代走野間の懐かしい薫り

■熊本はイイ
鹿児島の黒土のグラウンドもよかったですが、やっぱ藤崎台球場のクスノキもいいなあ。
去年もここでカープが試合したような気がすると思ったら、オールスターゲームでした。
去年ブログに「藤崎台球場はクロマティが宮下を殴った球場だ」と書いたんですが、昨日の試合中には「王貞治のラストホームランは藤崎台球場だ」ってもっとビックリなトリビアが紹介されていました。

王貞治は長嶋茂雄監督解任のあおりを受けて、公式戦での引退セレモニーや引退試合のないまま、突如引退させられました。
んで当時の「秋のオープン戦」で最後のホームランを打ちました。熊本・藤崎台球場。
知らんかった。
でもこの時、三塁側のベンチから阪神の選手も飛び出してきて、ホームベースで王さんを祝福したシーンはよく覚えてます。爽やかだったなあ。
私もカープファンになる以前は、王貞治ファンでしたから。

なんです?
はよ試合に行け?

ハイハイ。わかりましたよ。
まだ藤崎台のバックネットにぶら下がってた「アイダ設計」さんの垂れ幕の話もあるんですけど、しょーがない。ページの都合で昨日の試合に戻ります。

 

2019.4.18(水)
巨人4-5広島 熊本

結論から言いますと
ぶっさいくな試合やなあということ。
勝ったことはもちろん嬉しい。
だけど浮かれた気分でもない。
受験勉強に例えると「すべり止めの大学」にギリギリ補欠合格した感じ。
「こんなんで第一志望校大丈夫かよ、オイ!」って気持ち。
何個フォアボールもらったのかなぁ・・・

 

■今年の巨人打線
悔しいけど去年よりイイです。巨人打線。
ビヤヌエバも存在感を消してシングルヒット打つあたり河埜和正を思わせる。
三振か一発かの荒っぽい打撃だけではないですね。
ゲレもビヤも巨人に来てコンパクトバッターに変身してます。原監督の方針でしょう。
[岡本和真]
丸の2ランのあと密かにセンター前ヒットを打ちました。
私の中では第1打席のツーベースよりこの4打席目のシングルヒットの方を高評価します。
続く5番亀井はセカンドライナー。コレがヒットになっていれば3点差。
野球ってメンタルなスポーツで「点差のダメージ」も大きいんですが「得点された回数」もダメージに残ります。
1点1点1点と3回得点された3点差と、3ラン1発の3点差では前者のほうが相手に与えるダメージが大きいのです。
特に8回9回では。
巨人は丸の2ランで勝ち越したが、もう一押しのとどめは刺せず。

 

■今日の広島打線
今日も12番はタナキク。
田中が5打席3四球。
キクが4打数2安打。本塁打に同点2ベース。
だけどやっぱり反対です。12番タナキク。

[田中広輔]
空振りが多すぎる。ストライクは全部振って半分空振り。
ワザとやってんのかな?んなハズないと思います。マジ振りで空振りしてると思います。
今日の活躍でマツダでも1番スタメンを継続するのでしょうね。負けるぞ・・・
後述しますけど野間の足は「3点取れる足」です。

[石原慶幸]
よく打ったね。なんかオープン戦からずっと打球が力強いです。
開眼したのか?40歳で? 笑
負けてたら代打小窪だったんですが、同点に追いついたので打席に向かった石原。
ゴメン石原。決勝打を打つなんてみじんも期待してませんでした。
菊池を3盗させてキャッチャー悪送球!を期待していました。笑

[鈴木誠也]
石原タイムリーの後、三振。
これはイカンよ鈴木誠也。
アップアップのクックと巨人に挽回のチャンスを与えちゃいました。
しっかりとどめを刺せ。巨人を殺せ。
さっき言ったけど今日の岡本はこういう場面でセンター前ヒットを打ったのです。

 

