[忘備録]カープ左右病の歴史

2019.4.19(金)
広島2x-1DeNA マツダ

マツダでサヨナラ勝ち。今季初の連勝。
緒方監督は「いいゲームを見せてくれた」
會澤会長は「これから巻き返します!」
アツのヒーローインタビューにホロッときたカープファン多数。
私は大瀬良大地のカバーリングに感動しました。よくぞ走ってた大地。
では試合を振り返りましょう。

今日も長くなるので、目次をつけときます。
・左右病その1
・高橋大樹
・左右病その2
・大瀬良大地

■左右病その1
この日のスタメンは歴史に残るスタメンです。
アレックス&シーボルの打線も寂しかったけど、この日の打線も非常に寒い。
40年野球を見てますが初めてですね。ここまで寒いの。
あんまり寒いので記念にメモしておきます。笑

※2019.4.19の先発メンバー(スポナビより)

打順 位置 選手名 打率 最近の打率
1 (遊) 田中 広輔 .175 .125
2 (二) 菊池 涼介 .266 .250
3 (一) バティスタ .114 .071
4 (右) 鈴木 誠也 .259 .267
5 (中) 長野 久義 .179 .143
6 (左) 髙橋 大樹 .--- .---
7 (捕) 會澤 翼 .214 .100
8 (三) 小窪 哲也 .188 .000
9 (投) 大瀬良 大地 .143 .000

打率も酷いんですが、顔ぶれをよく見て下さいよ。
見事な各駅停車打線。1点取るのにヒット3本必要な鈍足打線。
ベンチには野間、龍馬、安部、松山、曽根、松山、上本、九里亜蓮(!)
ベンチの方が速くて強そう。

山本浩二は西田真二に代打小川達明を送ったことがありました。
野村謙二郎は偵察要員としてDH今村猛を先発させました。
この名将達に匹敵する見事な左右病クレイジー打線。
守り勝つ野球はどこへ行ったのメイショウオガタ。守備走塁完全度外視の鈍足右打線。
スタメンを聞いた時、負けてもイイと思ったし、むしろ負ける方がカープのためと思いました。長い目で見ればね。

■高橋大樹
期待の起爆剤となれるか、高橋大樹。
結果は3打数1安打2三振。
まずまずの結果でした。良くも悪くもない感じです。
1打席目は1死無走者で三振。今永さすが。打てる球は一つもなかった。
2打席目は先頭打者。センター前ヒット。
今永も「四球出すくらいならヒットを打たせてあげる」という投球。
今季初出場の大樹ですが、ここは「打って当然」でした。ヒロキマニアはこんなので喜びませんよ。
3打席目は2死12塁。
ここが大樹の成長をアピールしたい打席でした。
0-1の1点ビハインド。5番のチョーさんが粘って高橋大樹に繋いだ2死12塁。7回裏。

意気に感じる高橋大樹。
ギアを上げる今永昇太。

1球目外角低めチェンジアップ。空振り。
ストライクからボールになる球。
誘った今永。釣られた大樹。カウント0-1

2球目真ん中低めストレート。バックネットにファール。
天を仰いだ高橋大樹。
奇声を上げた東出世代。
打ち損じだぁ・・・
私が高橋大樹を1軍に推す理由は「甘い球を1発で仕留める能力の高さ」なんです。
しかしさすがにここは1軍。相手もエース。大樹はミスショットしてしまいました。

3球目は低めのチェンジアップ。ボール。カウント1-2
4球目は内角低めスライダー。空振り三振!スリーアウトチェンジ。

これ、非常に典型的な「若手バッター対10勝投手」の対戦でした。
高橋はミスショットをして、今永はストライクからボールになる変化球で仕留めた。
高橋は悪くないよ。誰もが通る道です。
私が「若手をガマンして試合で使え」と言い続けるのは、こういう打席が10回あれば最後のスライダーを見逃せるようになるし、2球目の甘い球を仕留められるようになるからです。
これは2軍ではできない経験。1軍でしかできないんですよ。だから若い子を試合に出せと言うのです。

■左右病その2
スタメンだけでなく代打策でも貧相な左右病が炸裂しました。
8回裏またもや粘ったチョーさん。四球をもぎ取り2死12塁。さっきと一緒1点ビハインドの8回裏。
緒方動かず。

