2021.7.8(木)
広島 5-3 DeNA マツダ
カープが勝って巨人が負けた朝は最高の気分ですね。サワヤカ。笑
大雨とか緊急事態宣言とかいろいろたいへんですけど、やっぱりカープの2番センターは野間峻祥がふさわしいと思います。
私も30年前は2番センターだったんですよ。1番は菊池みたいな野生児のヤツでした。
7回裏の攻撃が理想的
昨日は林のツーラン、坂倉の内野ゴロ、代打長野のツーランで5得点。
みんなは8回裏の大盛盗塁→チョーさんツーランをしゃべると思いますが、私は7回裏の攻撃を語ります。
試合は3対3の同点。6回裏を三者凡退で抑えたシャッケルフォード。7回表はコルニエルが好調DeNA打線をピシャリと抑えました。序盤で見せた高橋・坂倉の徹底的インコース攻めが長い間有効でした。今日はオースティンとソトに気持ちよくスイングをさせませんでした。
そして7回裏、シャッケルフォードが回跨ぎ。私は「行ける!」と思いました。「1点以上取れる!」という意味です。打順も1番からですし。
しかし菊池がボール球を振って三振。今日は4タコでしたが、そのうちの3タコはボール球を振ったものでした。明日はスタメン落ちでいいでしょう。疲れてます。神宮には羽月隆太郎を連れて行きなさい。落とすのは田中広輔。
2番は野間。ここで三浦監督がピッチャー交代を告げました。左の砂田。
左だから左。右だからシャッケルは回跨ぎ。こういう原辰徳みたいな野球をしているとピッチャーがいなくなりますよ。
イニング途中での交代で微妙にテンポが狂った球場。
高橋昂也が4回降板。上茶谷大河も5回で降板。ダラダラした試合をピリッと締めたのが2番手ケムナとシャッケルフォード。
ケムが2イニングを抑えたので、シャッケルも2イニング行くのか?と思った矢先にピッチャー交代。しかも野間の前。
1球目は高めに外れてボール。
2球目は低めに外れてボール。
さっきまでのリズムと違います。テンポが変わりました。変ホ長調。
球場ザワつく。
「なんだか・・・試合が動きそうだな」
3球目、野間が走り打ち。ショートゴロ。
しかし大和が一瞬ジャッグル。ボールをこぼす。すぐに拾いましたが1塁セーフ。記録はエラー。
この日の野間はこれが最後の打席となりました。
「記録」は2打数0安打。「打率」は.258に下がりました。「出塁率」も「得点」も平凡です。
しかし野間はこの日2四球で2度出塁し、坂倉の内野ゴロでホームを踏んでいます。
4打席目もショートゴロ。「2打数0安打」は野間の勝ちですか?負けですか?
ハッキリ言って大勝利です。もはや優勝です。
大和は野間だからエラーしたんですよ。松山ならエラーしてませんよ。
これが私の言う機動力野球で守り勝つ野球。
打率とか相性とかが関係ない野球なんですよ。
これで1死1塁。走者野間。打者小園。ネクスト誠也。
砂田は変化球を投げづらい。走者が野間だから。
砂田は四球も出しにくい。ネクストが誠也だから。
小園はストレートに強い。小園だから。
1球目のスライダーがボール。
2球目もスライダーなら野間が走る。ストレートなら小園が打つ。
この後の結果はどうだっていいのです。
こういう状況を作ることが上位打線の仕事だし、打撃コーチの仕事。
私はカープの上位打線は固定した方がいいと思ってます。3番小園、4番誠也が固まってきたので2番は野間でお願いしたい。
打線には役割分担ってのがあるんですよ。
草野球の場合
30年前の私のチームも1~9番ほぼ固定でした。
1番が菊池みたいな足の速い右打者。一発もあってチャンスに強い。
2番が私。非力な左打者。カープで言えば羽月や野間。走力はB。
3番が左投げ左打ちのエースピッチャー。西川龍馬みたいな流し打ち。
4番がぽっちゃりした一塁手。右投げ右打ち。当たれば飛ぶ。憧れは中日・山崎武司。
5番が2年生の右翼手。左投げ左打ち。控え投手でしたがチーム最強打者。赤ゴジラの時の嶋重宣みたいな強打者。
1~4番が3年生。5番が2年生。
得点力の低いチームでしたが、3番のエースのヤツはスゴかった。よくノーヒットノーランに近い完封をやってました。
話を攻撃に戻しますと、1番菊池、2番羽月、3番西川、4番山崎武司、5番嶋重宣みたいな打線。
見た目はバランスがいいですが、実は1~4番は空振りが多かった。5番は滅多に空振りしませんでした。左にも強い。
こちらのチームも守備に自信があると言うか、打てないチームだったので必然的に守備で勝たないといけませんでした。
相手チームの投手がいいピッチャーの場合、2番の私は「四球狙い」でした。ゲッツーはないので三振とポップフライだけは注意していました。以前どこかに書きましたが、右投げ左打ちの打者が一番恥ずかしい打撃は「サードファールフライ」です。村上宗隆はコレが多いため、私は彼を甘く見ているのです。
野間もかつてはサードフライが多かった。今でもゼロではありません。
しかし最近はゴロを転がす確率が上がっています。記録には残っていません。試合を見てないと気が付きません。
笘篠賢治が「野間は3割20発打てる素材だ」と言いましたが、素材なら誰だって3割20発です。
野間はそれを捨てて繋ぎの打撃をしています。走り打ちでゴロを転がしています。
1番でもいいんですが、ゲッツーのない野間は2番がいいと思います。無死1塁や1死1塁で送りバントを使わずに走者を進められますし、よく内野安打やエラーも誘発しています。野間の足が速いからです。
笘篠は「1番野間、2番菊池」を推してますが、それだと野間の走り打ちをまた改造しないといけません。それはかなりの重労働です。今の野間の型を活かすには2番野間がベストだと思うのです。空振りとフライが少なく、内野ゴロが多いからです。
私は学生時代、2番センターで今の野間と同じことを目指していました。だってそれが野球のセオリーなんだもん。教科書に書いてあったもん。
左打ちの2番打者は転がして走る。もちろん引っ張れたら一番いいんですが、プロはそれをさせてくれません。だから野間はショートに転がして走る。私は野間の打撃は正解だと思います。1塁走者がスタートを切ればオールセーフになりますし、スタートを切らなければゲッツー崩れで野間が1塁に残ります。走者が残って小園と誠也です。希望も残るでしょうが。
昨日の7回裏は小園が右中間に弾丸ライナー。
オースティンに捕られましたが会心の当たりでした。野間、小園、誠也の三位一体攻撃でした。
これが打線というものです。代打ホームランはチョーさんの個人技。見事ですけど勝率は3割です。
小園のライトライナーはアウトでしたが勝率6割の野球です。これを実現するのが2番野間だと思うのです。