レフト中村奨成。
2打数2安打1四球。全打席出塁。3打席目の1塁線ツーベースは中村奨成らしさが全開でした。
私が目を細めたのは2打席目のセンター前2点タイムリーです。無死23塁で二遊間は前進守備を敷いていませんでした。確実に1点を取るために奨成は転がしてくるか、2ストライクまではフリーに自分の打撃をするか注目していましたが、奨成はファーストストライクをピッチャーの足元に叩きつける打撃をしました。私は感動しましたね。これぞクリーンアップ、返す人の打撃ですよ。
守備機会はナシ。走塁でイイものを連日見せていますが、スライディング直前に歩幅を合わせる動きがまだ少しもったいない。ベース手前で若干ですが減速します。修正してもらいたい。すぐできるだろ、お前なら。
3番ショート韮澤雄也。
3打数0安打。打てる球は結構ありましたけどファールにしました。第3打席で強い当たりを打ちましたがセカンドゴロ。仕方ありませんね。今ショートがいないので今日も試合に出るでしょうから頑張って下さい。
私はニラの打撃を買っていますが、守備走塁には全く期待していません。正隨が2塁を狙ってアウトになったセンター前ヒットはニラが捕るべきショートフライです。
第1打席のボテボテを左投手の玉村にアウトにされたのも情けない。全力疾走を怠っていないのなら足はかなり遅いですね。
20歳の子に何言ってんだ、と我ながら思いますが、一軍に混ざるとどうしてもそういう目で見られます。ガンバ、ニラ。長所を伸ばせ。
4番ファースト末包昇大。
3打数0安打。打撃が荒っぽい。レフトフライはホームランかと思いました。内野ゴロでの全力疾走はエルドレッドみたいで爽やかである。
残念なのは守備機会がなかったこと。末包とケンティーの守備を私は見たいのである。
5番キャッチャー持丸泰輝。
2打数ノーヒット。どちらも対玉村でレフトフライですが、持丸はしっかり引っ張れる子です。
守備も頑張りました。3年目の20歳ですが支配下登録してあげてもイイんじゃないですかね。一軍で使う場所はないですけど、頑張ってるご褒美ですよ。
6番サード二俣翔一。
2打数ノーヒットですが守備も打撃もgoodでした。
7番センター大盛穂。
2打数0安打。ファールで強い打球を打ちました。佐々岡と朝山は「打てる人」を好みます。実れよ大盛。守備もまあまあでした。
8番セカンド上本崇司。
1打数0安打1四球。謎の赤マスク。それじゃボール見えへんやろタカシ。笑
守備も良いプレーがありましたし、1塁ゴロもアウトでしたがタカシらしいナイスバッティングでした。タカシは十分一軍のスタメンで使えます。
先発高橋昂也 3回8安打5失点。
打たれるのはOKですが逆球が多いのが気になりました。トミージョン以降、高橋昂也のコマンドが著しく低下しています。1~2年目はコントロールが昂也のウリだったんですがね。
昨日の昂也はフォークを投げませんでした。カットとストレートばかりでカーブが1~2球でした。
2番手中﨑翔太。1回0安打無失点。
キャッチャー持丸の構えた所にズバズバ決まり、解説の木村昇吾も驚きの声をあげていました。球威もありました。あとは中﨑の体とヒジがこれを継続できるかです。
3番手森浦大輔。1回0安打無失点。
木村昇吾が今日のMVPと言いました。貫禄ですね。森浦だけです、味方の内角をズバズバ攻めてたのは。笑
白組
さあまだ半分ですよ。笑
次は白組です。
1番センター宇草孔基。
宇草はシートからずっとセンターを守っています。理由は「野間の肩をライトで使いたい」「中村奨成をライトで使いたい」ということなのですが、ハッキリ言って宇草のセンターは非常に心配です。誰もそんなとこ見てやしねーだろうが。
後ろの打球にも弱いし、前の打球へのチャージも弱い。左右にはまあまあですが、いつもランニングキャッチなので相手のタッチアップを刺すことは非常に難しいですよ。
打撃は3打数1安打。3打席目のvs中﨑は確かに相手のナイスボールでしたが、手を出さないことには始まりません。相手エースの決め球を打ち返せとは言わないが、せめて粘りは見せてほしかった。1番じゃ使えないぞ。
2番レフト中村健人。
3打数1安打1本塁打2打点。
