2019カープの新打線がなかなか固まりません。
しかしそれはどこのチームも同じこと。
新戦力たちの競争は野球ファンの春の楽しみでもあります。
今日も私の考えている「帰る人」と「返す人」の話をします。
自由に打つだけの人もいますがそこには触れません。
この話はかなり長いです。しっかりついて来てください。m(__)m
■帰る人と返す人
帰る人とは「塁に出て走る人」。四球もOK。単打と同じ。
相手投手に球数を投げさせるとさらに高評価。
相手の決め球を簡単に前に打たないで、ファールでカットしてほしい人。
塁にランナーがいれば進塁打や犠打が求められる。
返す人とは「走者をかえす人」。長打力より確実性が重要。
厳しいコースにくらいつき外野の前にポトリと落とせる人が私の考える「返す人」
ファールで粘る技術は「持っていればベター」という感じ。
初球から打ってOKだし、相手の決め球を前に打ってもいい。
むしろ勝負所で相手エースの最高のウィニングショットをカキーンと打つことができればそれが理想的四番打者。山本浩二、落合博満。
クサいところを攻められ四球で歩かされるとファンがちょっぴりガッカリする選手。
これが「返す人」です。
私はこの両者を完全に別物としてカテゴライズしています。
「外野手と内野手」「右打者と左打者」「投手と野手」くらい違う種類のプレイヤーなのです。
ここをテキトーに並べて打順を組んだら絶対に繋がらないと考えております。
■打線の組み方
私はチームの打線を構想する時、返す人の「返す能力」を最優先に考えます。
1番打者より先に3番4番を決めたいのです。打線のどこで点を取るかを決めたい。
今の阪神ならランナーを返せるのは糸井と福留がダントツのツートップ。
次が大山なんですがルーキー木浪も面白いと思っています。よって木浪を5番か6番。私なら。
巨人なら坂本と丸がツートップ。ビヤヌとゲレーロはフリースインガー。他にいないなら仕方ないけど岡本の後ろの5番打者は務まらないんじゃないか。3~4番で点を取るなら2番坂本、3番丸。
4~5番で点を取るなら3~5番に坂本、岡本、丸です。←順不同
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■カープ打線の組み方
カープ打線のキーマンはキク。
彼を「帰る人」にするのか「返す人」にするのかで意見が分かれます。
キクはめちゃくちゃ返す能力が高いですよね。
繋げるしタイムリーも打てる。一発長打もある。
しかもキクは相手の決め球を打ちます。ココがイイんです。
去年の巨人戦でキクが菅野のフォークを打ちました。
今年のキャンプで菅野は丸から「カープ打線は菅野に対し一人一人がバラバラに狙い球を絞っていた」と聞かされ「ああ、それで分かった」と納得していました。
この話はこの試合のことなんです。←妄想
丸と誠也がいたからキクが2番で機能しました。
丸が抜けた今だからこそ私は「3番キクがベストだ!」と思うのです。
1番2番は塁に出ることが主な仕事。2019年のカープには1番2番タイプの選手が豊富です。
なのにこの人たちを3番にはめて丸の仕事をさせようとするから苦しいのです。
■去年の4人を今年は5人でやる
キクはバリバリの3番打者でなくて、2番と3番の間の「2.5番」というイメージでいいんです。
誠也も足が使えるので「3.5番」でいい。流れで松ちゃん「4.5番」
3連覇した「タナキクマル誠也」の4人攻撃を、今年は「ノマタナキク誠也松山」の5人でやるイメージです。
わかります?
わかりにくいですか?笑
勝負所で歩かされると「ちぇっ、なんだよ、逃げんのかよ」と悔しくなる打者を3番4番に置きたいのです。それがキクと誠也。カープのツートップです。
怖い打者は当然歩かされます。
松井秀喜も王貞治も満塁でボール球を投げられていました。
金本知憲は「打ちたいけど打つわけにはいかない。打てない悔しさも少しあるけど、そういう時は俺の勝ちだと思ってガマンした」と言いました。
こういうことができる人が3番4番にいてほしいんです。
1チームにこういうバッターは4人も5人もいません。だいたい1人か2人。3人もいたら相当強烈な「マシンガン打線」が組めるレベル。
3番や5番に荒っぽいパワーヒッターを置く場合、次の打者にこういう「返す人」を置くとバランスが良いです。
宇野勝の後の仁村徹とか、ラルフ=ブライアントの後のベンジャミン=オグリビーとか。
秋山幸二の後の清原和博もそれっぽいかな。
■結論
カープには返せる人が3人います。
1位は誠也・・・と言いたいが、実は1位はキクかもしれない。それぐらい高く評価しています。キクの打撃。勝負強さに関しては誠也と同等かちょっと上かも。
勝負強さとは「同点の9回裏2死満塁で菅野やサファテから得点できる能力」のことです。
年間の打点の数や得点圏打率なぞ無関係。勝負所でエースを打つ能力のこと。
3位が松山竜平。丸にも劣らない「返す力」。ここぞでなんとかしてくれそう。
4位以下のグループが龍馬、アツ、安部。
タナも今はここらへんかなあ。小窪も一時はここらへんでした。
次のグループはもういないかもしれないです。
バティも野間も今はフリースインガー。下水流とチョーさんもココです。
相手がどう攻めて来ても、同じスタイルの打撃しかできないイメージです。
おしまい
■おまけ:誠也の四球話
チャンスで誠也が歩かされるとガッカリしません?
私はします。
誠也も怒りを押し殺して一塁に歩いていると思います。前田智徳は露骨に怒ってたけど
誠也は昨年カウント3-0の成績が6打数5安打。H柳田は1打数1安打。L秋山、Bu吉田は0打数0安打。
異常に3-0から手を出してます。
でも誠也なら許します。3-0からボール球を打っていい。←ファン目線
誠也の6打数5安打は前に飛んだ打球しかカウントされていません。
けっこう3-0から厳しいコースを打ちに行ってファールになってた記憶があります。
今年もやるのか、鈴木誠也!?
長くてスミマセン!