■カープはやっぱり守備走塁
さあ皆様お待ちかね。
僕らのチョーさん左失。
なんで9回に守備固めを出さないの?負けるぞ。
1塁の龍馬をレフトに回して、堂林を1塁に入れたらいいだけじゃないの。
9回裏の左失はしょーがない。むしろ追いついたことを私は評価しています。
ただしその後もレフトを代えない。
阿部や陽に打たれたらヤバかった。結果オーライだぞ緒方采配。
長野には守備固めが必要。っていうか外野を守らせちゃダメ。代打かDH。

[野間と田中の走塁]
去年の交流戦で野間の足で3点差をひっくり返した試合があったんですよ。
2018.5.30
広島8x-7西武 マツダ

足で3点取るって野球を理解できますか?
私は野間峻祥と出会うまでそんな野球を知りませんでした。
私が大興奮して「野間スピード違反!」と大はしゃぎした試合なんですが、3点差あるのに次の塁へ猛獣のように突進するんですよ。

 

「おいおい、点差わかってんのか?」
と冷静にツッコむんですが、昨日も走りましたね野間。

2点負けてて先頭打者が代打野間。きれいなレフト前。
2塁を狙った野間ですがレフト亀井に睨まれ自重。1塁ストップ。
「おいおい2点差あるんだぞ。無理すんな野間」

9回表無死1塁。
続く8番安部への3球目。野間スタート!
安部のあたりはゴロでレフト前。
野間は悠々3塁到達。無死13塁。

あれ?
何点差だったっけ?
4-2ですよね。
2点ビハインドですよね。

なぜ走る?野間ちゃん????
意味が全然わかんないんだけど、なぜかこうなる野間峻祥。
野間が暴走すると3点4点入るんです。
西川龍馬ファーストゴロ。2塁封殺、1塁セーフ。
この間に野間ホームイン1点差。4-3。

田中も叩きつけるバッティングを狙うがショート坂本好プレイ!
2塁封殺。
9回表2死1塁。打者菊池。

ランナーは元盗塁王。田中広輔。
マウンドにはクイック苦手なライアン=クック。
クックは初球ウエスト。ボール。

外野はフェンス際にびったり。完全に長打警戒、同点警戒。
クックはクイックができない。
3球目は変化球。捕手炭谷のミットをかすめてワイルドピッチ。
田中広輔は2塁を蹴って一気に3塁へ突入。セーフ。
巨人の外野は前に来る。菊池の打球はライトオーバー。同点!

 

この3年間で何度も見たカープの野球です。
機動力野球。
それはいつも野間から始まるのです。

だからアタシは1番野間
セイバーとかデータとか出塁率とかクソ食らえです。

野間のスピードをデータにできるか?
野間が走ったから広輔も3塁を狙った。

チームに勇気と勢いとムードをもたらすのは野間の足だと私は思う。
だから言ってる1番野間。

 

オマケ:代打の順番

9回裏1点を追う巨人の攻撃は、
6番投手、7番田中、8番炭谷、9番陽岱鋼
原監督は先頭打者に代打大城。
1死1塁となり8番に代打阿部を送りました。
「だからどうした?ランナー出てから代打阿部。普通やろ?」
そうです。普通です。私もこの順番で行く。
でも今シーズンの緒方監督はバティスタから行って、ランナーいるとこで小窪を出すんですよね。
細かいところですが非常に気になります。
阿部と中崎の対決は非常にオモシロかったですね。プロとプロの極上対決でした。演出石原。
代走の順番もオモシロかった。
同点の2塁ランナーに田中俊太を残し、逆転の1塁ランナーに切り札重信。
原監督は2番強打者で「初回に2点取る野球」を掲げましたが、1点ビハインドの9回裏にも「2点取る野球」をしかけてきました。
結果は無得点でしたが、同点狙いでなく逆転を狙った原采配。
中崎をナメてんのかと思うと同時に、なかなかやるなとも思いました。

おしまい
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ありがとうございました。

-雑感