私は今日も中村健人を否定します。ケンティーの特大ツーランは完全にマグレです。
高橋昂也の初球カットボールを特大ホームランしたのですが、ケンティーの振り出しは完全にストレートのタイミングでした。打者有利のカウントでストレート一本狙いで打ちに行きファールするタイミングでした。私は「ストレート狙いでストレートをファールするバッター」を一軍で使う勇気はありません。
ストレート狙いで予期せぬカットが来てホームラン。ケンティーと佐々岡は狙い通りと語ったが、私にはどう見ても「振った所にボールが来た」ようにしか見えませんでした。
実際、後の2打席は全くタイミングの合わない2三振です。これで説得力のある奨成をベンチに置いてケンティーをスタメンで使うなら、相変わらず「過去の対戦成績」というつまらないデータで野球をすることになります。
ケンティーの守備機会もゼロ。キャンプ初日のシートノックでケンティーがレフトでポロッとやったのを私はいまだに根に持っています。
3番ショート小園海斗。
3打数1安打。今日も初球打ち。3打席で5球くらい。守備では野間のファールフライを好捕して、中村奨成に3塁へタッチアップされました。
昨年から小園の中継プレーが気になります。レフト正隨は末包のレフトフライをキャッチ。2塁走者中村奨成は3塁へタッチアップ。正隨は3塁へ投げる。カットの小園はジャンプするがボールには届かない。正隨の送球は小園の頭を超えて、ワンバウンドしてサード二俣がキャッチ。奨成はギリギリセーフ。
小園がボールに触っても結果はセーフだったでしょう。だがもし1塁走者がいたら1塁走者を2塁でアウトにできたかもしれない・・・とは思いましたね。細かいプレーですが、堂林の3塁打の時もライト野間の送球がカットの上本を飛び越えています。内野手の責任なのか外野手の責任なのかわかりませんが、チームとして徹底してもらいたいですね。去年は廣瀬純、今年は河田雄祐の仕事だと思います。
4番ファースト堂林翔太。
3打数2安打1打点、右中間のスリーベースがこの日、一番観客席が沸いた瞬間でした。相変わらず人気者です。得意の「こっそり盗塁」も1つ決め、ファースト守備も完璧でした。やはり魅力ありますね、堂林は。
5番サード林晃汰。
3打数1安打1打点もあまり内容はよくありません。打ち損じのファールが多いからです。去年の今頃の引っ張れない林に戻っています。まあこれから上げて行ってくれれば良いですが。守備走塁も林にしては頑張ってました。
6番レフト正随優弥。
2打数2安打1打点。1回表のタイムリーは2死1塁から堂林が盗塁→正隨がタイムリーですから「こっそり1点」を取れたスモールベースボールです。正隨は難しいレフトフライを簡単に捕り、地味ですが良い仕事をしています。何気にシート打撃からずっと好調です。正隨には足がないので野間、龍馬、宇草、奨成との争いでは不利ですが、東出と朝山がジグザグ外野陣にこだわるなら、ケンティー、末包、正隨の中では正隨が一歩リードしていますかね。
7番セカンド羽月隆太郎。
2打数無安打。甘い球がたくさんありましたがノーヒットでした。もったいない。守備はノーミス。セカンドゴロを4つか5つ捌きました。
8番キャッチャー石原貴規。
コイツ紅白戦でもストレートと変化球を交互に投げます。配球が味方本位です。もうちょっと相手打者の観察をしてほしいですね。
先発玉村昇悟。3回3安打2四球2失点。
いいボールと悪いボールがハッキリしてました。まあこの時期だからOKでしょう。いいボールは凄かったです。
1回2回は無失点。3回裏に中村奨成に2点タイムリーを浴びました。8番の上本を歩かせたため、調子のいい1番2番で2失点しました。これは公式戦でもよくあるパターンです。修正しましょう。すぐできますよ。
2番手小林樹斗。
凄かったです。右打者へのアウトローは前田健太のようでした。
凄かったからこそ一軍で中途半端に使わないでもらいたいですね。昂也がダメならアンダーソンと森翔平でいいんですよ。小林樹斗はあのまっすぐの再現性をもっと下で磨いてもらいたい。
大道温貴と小林樹斗は今年4~5勝するんじゃなく、2~3年後に15勝してもらいたいのです。