2020年のカープの戦い方に関する構想。後編です。
後編は運用面というか起用方法について。来年は鈴木誠也がカープにいない可能性があるので今季から備えておくべきだと思うんですよ。
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2020年12月の鈴木誠也は26歳
元旦に飛び出した「鈴木誠也のメジャー宣言」
今年誠也がチームをリーグ優勝&日本一に導けば十分に資格はあると思います。
同級生の大谷翔平はもうMLBで2年プレーしました。
誠也も26歳の来季、アメリカでプレーさせてあげたいです。
ただマルの時もマエケンの時も強がってみたけど、さすがに鈴木誠也の移籍はとてつもなくダメージが大きいです。
だって毎日先頭に立ってチームを引っ張る四番打者ですからね。物理的にも精神的にも誠也がチームの背骨です。
誠也がいるからカープは王者でいられるのです。誠也のいないカープはただの優勝候補にすぎない。
だから2020年。
誠也のいないチームで優勝できる準備をしないといけない。
2019年、カープ惨敗の原因はタナキクマル時代のマシンガン打線を続けようとしたこと。
丸がいないのに丸がいた時の戦い方を続けた。だから負けた。
2020年も同じことを繰り返してはダメなのです。
幸い、2019年に負けたことでチームは挑戦者の立場に戻れましたし監督も替わりました。
新しい野球、新しいチームに生まれ変わるいいタイミングになると思います。
打ちゃあいいってもんじゃない
2020年、順調に優勝できれば誠也がメジャー移籍。金メダルは関係ナシ。
2021年の開幕戦。3番小園で4番バティスタ。ライトにピレラ。
このチームも強そうですがまあやっぱ普通の優勝候補。王者ではない感じ。
岡本や村上が30発40発打っても全然コワくないのと同じ意味で、誠也がSランク、サカマル筒香ビシエドがAランクの四番打者なのです。
山田哲人と福留がB。バティスタと岡本がC。ソトとバレはCかD。村上は完全にE。
カープでAやBなのが菊池涼介、會澤翼、松山竜平の3人。
チョーさんはちょっと落ちる。CかD。広輔は返す人じゃないのでランク外。龍馬は変態なのでランク外。
誰かが30発打っても誠也の代りにはならない。
相手チームの先発エース、必殺中継ぎ投手を打ち砕く人。それが誠也で主砲の仕事。
そこで誠也の穴埋めは
<1>ポスト誠也を育てる方法
と
<2>主砲無しで優勝できるチームを作る方法
の2通りあると思うのです。
<1>ポスト誠也は誰か?
私が期待するのは坂倉将吾(21歳)です。
試合に出せばいきなり首位打者くらい獲れるんじゃないかと本気で思ってますよ。
言い過ぎですか?
今年一軍で3割は打てると思います。根拠はケツがデカくなったからです。
ただしチームの正捕手は今年も會澤翼(31歳)。そりゃそうだよね、年俸2億。
小園海斗の未来はまだよくわかりません。
私の考えるポスト誠也は坂倉将吾。坂倉の前後を打つのが中村奨成と小園海斗ってイメージです。
正随は新井貴浩タイプ。林晃汰はまだわかりません。
<2>守り勝つ野球
私は2020年の坂倉をレフトで使ってもらいたいと思ってましたが、ご本人はキャッチャー一本で勝負したいとか。
謎深き炭谷塾へ通うなど、坂倉のこのオフの動き方は正しい選択なのか?
アツは今が全盛期。坂倉が捕手一本ならますます成長が遅れるような気がします。
坂倉が出てくるのを待ってる間、チームが弱いんじゃ面白くありません。
誠也の穴は埋まらない。違う野球をしなきゃならない。
それが再三言ってる「投手と守備力でチーム防御率を1点下げる野球」だと思うんです。
タナキクからゾノハツへ。
アツから坂倉奨成へ。
誠也のいないライトのポジションも坂倉奨成。
中神拓都にも二遊間を期待しているし、磯村が勝負強くなれれば四番ファースト磯村も面白そう。
投手陣では昂也、遠藤、山口が三本柱になれれば強い。2021年にそうなるとは言いませんが。
誠也がメジャー移籍したとなれば
「誠也の穴はみんなで埋めよう!」
ってたぶんみんなが言うと思うんですが、みんなで打って勝つんじゃなくてみんなで守って勝つ方が今のメンバーに向いていると思うんです。
カープのスカウトは走れて守れる野手を獲ります。
ピッチャーは負けん気と向かって行くタイプを獲ります。
フライボール革命や打つだけの野球でなく、足でチョコチョコ、広大な守備範囲を武器にする野球。
マツダスタジアムはそれをやるために設計されています。
長打力やパワーアームもいいですが、「タナキクより守れる内野手」が出てくればどんどん抜擢してもらいたいです。2020年。