ひが「おお!!大樹vs三嶋で行くのか!!」
ここは喜ぶ東出世代。

それを見てラミレスも動かず。
ひが「おお、大樹が打席へ向かったぞ!!」
ワクワク、ワクワク。

ラミレスが動かないので、緒方が動いた。
偉そうに大樹を呼び戻す緒方。代打西川龍馬。

するとラミレスも通訳と一緒に登場。

ひが「あーあ、コレで龍馬vsエスコバーかよ。大樹vs三嶋のほうが高確率じゃないのよ」

ま、結果は龍馬vs砂田となって龍馬の同点タイムリーが飛び出しました。
打者走者の龍馬はバックホームの間に好走塁で2塁を陥れました。
これも左右病打線ではできないカープの機動力野球。だから左右とかジグザグ打線にこだわるなっての。
走塁と守備のいい選手で戦うべきだと再確認しましたね。

2死23塁となりアツ敬遠。
次打者は途中出場の曽根。
ここでピッチャーはパットンに交代。
カープは代打野間。
曽根のままでいいと思いましたけど、代打野間。
んで三球三振。全然悔しくありません。むしろ野間を褒めたい。

ここで打ったらベンチに「野間は代打でも使える」と思われちゃう。
いいぞ野間。代打の時は全部三振しちゃえ。

「野間は代打では使えない。スタメンでしか打たない」と思わせちゃえ。
ある種のストライキですよ。
代打では一切打つな。代走はよろしく頼む。

カープ打線は9回までで7安打と5四球。なのに得点は1。
1番2番が出塁しないってのもあるんですが、足が使えない。
ランナーをヒットでしか進められない。
左打者なら併殺はないし、俊足のランナーならエンドランもできます。
左投手に小窪、長野、バティスタの各駅停車はないと今日もしつこく書いときます。

■大瀬良大地

前回もDeNA戦でした。6回9安打4失点で敗戦投手。
悔しいけれど顔には出さない大瀬良大地。

今年はちょっと球数が多いですね。
相手にも研究されているのかな。

5回終了時で87球。今永68球。
しかしなんだかんだ粘って7回1失点で試合をまとめた。120球。
まあエースっぽくなってきたよ。大ちゃん。

んで一番感動したのが5回表の1死2塁のピンチ。
カットボールがワンバウンドしてワイルドピッチに。

キャッチャー會澤がボールを見失う。
それを見た2塁走者楠本は3塁も蹴る。

ボールを拾いに行ったのはなんと大瀬良大地その人。
三塁ベンチ前でボールを拾って転がりながらバックホーム。

楠本ホームの1メートル手前で悠々アウト。
40年野球を見てますが初めてですね。ピッチャーが自分の暴投を自分で拾ったの。

解説者は「暴走ですね」
東出世代は「ナイスチャレンジだ、楠本」

ワイルドピッチでランナーは普通キャッチャーしか見ません。
んで會澤はボールを見失っている。しかもボールは三塁ベンチ前という「あさっての方角」に転がった。
絶対ゴーです。

しかし常識では考えられないことが起きました。
それは投手大瀬良が自ら暴投を捕りに行ったこと。
この時の大瀬良を見て私が何を思ったか。

「大瀬良って足が長いなあ」

なんかカモシカのように大股で三塁ベンチ側にボールを捕りに行きました。
もう楠本は3塁を蹴っていたので「え?」ってな感じでそれを見た。

ホームベースのカバーは會澤。

楠本諦める。1メートル手前でスライディングを止めました。アウト。

うん、暴走かもしれない。
1死3塁でソトですからね。
でもさっきも言ったし、いつも言ってるんですけど、次の塁を果敢に狙うのが機動力野球。
私はカープの歴史と伝統がずーーーっと「機動力野球」だから40年応援し続けています。
走るから広島カープなんですよ。昔から。

走らないカープは応援できない。
鈍足打線は応援しませんよ。

だから楠本、下を向くな。
次の塁を狙ってアウトになるヤツが私は大好きです。

おしまい!
長くてスミマセン。

追伸:
今日明日は試合を見られません。コメントに返信はしますよ。お待ちしております。
今日は九里がベンチ入りして、アドゥワがベンチ外でしたね。ムフフ・・・


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